偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

コービー・ブライアントはアンチヒーロー?新聞見出しでポン

2020年01月29日 00時05分04秒 | ◎海外スポーツ&ニュース見出しdeポン
R.I.P Kobe Bryant

というわけで当ブログのメインテーマが10年ぶりの復活。
 コービーーの名前の由来は彼の父親が好きな神戸牛だったというのがもっぱらの定説だったが、昨日ラジオを聞いていたら「鉄板焼き神戸という店名」なのだとかいってた。これは亡くなったんで美談ロンダリング?と思ったが今朝のめざましテレビではちゃんと神戸牛に戻っていてひと安心。
 そもそも名前から受けるニュアンスなんて日米で違う。世話になったひとの名前をつけるなんてことはよくあるらしく、そうなると苗字みたいな名前なんてことにもなる。あのガリクソンは我が子にクワタとつけたらしいよ。まあミドルネームらしいけど。そう、向こうはミドルネームという便利な?ものがある。子供のころ親から聞いた知識だと、ミドルネームは洗礼名をつけるというハナシだった。そーいえば、ジェームズ・パトリック・ペイジ(ジミーペイジ) 、ジョン・ポール・ジョーンズって聖パトリックにセントポールと聖人に名前だね。ちなみにセンントポールって立教大学のことね、ジョン・ポールもヨハネ・パウロってことだからZEPってなんて尊いバンドなんだ。ビートルズもね。
 そんなわけで名前から受けるニュアンスは欧米とは違うってハナシね。なんでもありとなるとキラキラネームという概念がないのかというこれがあるらしい。アップルちゃんはキラキラになるんだってさ。
 さて今回見出しそのものというよりデザイン的になんか印象的だったのが
コロラドの新聞 【The Gazette】のこれ
正調:ちっちきちー
なんかボール投げてるように見えない?
よく見ると2014年にピューリッツァー賞取りましたのメダルなんだけど、これは日曜版以外毎日印刷されているようなので今回のためというわけではない。モンドセレクション受賞…みたいな。だったら偶然か?いや絶対意識的にこの写真選んだと思うね。
いまひとつはカリフォルニアの【Ventura County Star】
正調:ちっちきちー
なんか紙名と合わせて
「STAR GONE」に見えない?こっちも意識的だと思うな。
さて、本題。見出しそのものについて

Fans, players mourn Bryant 【The Journal Gazette】
ファンも選手も悼んでいる。

いやいや

Nation mourns Kobe Bryant 【Sarasota Herald-Tribune】
国をあげて悼んでいるよ

いやいやいや

World mourns Kobe Bryant 【The Daily Post】
世界中が悼んでる。

実際、中南米方面は一面けっこう多かった。あっちは野球とサッカーだけかと思ったが。
バスケは野球なんかより全然世界種目だ。
世界種目って何だ?(笑)
英語学習者にも豆知識を提供する当ブログとしては
こんなのどうすか?

Ex-NBA star Bryant dies in copter crash 【The State】

Exは「元」ってことだけど音楽ファンにはお馴染みの表現かもね。特にヘビメタファンは。なにしろヘビメタはメンバーチェンジ多いからね。
ヴェノムってバンドのインタビューでメンバーチェンジで泣いたというエピソード話してて、感傷的な別れのハナシか?と思ったら「やめて欲しいやつがやめてくれないんで泣いたよ」ってはなしだった(笑)
 もうひとつのポイントは「コプター」。日本人は「ヘリ」というが、英語では「コプター」という。ヘリが螺旋でコプターが翼らしい。回転でなく螺旋というのが科学的でギリシャらしいよね、たしかに上昇する竹トンボの軌道はらせんになる。
 略し方といえばロサンゼルスもむかしは日本人は「ロス」って言ってたもんだけど、カラテカ入江くんのおかげで「エルエー」がすっかり普及したよね。でもそもそもロスだと「負け」「損」みたいだから「スルメ→あたりめ」みたいな和の理論からしてもエルエーが正しい(笑)

 ヘリコプターといえば

Hoops legend, 41, killed in chopper crash 【Daily News】

 chopperってのもある。ヘリでチョッパーというとドキっとする世代だ。ビッグ・モローという俳優が撮影中にヘリのローターに巻き込まれて亡くなるという痛ましい事故があったんだが、その時、首が切断されたというハナシがまことしやかに広まった。チョップは叩き切るという意味だし、「ビッグ・モローはクビチョンパ」などと不謹慎な冗談をかますやつまでいた。クビチョンパというのはかつてエンピツを買うともらえたドリフターズのキャラクター商品で空気圧で首が外れてポンと飛びだすしかけになっていた。
 名前の横に年齢が入っているのが日本のワイドショーみたいだけど、享年ということで、しかも若くしてってことなのでさすがに米国でも年齢表示はあるってことだな。

diedよりKilledのほうが事故感、事件感が増してみえる。
 今回、見ていたら死亡人数も4人となってる見出しがあったりしてたが情報が錯綜していたのだろうか。
事故というのは数字としてとらえがちだが、
among 9 dead
よりも
8 others deadと記述するほうがなんかブライアント親子以外の脇役感が増してみえるが、これは個人的な感覚にすぎないのだろうか。
でも、「other」と表現してたほうが多かったかな。

亡くなった中には娘のバスケのチームメイトもいたらしい。
さらにいえば、ヘリには載っていなかったコービーの娘もいるらしい。
いちいち100%で共感していたらキリがないが、数字の向こうには一人一人の人生が存在してるということはちょいちょい意識したい。
(被災地に思いをはせたら東京五輪には反対せざるを得ない)

さて冒頭で日本は亡くなった人のプロフィールをロンダリングしがちと書いたけど、アメリカのメディアはその点で日本より公正に見える。

MISS YOU, MAMBA 【The Times of Trenton】
Remembering Mamba 【The Lufkin Daily News】
MAMBA 4 EVER 【Diario 24 Horas】(
メキシコ)

マンバとはなんぞや?
マンバはコービーのニックネーム
でもこれが普通のニックネームとちがうのは彼が自分でつけたってこと
ま、「俺のことはジョニーって呼んでくれよな」みたいなヤンキーもいるからそこまで珍しくもないか
これは私生活と切り離して頑張るための別人格だそう。
彼はオルターエゴと呼んでいるようだ
その私生活とは2003年にまでさかのぼる
彼はレイプで起訴された
紆余曲折ありーので最終的には検察側が起訴を取り下げたらしいが
世間的には疑惑は残されたままだったようだ
コービーはは2018年にアカデミー賞を受賞したが
世は#metoo運動の真っ只中、その受賞が論議になった
アラン・ドロンも2019年がカンヌで名誉賞を授かったときも過去の女性蔑視発言などから論議の的となった。

マンバはナイキと組んでブランド化したのでマンバメンタリティとかいっちゃっておしゃれでポジティブなものと思いこんでる日本人も多いかと思うが(キッズのためのマンバリーグなるものもあるらしい)
そもそもの出どころはこんなもの。
もちろん推定無罪は原則だが不倫セックスまでは本人も認めているのでカッコワルってハナシだ。
そうなってくるとこの見出しも

A LEGEND ON THE COURT 【The Acadiana Advocate】

一見するとシンプルにバスケコートのレジェンドに見えるが
courtは裁判所、on the courtは裁判中という意味を考えるとなんとも意味深だ
が、
これはどうもオバマ元大統領の発言を引用しただけのようだ。
とはいってもこんな見出しも

Kobe Bryant, basketball's complicated anti-hero 【The Globe and Mail】

コービーはいろいろあったアンチヒーローってことか

今回はネタもネタなせいかスーパーボウルやワールドシリーズといったスポーツイベントのような言葉遊びはほぼ無かったが唯一見つけたのがこれ
カントリーロードの歌詞にも出てきたウェストバージニアの新聞から

GONE TOO SOON 【News and Sentinel】
早すぎる死

一応、韻を踏んでる感じ
そういやさっき出てきたMAMBA 4 EVERも遊んでるといえるかも
ヒップホップリスペクトな意図か?
あ、そうそう
MAMBAはタランティーノのキルビルからとったらしいよ
ユマ・サーマンがやってたブラック・マンバね。



さて来週っていうか今週末っていうのか?はスーパーボウルだ。
次回はスーパーボウルde見出しでポン
これまた10年ぶりだね゜
こうご期待


正調:ちっちきちー
正調:ちっちきちー

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