三谷幸喜脚本のフジテレビ開局50周年特別番組「家族の歴史」4月8日から三夜連続の長編ドラマを視聴しました。ドラマ視聴になると必ず、途中で寝てしまうので自慢のREGZAで録画しておきました。主演は柴崎コウ。福岡育ちの西田敏行を父とする大家族が戦後の動乱を生き抜くドラマです。
長女役の柴崎が健気に一家を支えやがて佐藤浩市に見初められて大家族とともに東京で生活を始めます。世帯を持ったといっても柴崎は愛人です。父は商才がなくいつも一家を路頭に迷わせています。家を追い出され一時は海水浴で利用する海の家で生活していた時期もあります。学業優秀な長男は東大へ。才能のない父に似た次男坊は職場を転々。妹たちは母親と姉に似てそれぞれ才能を開花させます。
どちらかというとササエさん一家をドキュメンタリー風に昭和30年代をシンクロさせたつくりです。佐藤浩市が演じるキャバレー経営で関わった歴史の立役者が、劇中に笠置シズ子・美空ひばり・力道山・手塚治・永井荷風・遠藤周作などの有名人が次々と登場してきます。やがて佐藤浩市は45歳の若さで、胃がんで没します。死去の後も家族は健気に生きていきます。
脇役でしたがこの家族をそばで支えていた津留君(大泉が好演。次男坊のおさななじみの設定)は逞しい生き方をします。マリリンモンローが来日したときは帝国ホテルのボーイ。南極越冬隊員であったり、黒部ダム建設に携わったり、青函連絡船の船員や岸信介元首相のSPだったりして家族と深く関わっていきます。
ドラマの流れで津留君の存在が一番面白いと感じました。家族がそれぞれに自活できるようになった頃、柴崎は一家を支えてきたのはこの日のためにと述懐します。どこにでもあるような家族の生活。派手さはありませんが三谷脚本の真骨頂でしょう。
本日の読書:1/740冊目 筒井康隆著 アホの壁 新潮社
長女役の柴崎が健気に一家を支えやがて佐藤浩市に見初められて大家族とともに東京で生活を始めます。世帯を持ったといっても柴崎は愛人です。父は商才がなくいつも一家を路頭に迷わせています。家を追い出され一時は海水浴で利用する海の家で生活していた時期もあります。学業優秀な長男は東大へ。才能のない父に似た次男坊は職場を転々。妹たちは母親と姉に似てそれぞれ才能を開花させます。
どちらかというとササエさん一家をドキュメンタリー風に昭和30年代をシンクロさせたつくりです。佐藤浩市が演じるキャバレー経営で関わった歴史の立役者が、劇中に笠置シズ子・美空ひばり・力道山・手塚治・永井荷風・遠藤周作などの有名人が次々と登場してきます。やがて佐藤浩市は45歳の若さで、胃がんで没します。死去の後も家族は健気に生きていきます。
脇役でしたがこの家族をそばで支えていた津留君(大泉が好演。次男坊のおさななじみの設定)は逞しい生き方をします。マリリンモンローが来日したときは帝国ホテルのボーイ。南極越冬隊員であったり、黒部ダム建設に携わったり、青函連絡船の船員や岸信介元首相のSPだったりして家族と深く関わっていきます。
ドラマの流れで津留君の存在が一番面白いと感じました。家族がそれぞれに自活できるようになった頃、柴崎は一家を支えてきたのはこの日のためにと述懐します。どこにでもあるような家族の生活。派手さはありませんが三谷脚本の真骨頂でしょう。
本日の読書:1/740冊目 筒井康隆著 アホの壁 新潮社