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SuperDryな一徹の徒然草

自称・アサヒビール・スーパードライのアンバサダー 見たり、聴いたり、触ったり、歩いたり、走ったり。呑む他に暇なしの徒然草

父の詫び状

2010-09-03 17:39:00 | 生活
作家の向田邦子さんが子供の時、祖母が亡くなった。夜の日、父の勤め先の社長が弔問に。慌てて飛んで行った父は、丁寧にお辞儀をして出迎えた。物心ついた時から威張っていた厳父。そんな父がお辞儀をする姿に、少女は驚き、胸がうずいた。が、同時に分かった。「私たちに見せないところで、父はこの姿で戦ってきたのだ」。この時、父だけ夜のおかずが一品多いことも、機嫌が悪いと飛んで来るげんこつも、許そうと思った(「父の詫び状」)“怖い”と思っても、それはあくまで愛する家族に見せる“父”の顔だ。家の外で苦労して働き、格闘する姿を垣間見る機会は少ないだろう。この夏の暑さは尋常ではなかった。暑さ厳しい中、懸命に働いている同朋も然り。家族さえも知らぬ真剣な表情で日々戦っている父の奮闘振りを忘れてくれるな。

本日の読書:1/876冊目 松崎一葉著 会社で心を病むということ 新潮文庫


4人目の孫・誕生

2010-08-06 17:49:00 | 生活


北米に赴任している次男夫婦に第一子が日本時間8/4午前6時過ぎに誕生しました。予定日より2週間早かったのですが2,910gの元気な男子です。母子ともに健康で安心しています。翌日に出張予定だったらしいのですが夜半に破水。事なきを得たようです。8/16から細君が渡米して1ヶ月ほどお世話をします。
下記は次男坊の出産前のライブ内容です。北米では無痛分娩で入院も長くて3日間と短期。細君が到着するまで育児休暇を取るそうです。私も時間が許せば渡米して孫の顔を見たいです。
3:00 トイレに行き破水(おしっこみたいにぼとぼとと)
3:30 病院に向かう
4:00 病院で羊水と子宮口の広がりの検査(3センチ)
    どばっと 羊水が出る
4:30 入院
5:00 先生が入れ替わり立ち代り
7:00 子宮口チェック (4センチちょっと)
    陣痛促進剤を入れる
8:00 痛み出す
    病院通訳の日本人に来てもらう
9:00 麻酔を入れる
9:10 痛みも取れ ベッドで横たわる 
    痛むと手元のスイッチで 麻酔を調整できるらしく押してばっかりいます

本日の読書:1/848冊目 山本兼一著 命もいらず名もいらず 上巻 NHK出版


時間の重さ

2010-07-12 18:06:00 | 生活
「シャッターを切れる瞬間は、たった一度しかない」。止まっていると思った建物が、夕空を背景に瞬く間に“走って”いく。流れ去った空は、二度と現れない。写真家の土門拳氏はそう綴った。なかなか瞬間を意識して生活することはない。特に数週間先といった予定は、数日先に比べて、ぼんやりしている。実感がわかない。「明日にしよう」といった心の呟きが聞こえてきます。ところが期限・門限が近づいてくると、時間はどんどん加速していく。気がつけば、「もう時間がない」と。きょうの一日が、とても大切な時間となって迫ってくる。だが、一ヶ月前の一日も。きょうの一日も、同じ一日。後悔先に立たず。時は決して戻らない。こういったとき私は一生を虚しく過ごしているように感じ、悔いてしまう。今、やるべき事を全力でやる以外に、悔いを残さない方法はない。短期決戦は、一日たりとも空費できない。一日一日が渾身の勝負。土門拳氏ではないが、使命や責任を果たす時は、明日でも、一週間後でもない。今この瞬間。不二の覚悟が必要かもしれない。


本日の読書:1/823冊目 田口佳史著 論語の一言 光文社

著者は二千社余りの企業改革を指導した東洋思想研究者。著書が行った慶應丸の内シティキャンパスの人気講義を単行本化したもので、「生きるための力」となる、「論語」の言葉が語られている。


塩子さん

2010-07-05 18:10:00 | 生活
娘は塩子といった。命名の由来をサラリーマンの父が語る。「娘にも塩のように地味でいい、地道に、人間としてまっすぐな道を・・・そういう父親の願いを・・・」。向田邦子さんの「蛇蝎(だかつ)のごとく」にある一シーンである。サラリーとは、昔、働いた分、手にした塩を意味した。華やかでない。しかし、信念の道を自分らしく、堂々と進んでほしい。偉くなるよりも、幸せになってほしい。そんな心情が迫ってくる。

結婚を控えた娘を持つ友人がいます。両家での会食の日、体調に異変を感じた。家族に黙って病院へ。がんだった。彼は固く決意した。「必ず治してみせる!」事情を知った家族や私たち友人は全快を祈った。手術は成功。術後も驚異的な回復で、早期退院を果たした。退院2日後、彼は花嫁の父として式場にいた。喝采の中で、娘と腕を組み、入場。その力強い足取りに、娘は生涯、「父親の願い」を歩み抜くと誓った。

学校という文字に「学」は子の字・「校」は父の字。卒業しても人生の大学校は終了がない。「父の日」に娘や嫁娘に囲まれ祝福を受けたとき塩子さんの話を思い出した。

本日の読書:1/816冊目 水木しげる著 ほんまにオレはアホやろか 新潮文庫


入梅

2010-06-02 18:53:00 | 生活


今年は五月に雪が降る不順な天候が続きましたが植物は入梅の準備を着々と始めています。菖蒲に紫陽花。まもなく開花が楽しみです。夏の日差しがきつい書斎の窓際にゴーヤの苗を植えました。太ゴーヤと長ゴーヤの2種類です。成長が早くお盆明けにはゴーヤちゃんぷるが楽しめそうです。

本日の読書:1/783冊目 西松眞子著 よりぬき仕事以前の社会人の常識 講談社+α文庫