偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

神ジョーク~ベストセラーから学ぶ英語と名言と~「チェリー」ニコ・ウォーカー その4~

2020年03月29日 19時12分42秒 | ◎海外スポーツ&ニュース見出しdeポン
 アメリカンジョークはつまらないという人がいるが、旬をすぎた一発ギャグの5万倍はましだ。
 さて、「チェリー」の中にあったジョーク。これがまぁ非道い。まあ罰当たり。
が、絵がうかんできて笑ってしまった。

When we first were together we used to hook up in this empty chapel at school. And there was this altar. On the wall behind the altar were these ornaments. The ornaments were stick figures depicting the Stations of the Cross, metallic stick Jesuses hossing the crosses around. Sometimes Jesus would have the cross about upright. In other places
He'd be about collapsed under its weight. I said to Emily that it looked like a man suffering an accident while setting up a basketball hoop. And she laughed like she'd die laughing. Maybe that was it. 
付き合いはじめた頃はよく大学の誰もいない礼拝堂で会った。礼拝堂には祭壇があり、その後ろにオブジェみたいなものがあった。キリストの十字架の道行きをあらわしたオブジェだ。金属の棒でできたキリストが、官憲につかまり、十字架を担がされ、処刑されて、埋葬される、十四の場面が描かれていた。ある場面のキリストは十字架をまっすぐ立てていたが、別の場面では十字架の下敷きになって倒れていた。俺はエミリーに、まるでパスケのゴールを立てようとして事故に遭った男みたいだなと言った。エミリーは笑い死にしそうになった。そういう反応がよかったのかもしれない。

こんな感じだろうか?



【十字架の道行き(the Stations of the Cross)は、カトリック教会でキリストの受難から復活まで15の場面をイメージして祈りを奉げる儀式だとか。この本の中でも絵は14枚となっているけど15番目の祈りは祭壇に向けてするのだそう。

 ちなみにアメリカの支配層はWASPと呼ばれる白人プロテスタントで、歴代の大統領でカトリックだったのはケネディだけだ。
 それでも3月17日の聖パトリックの日にはメジャーリーガーがたちが緑のキャップを被ったりするからアメリカの文化は多様だ。

 むかしフランソワーズ・モレシャンが「アメリカはピューリタンの国だからかたくるしいのね」みたいなことを言っていたのを思い出した(puritanはpureリタンってこと)。カソリックはカソリックで児童への性的虐待の問題を抱えてたリする(映画「スポットライト 世紀のスクープ」 参照)。



『チェリー』
ニコ・ウォーカー 黒原敏行
定価:本体1,950円+税
発売日:2020年02月20日
ジャンル:エンタメ・ミステリ
文藝春秋


Cherry
by Nico Walker
Hardcover, 336 pages
Published February 28th 2019 by Jonathan Cape


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