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SuperDryな一徹の徒然草

自称・アサヒビール・スーパードライのアンバサダー 見たり、聴いたり、触ったり、歩いたり、走ったり。呑む他に暇なしの徒然草

未読・積読

2009-12-10 18:35:00 | 読書
読まないと。読みたい。という本が積み上がっています。推薦されたり、人に紹介されて興味を持ったり。現在は、3冊を同時平行して読むことに挑戦中。

その小説、以前勤めていた会社の大先輩にもらったものなのですが。私は「イージス」も「ローレライ」も読んでいません。食わず嫌いで。クランシーやラドラムやフォーサイスが好きですが、日本人作家の作品は如何ばかりか。と思っていました。

せっかくの頂き物。と読み始めたら、これが面白い。主人公の朋希。好きなタイプ。こういうヒーロー。(実際に身近に居たら嫌になると思います)よく、主人公よりサブキャラに嵌って・・と言う人がいますが、私は、真っ当、主人公に惹かれます。作者の意図どおりに読む非常に素直な読者です。文庫、上・中・下の3冊で、まだ2冊目の途中なのですが。すごい密度です。少し前に、読んで、文庫5冊という長さだけでなく、内容的にもすごいボリューム。と思ったのですが、ローズダストは3冊で、模倣犯5冊の重みを軽く超えそうな気がします。どちらが良いというわけじゃないけれど。模倣犯のほうは、もう少し、軽くできたではないか、軽くしたほうが良かったのではないかと。ローズダストを読みながら思ったりしました。模倣犯読了時点では、そうは思わなかったのですが。連続殺人とテロの話を比べても仕方がないのですが。

途中なので読み終わったときにどう感じるかはわかりませんが。日本という国がどうなっても良いから、朋希くんにとって救いのある結末であることを祈りながら読んでいる私です。お勉強の本も、ちゃんと読まないと。それより、サボらず仕事しないと。

本日の読書:1/595冊目 志水辰夫著 「つばくろ超え」新潮社


推薦図書と課題図書

2009-12-09 18:04:00 | 読書

某会社のプレゼン資料として課題図書を買いました。なんと600ページ。自分から買う本はがんがん読めるのですが・・・。
第1章 見えない、触れられない、感じられない世界で
第2章 論理的に正しい提案は、なぜ実行されないのか?
第3章 営業せずとも顧客が集まる、五つの新原則
第4章 全脳思考モデル?クイック・スタート
第5章 発想・行動・結果を生み出すストーリーの法則
第6章 行動するための、ロジカル思考とは?
第7章 行き詰まりを突破するCPS(クリエイティブ・プロブレム・ソルビング)
第8章 社会変革のためのマーケティング
経営コンサルタント(企業の外の人)が使ういろんなフレームワークを、企業内の企画担当者が使うのが普通になりましたが、発想がフレームワークに規定されてしまっているので、もっと自由に発想する術(マインドマップのような手法)を教えます。ということらしい。
私は「コンサルさん」と呼ばれることもある仕事をしていましたが、経営コンサルタントではなく、フレームワークというのは、実のところよく理解していません。得意な分野ではありません。

どちらかというとビジュアル系ではなくテキスト系なのです。マインドマップも、すごく流行していましたし、書店で何度か眺めてみましたが、「無理!」と思って、挑戦したこともありません。

だから、フレームワークに行き詰まった人を想定した本を読んでも、ピンと来ないのです。
第1章で語られた問題意識は興味がわきました、今後の仕事の進め方に役に立つこともあるとは思うのですが。

課題図書でなければ、途中でギブアップしていました。これを前提にプレゼン。熱が出て競うになります。かつての同業者(コンサルさんと呼ばれる職業)さんに相談すると、さらに問題解決の、私より遙かに出来るその人のバイブルを推薦図書されました。
推薦図書は700ページもある。字も小さい。課題図書じゃなくて推薦図書。読破できるかな?他にも何冊か推薦されたのですが。紀伊国屋にはなくてアマゾンで検索したらプレミアが付いていました!どなたか、もし、死蔵されていましたら、定価で譲って下さい。

本日の読書1/594冊目 戸板康二著 「名優のごちそう」皆美社


坂の上の雲

2009-12-04 18:04:00 | 読書
言うまでもなく「坂の上の雲」は司馬遼太郎の名作品です。高校時代に司馬遼太郎の著作に嵌り両親に借金をしてほとんどの作品を読破しました。「竜馬がゆく」「功名が辻」「国取り物語」「関が原」「燃えよ剣」を通読しました。

「坂の上の雲」は明治維新を成し遂げた武士階級が消え去り、「国家」「国民」としての日本社会を築く激動の明治時代を背景にしています。松山藩郷士であった父を持つ秋山兄弟は日本の行く末を信じて果敢に日清・日露戦争に立ち向かっていきます。

ちょんまげを結っていた江戸時代からあっというまに欧米諸国と渡り合える諸外国文化の吸収力は凄まじい。NHKが大河ドラマ以上に予算をかけて今後2年に渡って放映されます。廃藩置県から日本が国家という前代未聞の社会構築を推進した明治の代を司馬遼太郎は、秋山兄弟を軸に正岡子規や高橋是清など時代の登場人物とシンクロさせていく手法は、読者を歴史の坩堝に落とし込みます。私は司馬遼太郎の著作に酔いしれてしまうのです。

そういえば来年の大河ドラマは「竜馬がゆく」でした。司馬遼太郎作品が頻繁に登場する背景には今の日本に求められる動輪を模索しているのには違いないと考えます。あらためて作品を読み返しています。

本日の読書:1/589冊目 穂村 弘著 「世界音痴」 小学館文庫


ほうれんそう

2009-12-03 17:47:00 | 読書
読書を続けていると意外な真実を知ることができます。これらの発見は無常の喜びを感じます。以前から気になっていた「ほうれんそう」会社の業務基本・ビジネストレーニングで必ず引き合いに出される「報告・連絡・相談」はいったい誰が発した言葉なのか?と常々考えていました。

「人脈をつくるコツ」下村澄著 PHP研究所 で見つけました。「報告・連絡・相談」の頭の文字をとって、「ほうれんそう」と読んだのは、旧山種証券の山崎富治社長の言葉だそうです。山崎社長には苦い思い出がある。中途採用した優秀な社員が、2年余りで退社してしまいました。上司が会社の就業規則を杓子定規にあてはめ、福利厚生制度が受けられなかったのが退職の原因だったそうです。山崎社長は社内で相談があれば、大切な社員を失わずにすんだかもしれないと大いに悔やんだそうです。

相談は単に業務進行上の問題ではなく会社が絶えず活性化を図るための血流ということを肝に銘じて「報告・連絡・相談」が生まれたそうです。人材を育てた名経営者はよき相談相手でもあったように思います。私も師と仰ぐ先輩が教えてくれた箴言があります。「人生を過ごして、苦労していない者。これは、本物の人間ではない。“人間の虚像”だ。人生を通過しただけで、生きていない者だ」の言葉は、19世紀のブラジルの詩人フランシスコ・オタビアノです。読書はありがたい。

本日の読書:1/588冊目 佐藤亦男著 「進化の設計」 講談社学術文庫