時のうてなに立ちて風を感ず。

To the happy few (Henri Beyle)

主権者は誰でもなれるが良い主権者に成るには努力が要る

2022年02月17日 | 民主主義

素敵な演奏に感謝を、そして健やかなる成長を祈る。

世の中には素晴らしい才能を持った子供がたくさんいます。

そんな子供たちの未来に少しでもより良い世界を残したいものです。

 

ちょっと原理原則的な話をします。

民主主義の社会は主権者の総意によって政治を執り行う事になっています。

つまり、主権者である国民の意思が政治のかじ取りをするということです。

ここで、主権者である国民の質(レベル)が問われることになります。

この国民の質(レベル)とは個々の人々のことではなく、マスとしての国民全体の質(レベル)のことです。

民主主義は衆愚政治にも扇動政治、専制政治などにもなり得ます。

まともな民主主義を成り立たせるため、主権者である国民には民主主義を担うに足るだけの能力と質が求められます。

では、国民の能力と質はどのようにして担保されるのでしょうか。それは、公教育制度を主とする広い意味での教育によって担保されるのではないでしょうか。

民主主義を維持運用するには教育により国民の能力と質とを維持しより高めてゆかなければなりません。

残念ながら現在の教育環境の状況は、民主主義を担う国民を育てるという意味に於いては不十分すぎるし、悪化すらしているように見えます。