大相撲

大相撲についての想い

527

2006-05-28 23:59:50 | Weblog
琴乃若の引退相撲が昨日(土曜)、あったらしい。
初場所の国技館のどすこいFMでプレゼントをもらえる合言葉が「琴乃若引退527」だったので、それ以来憶えてしまっていた。
土曜は別件で両国に行ったのだが、なんとなく街がざわざわしていたのはそのためだろうか。

琴乃若の偉大さはいろいろある。右四つ左上手からの投げの形になれば、横綱級の力を出して金星を積み重ねたこと。例の朝青龍戦でのかばい手。顔から土俵に落ちて血まみれになっても勝負への執念を見せたこと、など。

個人的にすごいと思うのは、朝青龍戦でかばい手が認められなかったのにもかかわらず、その数日後の取組みで同じ展開になって重ねモチになったときに、相手力士をかばってやはり突き手をしたこと。相撲道が骨の髄まで沁みた力士だった。

親方としては、さっそく課題を抱えている。琴欧州は休ませなったツケで、夏場所はオーラが消えてしまって勝ち越しがやっと。オーラをいかに取り戻させるか。琴光喜は勝ち越すだけの人になってしまって、三役を維持しているといっても上位を喰うのではないかという期待感を感じさせない力士になってしまった。どう彼のフルポテンシャルを引き出すのか。琴奨菊は躍進中なので、これをどこまで伸ばせるか。

でも、きっといい力士を育てるのではないか。余力を残しての引退といっても怪我の状態はいつ引退してもおかしくなかったわけで、そんな中での苦労がきっと指導者としての肥やしになるだろう。期待したい。

蛇足だが、現役時代、やけに頻繁にファーストネームを改名していたのが、不思議ではあった。