今日から、水曜日勤務に変更して初めての出勤日。
男性二人と女性一人。。まあ少ないからゆっくり対応してますが。。
大声を出す利用者さんも今日で3回目。相手の方も。。私がビビらないのをわかってるのか結構穏やかな会話をしてくれるようになりました
声出すだけで、手を出すとかないですし。。ある程度は常識も持ってのはわかりましたから。。
私が、ここでは新人だから試していたのでしょう。。
認知症のグループホーム経験してる私にとっては、可愛いものです。
その方が言うんです。
「俺みたいな怖いのみたことないやろ」
私「全然怖くないですよ。前にいたとこなんかおばあさんですごいのいましたから。声は出す手は出す。。あざもよう作りましたよ。だからと言って、優しく行ったりしませんから。駄目なことは駄目ってはっきり言うことですもん。女性の方が色んな面で陰湿なとこありますからね」
「ああそうか。そんなもんか」なんて。。
認知症があったとしてもわかってやってる場合あるんです。スタッフが後ろ向いた瞬間もの投げるとか隙をみてやる人いました。。
排便処理でたたかれたり。。そういう意味では。。勤務はハードだったとはいえ、鍛えられた現場であることは、今私が誇れることです。
決して受け入れることだけが介護じゃない。。他の人を叩こうとする人をやめましょうねなんて言ってられるわけがない。
というか、認知症の人は人を見る目がある意味優れてます。
スタッフを試している面もあります。一度こいつにやっても無駄ってことを認識させないとなめられたままになります。(最初の特養とかでそういう経験しましたけど)
もう一人のいつもいる男性が今日は、排便がしばらく出てないこともあり落ち着きない。。(この人は、悪気はない認知症です)
手を出そうとする。
相手が小さい私であろうと関係ない。。
するとさっきの男性が急所を蹴れなんて言うんですよ。
危ないことしてる人に優しく「駄目ですよ」なんて言って聞くわけない。。
ビシっといって駄目って認識させることも一つです。
ただこういう人の交わし方は、私も心得てます。陰でつねったりとかしないし、大きいって言っても体重もそんなに重くない。
転倒さえなければいいわけですから、軽く押して行きソファーに座らせて、動きを制限したりします。
まあ拘束と言われればそうかもしれないけど。。
もちろんフォローします。お茶でもどうぞって。。少し落ち着くように。。
まあ大事なのはビビらないこと。女だからと言ってなめさせないことにあります。
この人は悪気とかないので。。すんませんって後から言いますが。。
私自身、社会福祉学科を出た身でありますので、受け入れなさいって学んできた身です。
やはり机上だけでは現場はいきませんからね。
今勤めてるところが、ちょうど祖母の老人ホームの通り道。。
午前の勤務を終えて寄るんですよね。。
私が、福祉学科を目指したきっかけになったのはこの祖母なくしてなかったと言っても過言じゃないです。
中学生の時、祖母の家に遊びに行きました。祖母が買い物中に、あんた年寄りの世話とか向いてるんじゃないのって。。
福祉いいんじゃないのって。。ずーっとどこかに残ってた。英語も勉強したいって思いあったけど、英語は福祉学科でも出来るから。
祖母は認知症で、車いす。目も殆ど見えません。
でも私は優しくないですよ。
私が大学4回生の時、脱臼してしまい、そこから入院し、施設入所、自宅復帰も困難、そのうち祖父も癌になり、娘である私の母の近くの老人ホームに来ることになったわけです。昔から私のブログを読んでくださってる方は知ってるかも知れませんが。。神戸までしょっちゅう行き来するのはもう同居じゃないとはいえ大変です。
祖母は脱臼を繰り返して簡易手術何回かしました。そのうち認知症になりました。まあ年のせいもあると思います。
あるとき祖母は認知症なりかけの時に言いました。
「私は、これから、おかしいことをどんどん言うと思う。そんな時は指摘してほしい」と。。
もちろん認知症が良くなるなんて思ってないし。。家族がそれを受け入れることが大事だと思うんです。母の兄である伯父も最初はなかなか受け入れがたかったみたいです。京都の従弟妹とかはめったに顔見せないし接し方なんてわからないからね。
認知症は進行してますが。。私はこの祖母の言葉をずっと信じてます。。
たまにおかしいこと言ったらかなり否定して殆ど受け入れない。正しく言いなおす。。祖母もいい加減怒りだすことあります。
そんなのもなれっこ。周りからみれば冷たい孫に見えることもあるかもしれません。
でも。。怒るということは頭を使います。それだけ言葉を使わないといけないんですよ。。それに肺活量も。。嚥下機能も。。
ちなみに。。誤嚥性の肺炎も予防なんてね。。
でも、そうしてると、たまに正しい記憶に修正されてることあるんです。ある意味進行が遅いかもしれないのではと思うことあります。
祖母は手は使えます。トイレ行きたい時に、私は絶対手は貸しません。手を手繰らせて自分で押してもらうようにしてます。
それゆえ、自分で出来ます。
出先でも、最初食器は持たせても口で運ぶのは自分でしてもらいます。
4年前の祖父の葬式で親戚が集まった時、横にいながら結構祖母をほったらかしというわけではないですが器を持たせっぱなしにしてました。
周りは少しひやひやしてみてましたが。。
祖母の食べ方とか見てホッとしたみたいです。むしろ感心してました。
一時入院して、自分で食べることを忘れてしまいそうになった時もありました。私は、行けるときは行ってスプーンでいいから自分でやってもらうようにしてもらいました。今では、お箸もある程度ちゃんと使えます。
目が見えない分本当にかわいそうと思う面はあります。そういうところはもちろん受け入れて話しは聞きます。
もちろん、立位能力とか徐々に落ちてますが。。
周りでもっともっと元気だった人が刻みやミキサー食になっていったり、活気が無くなっているのを見てるので、祖母の力はすごいなって感じるんです。
あるおばあさんに言われました。
あなたとこのおばあさんはうらやましいって。その人は自分で何でもできます。喧嘩したって何したってしょっちゅう顔見に来てる。私に限らず弟も母も。。
喧嘩したっていいからたまに家族に会いたいって思うって。。
そうやって言ってくれることうれしいと思うし。。
祖母にも少し話しかけてくれたりするんでいいきっかけです。
介護って答えは無いものなんですよね。
施設に入ったから家族の問題解決ってわけにはいかないわけだもん。
私は、亡くなってしまった祖父からも、今老人ホームにいる祖母からも色んなもの学ばせてもらってるって常々思います。
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