という訳で次々と公開していきます。
先週日曜にクラブセガ港北で行なわれた、
第19回大会の決勝戦の様子をお送りします。
無制限ということで《破壊の業火》が吹き荒れるだろうと予想された本大会でしたが、
決勝では『ある1手』が試合の流れを大きく変える結果となりました。
----
決勝戦(ハヅキ、Kimberly、ルドルフ、おのっち)
予選5試合が終了し、
決勝に残ったのは前大会優勝のハヅキ、
そしてKimことKimberly、ルドルフ、おのっちの4人。
今回は無制限ということで《破壊の業火》が猛威を奮うと予想されていたが、
その予想通りハヅキとKimの2人が《業火》入りのデッキで決勝進出を決めている。
但しハヅキは《ピノ》をメインアタッカーとした『白焼き』型、
Kimは黄マス業火でデッキをリセットしつつ《ボルカノ》+《威圧のオーラ》に繋ぐ、
というギミックを盛り込んだ『黄焼き』型を採用しており、
その方向性は全く異なったものとなっている。
勿論残る2人も《業火》対策はしっかりしてくると予想され、
「焼けば勝ち」とは最早言えない状況といえるだろう。
それぞれの思惑が交錯する中、
いよいよ決勝の幕が開かれる。
<<<試合開始>>>
マップは月光の庭園(夕方)、南スタート。
開幕《天女の羽衣》を発動させたルドルフがまず鍵を獲得するが、
おのっちの《ダゴン》+《フィールドアーマ》による祠待ちに対するソリューションを引けず、
最初の祠はおのっちが獲得となった。
リベンジに燃えるルドルフはすぐさま《ミスブラッディー》+《魔王の鼓動》で鍵を奪うも、
そこに事前に先回りしていたKimの黄マス《破壊の業火》――『黄焼き』が突き刺さる。
これで他3人が浮き足立ったところに、
Kimが召喚するのは――もう1つの切り札にしてKimの代名詞、51/14の《グラディウス》。
これで無防備状態となっていたおのっちから鍵を奪ったKimはそのまま祠1つを獲得。
配置《ボルカノ》、手札黄2白1と守りも万全――かと思われたが、
ルドルフの《バルキリー燕》+《心眼》の前には流石に無力であった。
再三祠へ行けるチャンスを得たルドルフだったが、
まだ黄焼きの効果が残っているのかなかなか祠へ近付くことが出来ない。
その隙におのっちは《現世の歩兵》で強化された《ガルダ》で祠待ちを試みる――が、
ここで再びKimの『黄焼き』が吹き荒れる。
「《ガルダ》が小さくなる」とおのっちが悲鳴を上げる中、
何とか持ち直したルドルフは《スカルマン》+《心眼》でおのっちの《ガルダ》を辛くも討ち取り、
漸く祠1つを獲得することに成功するのだった。
しかし一難去ってまた一難、
今度はKim渾身の《ボルカノ》+《威圧のオーラ》――デッキリセットでほぼ最大火力の《威圧》だ――が襲いかかる。
これで鍵を奪ったKimはそのまま祠2つ目を獲得。
《Mr.ジェントル》+手札黄1魔法1という陣容で、
入城リーチに1番乗りを名乗り上げる。
ちなみにこの戦闘の間にハヅキは祠での《業火》――『白焼き』を試みるのだが、
この時点でハヅキのライフは1。
ライフアウトとなると『白焼き』も無効化される為、
ここは痛いプレイミスといえるだろう。
試合の方に戻ろう。
Kimの独走を阻止すべく、
おのっちは《ダゴン》+《心眼》で《ジェントル》の能力を封じつつ鍵を奪取。
しかし『黄焼き』の影響か、
ホルダーターンと共に白支援が3枚も被ってしまい、
おのっちは立ち往生を余儀なくされてしまう。
この隙を突いて事前に《リッチー》で祠待ちをしていたハヅキは、
満を持して祠で《業火》を発動。
これで遂に『白焼き』発動と思われた直後――、
《メイドラマイマイ》の効果で祠のマスは黄色に。
実はハヅキが《業火》を発動するより早く、
Kimが『《メイドラマイマイ》で祠周りを黄色にしつつ《業火》で黄焼き発動』という、
『メイドラ業火』のコンボを発動させていたのだった。
白焼きを狙いたかったハヅキにとっては、
まさに予定外の展開だ。
勿論この隙を逃す様なおのっちではない。
幸運にも《天女の羽衣》を引けたおのっちは一気に祠へ飛び込む。
そして戦闘に現れたのは――色支援を無効化する《ピノ》。
手札に色支援しか無いハヅキには、
どうすることも出来ないのだった。
これでおのっちも祠2つで追い付くが、
マップチェンジと共に戦闘1番を取ったのは、
既に入城リーチがかかっているKim。
現れたのは、やはり来た《ボルカノ》
これに《威圧のオーラ》を付けてオーバーキル――と思われたところに、
狙い澄ましたおのっちの《かすめ取り》!
オーバーキルされたのは、Kimの方であった。
「《グラディウス》で攻められていたら終わっていた」とはおのっちの弁だが、
ともあれここでのKimの入城は阻止され、
鍵は2番手ルドルフの手に。
そのルドルフが2つ目の祠を獲った後、
やっとの思いで鍵戦闘に絡めたハヅキが鍵を奪取。
試合時間30分を過ぎて漸く祠1つ目を手に入れたのだった。
しかし試合は既に終盤戦、
残る3人は全員が入城にリーチをかけている。
配置《リッチー》、手札黄1赤2で待ち構えるハヅキに対し、
3人全員がホルダーを目指すが、
戦闘1番を取ったのは、おのっち。
そのおのっちは《魔神の麓》で侵略を行ないギャラリーを驚かせるが、
大事なのは戦闘結果だ。
おのっちの支援――《フィールドアーマ》。
ハヅキの支援――無し。
これで鍵を奪ったおのっちは、
「《キラーレディー》以外ありえない」と《麓》の能力で黄色いカードを回収。
戦闘に絡めなかったKimが祠待ち出来なかったこともあり、
おのっちは《キラーレディー》でテレポートしつつ、
3つ目の祠へと到達したのだった。
入城ムービーに重なって現れる「35分経過」の表示が、
長い決勝戦を締めくくった。
<<<試合終了>>>
終わってみれば『アンチ業火』の2人がワンツーフィニッシュとなったこの試合。
やはり勝負の決め手となったのは、
Kimの《ボルカノ》+《威圧のオーラ》のコンボを、
おのっちが《かすめ取り》でカウンターパンチを決めたところだろう。
先制、避け無効、反射無効と『ほぼ』無敵というコンボの、
丁度盲点を突く形となった。
ここでKimが1段階でも育っていた《グラディウス》で戦闘を挑んでいたならば、
また違った結果となっていたことだろう。
ルドルフは序盤、祠に辿り着けなかったり戦闘の決定力を欠いたりの『事故』が、
終盤大きく響く結果となった。
最後のおのっちとの早押し勝負で勝っていれば、
というのもあるが、
序盤で祠をもっと多く周っていれば、
より余裕を持ったプレイングが出来ていたことだろう。
ハヅキは予選で見せた『白焼きからの《ピノ》』を決めることが出来ず、
終始3人の白支援に振り回される形となった。
ライフ1の時に《業火》を温存し、
復活と同時に白焼きを発動することが出来れば、
また違った結果となっていたことだろう。
<<<最終結果>>>
1位: おのっち (《ダゴン》入りバランス)
2位: ルドルフ (《スカルマン》入りバランス)
3位: Kimberly (黄焼き《ボルカノ》+《グラディウス》)
4位: ハヅキ (白焼きカメピノ)
先週日曜にクラブセガ港北で行なわれた、
第19回大会の決勝戦の様子をお送りします。
無制限ということで《破壊の業火》が吹き荒れるだろうと予想された本大会でしたが、
決勝では『ある1手』が試合の流れを大きく変える結果となりました。
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決勝戦(ハヅキ、Kimberly、ルドルフ、おのっち)
予選5試合が終了し、
決勝に残ったのは前大会優勝のハヅキ、
そしてKimことKimberly、ルドルフ、おのっちの4人。
今回は無制限ということで《破壊の業火》が猛威を奮うと予想されていたが、
その予想通りハヅキとKimの2人が《業火》入りのデッキで決勝進出を決めている。
但しハヅキは《ピノ》をメインアタッカーとした『白焼き』型、
Kimは黄マス業火でデッキをリセットしつつ《ボルカノ》+《威圧のオーラ》に繋ぐ、
というギミックを盛り込んだ『黄焼き』型を採用しており、
その方向性は全く異なったものとなっている。
勿論残る2人も《業火》対策はしっかりしてくると予想され、
「焼けば勝ち」とは最早言えない状況といえるだろう。
それぞれの思惑が交錯する中、
いよいよ決勝の幕が開かれる。
<<<試合開始>>>
マップは月光の庭園(夕方)、南スタート。
開幕《天女の羽衣》を発動させたルドルフがまず鍵を獲得するが、
おのっちの《ダゴン》+《フィールドアーマ》による祠待ちに対するソリューションを引けず、
最初の祠はおのっちが獲得となった。
リベンジに燃えるルドルフはすぐさま《ミスブラッディー》+《魔王の鼓動》で鍵を奪うも、
そこに事前に先回りしていたKimの黄マス《破壊の業火》――『黄焼き』が突き刺さる。
これで他3人が浮き足立ったところに、
Kimが召喚するのは――もう1つの切り札にしてKimの代名詞、51/14の《グラディウス》。
これで無防備状態となっていたおのっちから鍵を奪ったKimはそのまま祠1つを獲得。
配置《ボルカノ》、手札黄2白1と守りも万全――かと思われたが、
ルドルフの《バルキリー燕》+《心眼》の前には流石に無力であった。
再三祠へ行けるチャンスを得たルドルフだったが、
まだ黄焼きの効果が残っているのかなかなか祠へ近付くことが出来ない。
その隙におのっちは《現世の歩兵》で強化された《ガルダ》で祠待ちを試みる――が、
ここで再びKimの『黄焼き』が吹き荒れる。
「《ガルダ》が小さくなる」とおのっちが悲鳴を上げる中、
何とか持ち直したルドルフは《スカルマン》+《心眼》でおのっちの《ガルダ》を辛くも討ち取り、
漸く祠1つを獲得することに成功するのだった。
しかし一難去ってまた一難、
今度はKim渾身の《ボルカノ》+《威圧のオーラ》――デッキリセットでほぼ最大火力の《威圧》だ――が襲いかかる。
これで鍵を奪ったKimはそのまま祠2つ目を獲得。
《Mr.ジェントル》+手札黄1魔法1という陣容で、
入城リーチに1番乗りを名乗り上げる。
ちなみにこの戦闘の間にハヅキは祠での《業火》――『白焼き』を試みるのだが、
この時点でハヅキのライフは1。
ライフアウトとなると『白焼き』も無効化される為、
ここは痛いプレイミスといえるだろう。
試合の方に戻ろう。
Kimの独走を阻止すべく、
おのっちは《ダゴン》+《心眼》で《ジェントル》の能力を封じつつ鍵を奪取。
しかし『黄焼き』の影響か、
ホルダーターンと共に白支援が3枚も被ってしまい、
おのっちは立ち往生を余儀なくされてしまう。
この隙を突いて事前に《リッチー》で祠待ちをしていたハヅキは、
満を持して祠で《業火》を発動。
これで遂に『白焼き』発動と思われた直後――、
《メイドラマイマイ》の効果で祠のマスは黄色に。
実はハヅキが《業火》を発動するより早く、
Kimが『《メイドラマイマイ》で祠周りを黄色にしつつ《業火》で黄焼き発動』という、
『メイドラ業火』のコンボを発動させていたのだった。
白焼きを狙いたかったハヅキにとっては、
まさに予定外の展開だ。
勿論この隙を逃す様なおのっちではない。
幸運にも《天女の羽衣》を引けたおのっちは一気に祠へ飛び込む。
そして戦闘に現れたのは――色支援を無効化する《ピノ》。
手札に色支援しか無いハヅキには、
どうすることも出来ないのだった。
これでおのっちも祠2つで追い付くが、
マップチェンジと共に戦闘1番を取ったのは、
既に入城リーチがかかっているKim。
現れたのは、やはり来た《ボルカノ》
これに《威圧のオーラ》を付けてオーバーキル――と思われたところに、
狙い澄ましたおのっちの《かすめ取り》!
オーバーキルされたのは、Kimの方であった。
「《グラディウス》で攻められていたら終わっていた」とはおのっちの弁だが、
ともあれここでのKimの入城は阻止され、
鍵は2番手ルドルフの手に。
そのルドルフが2つ目の祠を獲った後、
やっとの思いで鍵戦闘に絡めたハヅキが鍵を奪取。
試合時間30分を過ぎて漸く祠1つ目を手に入れたのだった。
しかし試合は既に終盤戦、
残る3人は全員が入城にリーチをかけている。
配置《リッチー》、手札黄1赤2で待ち構えるハヅキに対し、
3人全員がホルダーを目指すが、
戦闘1番を取ったのは、おのっち。
そのおのっちは《魔神の麓》で侵略を行ないギャラリーを驚かせるが、
大事なのは戦闘結果だ。
おのっちの支援――《フィールドアーマ》。
ハヅキの支援――無し。
これで鍵を奪ったおのっちは、
「《キラーレディー》以外ありえない」と《麓》の能力で黄色いカードを回収。
戦闘に絡めなかったKimが祠待ち出来なかったこともあり、
おのっちは《キラーレディー》でテレポートしつつ、
3つ目の祠へと到達したのだった。
入城ムービーに重なって現れる「35分経過」の表示が、
長い決勝戦を締めくくった。
<<<試合終了>>>
終わってみれば『アンチ業火』の2人がワンツーフィニッシュとなったこの試合。
やはり勝負の決め手となったのは、
Kimの《ボルカノ》+《威圧のオーラ》のコンボを、
おのっちが《かすめ取り》でカウンターパンチを決めたところだろう。
先制、避け無効、反射無効と『ほぼ』無敵というコンボの、
丁度盲点を突く形となった。
ここでKimが1段階でも育っていた《グラディウス》で戦闘を挑んでいたならば、
また違った結果となっていたことだろう。
ルドルフは序盤、祠に辿り着けなかったり戦闘の決定力を欠いたりの『事故』が、
終盤大きく響く結果となった。
最後のおのっちとの早押し勝負で勝っていれば、
というのもあるが、
序盤で祠をもっと多く周っていれば、
より余裕を持ったプレイングが出来ていたことだろう。
ハヅキは予選で見せた『白焼きからの《ピノ》』を決めることが出来ず、
終始3人の白支援に振り回される形となった。
ライフ1の時に《業火》を温存し、
復活と同時に白焼きを発動することが出来れば、
また違った結果となっていたことだろう。
<<<最終結果>>>
1位: おのっち (《ダゴン》入りバランス)
2位: ルドルフ (《スカルマン》入りバランス)
3位: Kimberly (黄焼き《ボルカノ》+《グラディウス》)
4位: ハヅキ (白焼きカメピノ)