S.A.M. Sound Tool Report

楽器・機材についてのレポート

オリジナルをも凌ぐ名機 PRO-53

2005年05月29日 00時49分38秒 | VSTi
 Native InstrumentsのPRO-53は今更説明の必要ない位、定番のVSTインストルメントかもしれません。アナログ・ポリフォニック・シンセの名機であるSEQUENTIAL CIRCUITS Propet-5をVSTインストルメント化したPRO-Fiveがバージョンアップを重ね、オリジナルにはないHPFやモジュレーション可能のディレイなどの機能が追加された結果、オリジナルをも凌ぐ、このPRO-53になりました。例えば、オリジナルのPropet-5で作られた後期YMOやJAPANなどのシンセ音は、殆ど区別がつかない位再現する事も出来ますし、HPFを使用すればオリジナルでは出せない、しかしアナログ的な音も作る事が出来ます。さらにフィルター部をVSTプラクイン・エフェクトとして使用する事も出来ます。
 定価3万円前半と決して安いとは言えませんが、それ以上の価値は十分あり、個人的にもオススメの逸品です。

フリーのモノシンセとしてはトップレベル TriangleⅡ

2005年05月21日 17時38分19秒 | VSTi
rgc:AudioのTriangleⅡは2オシレーター・1サブオシレーターのモノ・シンセVSTインストルメントです。6種類のフィルター(24ポールLPF・HPF、12ポールLPF・HPF・BPF、24ポールHiQLPF)と3基のLFO、2基のEG,3種のエフェクト(コーラス・ディレイ・リバーブ)、フリケンシー可変のベースブースターと、とてもフリーとは思えない豪華な仕様になってます。あまりのツマミの多さに最初は戸惑うかもしれませんが、132もある良くできたプリセットが付いているので、それを元にすれば音作りもそんなに難しくないかもしれません。スタンドアロン版もインストールされるので、VSTホスト・アプリを立ち上げなくても使える点も便利です。

CMYKで音作りするDTPシンセ? THE BORDERLINER

2005年05月15日 11時34分32秒 | VSTi
あまりシンセらしくないGUIのBORDERLINERは、風変わりなVSTインストルメントやエフェクトをリリースしているtobybearとbluelifeのコラボレーションで生まれたフリーVSTインストルメントです。どちらかと言うとFX系(効果音)的な音を得意としているVSTiですが、2オシレータ・1ADSR・1LFO・4エフェクト・4種類から選択出来るフィルターなどシンセとしての基本機能もなかなか充実していて、普通に使える音も作れます。
理論的に考えて音作りをすると言うよりも、適当にいじってたら面白い音が出来た!と言う使い方をするVSTiです。

フリーで使えるVSTiエレピの代名詞 mda ePiano

2005年05月08日 15時37分49秒 | VSTi
 ePianoはmda(maxim digital audio)がリリースしているフリーのVSTインストルメントです。その名からも想像出来る通りエレクトリック・ピアノものです。フェンダー・ローズ・ピアノ系の音みたいです。オリジナルのGUIが無いのは残念ですが、音の方は見た目以上で、かなり使える音です。サスティン・ペダルがあるとさらにイイ感じになります。パラメータも必要なものは揃っていて音作りの幅もあります。どちらかと言うと打ち込みで使うより手弾きでラフに鳴らす方が向いているかもしれません。

プログレからニューウェーブまで使っていた音が出る Stringer

2005年05月05日 17時33分13秒 | VSTi
 シンセ・ストリングスに特化したVSTインストルメントです。この手のものではBIG TICKのCheeze Machineなどが有名みたいですが、このFalkeLabのStringerはARP、KORG、Crumar等の代表的なシンセ・ストリングスに加え、メロトロンまでカバーしているところがナイスです。サウンドはSoundfontファイルを再生している様なので、70年~80年代に活躍したバンドのアルバムで聴くことが出来るストリングスに近い音がします。動作も比較的軽いみたいです。

いにしえのリズムマシンを彷彿とさせる音 Drumatic Vintage Edition

2005年05月02日 00時35分19秒 | VSTi
 e-Phonicが作成したDrumatic Vintage EditionはローランドのTR808あたりのアナログドラムマシンをモチーフにしたVSTインストルメントです。音はサンプル音源を使用せず、ヴァーチャル・アナログシンセ技術で作られているので、とても『らしい音』です。作れる音の幅はあまりありませんが、そこがかえって『いにしえのリズムマシン』らしさを醸し出しています。スネアとバスドラが2種類、808風と909風?の音が同時に使えるのも便利です。
 ちなみにDrumaticにはこの他にも2つの別バージョンがあり、それぞれ作れる音の幅が違うようです。

★Windows Me/XP ★フリーVST ★製造・公開 e-Phonic
http://www.e-phonic.com/