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住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

竣工パーティー

2013-07-13 02:31:29 | 建築


本日竣工パーティーでした。
料理準備中のチームフルタ。そう、最近果物を使った料理のレシピ本を出版したあのフルタヨウコさんによるケータリングです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4416613776

手際良く料理を創ってゆく様は見ていて気持ちが良い。いや、横でエプロンしている設計者(自分)は、見ている場合じゃあない。手伝う気満々なんですがね~



今回庭に設置した天然石の水鉢の中に、気持ちよさそ~うに浮いているスイカ。見ているだけで涼を感じる。あっ、見ている場合じゃあない。
きっちり冷えたスイカはこの後、夏野菜の冷製スープ ガスパッチョに入れられた。



ダイニングのテーブルに並べられた料理など。見ていないで食べよっと。

工事関係者を招いていただいた今回の会。施主にとってのこの家は、自分にとってのパワースポットであるという言葉に心を打たれ、各業種の苦労話からは、それらをやり遂げたという自信が見え隠れする。

施主の思い、設計者の思い、そして工事に携わった延べ5000人分の思い。それらがひとつになって住宅という形になったんだな~。あらためて住宅建築の重みを知った会でした。


ひとつの扉

2013-06-19 23:09:38 | 建築


玄関を開けると、すぐに下駄箱があり、ホールの奥にそれぞれの部屋に行くドアだ並んでいる。どこにでもある光景である。リフォーム前のこのお宅もそうでした。

そのいわば当たり前と思われる光景を、もう一度見直してみて整理してみました。

向かって左側の壁はコンクリートのまま。ビニールクロス剥がしたら存在感があったのでそのままにした、いわば「剥がしっ放し仕様」

奥に見えるブラックの塗装の部分は、飾棚でもあり、洋室に入るドアにもなります。そしてブラックの部分はチョークボードでもあるのです。

右側の手前の一枚の板は、ただの板ではなく、下駄箱の扉であり、物入れの扉であり、寝室に入る扉でもあるのです。自分としては、扉だらけの空間から解放できた画期的な納まりと自画自賛なのですが、さて・・・

「忍者屋敷のようだね~」ある人から言われました。ふ~ん。。ちょっと言えてるかも・・・



その板の裏側にもうひとつの仕掛け?

この部分だけ玄関部分と入れ子状態で収納として使用でき、この板状の壁自体が玄関ホールと寝室の間仕切り壁の役割も担っているんです。取壊し再構築部分を最小限に抑え、コストを抑えたと自画自賛なのですが、 また~

南大沢・南風の家より

扉を収納する押入

2013-05-29 02:15:20 | 建築
畳はいいと思います。足を投げ出して休むこともできるし食事もできる。もちろん寝っ転がれるし、布団をひいて本格的に睡眠をとる事もできる。リビングにもダイニングにもベットルームにもなる訳だ。もしかしてホビールームにだってなるかもしれない。

でも、その為に和室を設けるのはちょっとね~という方が案外多い。
また、せっかくひとつの空間を意識しても、左右のどちらか、もしくは両脇に襖が残っていては、なんか一体感を感じられない、と思われた人も多いんじゃあないかな~。

そこで考えたのが、畳のスペースとリビングを別ける戸(戸襖)まで仕舞える押し入れ。

「扉をも収納する押入」

やってみるとこれが案外(かなり)大変。

押入の中に戸襖を仕舞い、押入扉を閉めて隠す。。という事は、扉どうしの動線がクロスする。
敷居と鴨居に「謎の交差点」が出来る訳だ。
また、戸襖を閉めた(押入れから引き出した)状態でも、押入扉の表面と戸襖の小口(側面)が接するので、いかにすっきりできるか?等々


 戸襖収納時(向かって右側の押入の中に3枚の戸襖が入っている。まさか押入に扉が入っていたとは、と言われるくらい、普通の柱と押入に見える)
日頃はこの状態で、ひとつの空間として利用している。


 戸襖で畳スペースを仕切っている状態(押入扉をちょっと開け、3枚の扉を引出し、押入扉を閉め、押入扉正面に掘られた溝に戸襖をはめる)ちょっとしたお客さんの宿泊スペースにもなる。

小さい小さい事ですが、その積み重ねが居心地の良さにつながると信じて設計しています。

=戸田晃建築設計事務所=




家と庭

2013-05-09 22:04:46 | 建築


家と庭、どちらも大事な空間です。家を設計するときに庭の事を思い、庭のときには家の事を思って設計するのが理想と感じてます。

その両方をトータルに設計させてもらったありがたいお宅の庭の二期工事、ただ今順調に進んでおります。

建物の画像と一緒に、後日新築物件のページにUPしますね。

=戸田晃建築設計事務所=