世界の中の日本ブログ

壮大な題名に全く似合わぬ「高頻度更新」だけが売りのド雑談日記。自分自身の日々のメモ帳目的なブログ。

【映画】『隠し剣 鬼の爪』という名の「時代劇 寅さん」

2004年11月13日 | Cinema
『隠し剣 鬼の爪』を観ました。前評判が良かったからでも、寅さん
映画を通じて山田監督が好きだったからでも、ましてや、前作の
『たそがれ清兵衛』にいたく感銘を受けたからでも、勿論無いです。

会社に社内報ってありますよね。そこで、うちの社長さんと対談して
た山田監督が、こう言っていたことに凄い興味を持ったんですよ。

 「映画って、難しいんですよね。芸術性と娯楽性を丁度、バランス
  よく調和させないといけないから。」

映画さえもビジネスの一環としての視点で、観てしまう自分を抑え
ながら、興味深くみました。

観た結果についてはネタバレになるから、ストーリーについては、
書くのを止めときましょう(まあ、チラシには、スト-リ-の大半
が既に載っているのだが)。ただ、「(言う通り、)バランスしてる」
と思ったね。

で、もう一言だけ言うと「山田さんは、【予定調和】を表現する天才なん
だろうな」ということも素直な感想。「こう来たら、次はこう来るんだ
ろうな」ということが永遠に繰り返されている。勿論、いい意味でね。
笑いあり、怒りあり、哀しみあり。寅さんもそうですよね。みんな、結果
なんて始めからわかってるのに、でも、観終わったら、やはり、ホッとする。
「日本人の心のバランスを知り尽くしてるんだな、この人は」と思いました。
そして、日本のビジネス(映画業界・テレビ業界とかも知り尽くしてる)って
意味でね。

一方、ヨメさんの感想は。

 「タッチ(@あだち充)っぽいよね」

ネタバレにならない範囲で考えて下さい。

  ・宗蔵 = たっちゃん
  ・きえ = みなみ

で観て下さい。カッチャンはいないのだけど、敢えて
言うと弥市郎(恋敵って意味はないけどね)。「本当は
凄い能力を持っている宗蔵」にとっての”ブレークスルー”
のキッカケとなる存在という意味で。

で、俺は思いました。「あだち漫画も、山田映画に似てるな」
って。 

最後の最後のついでに。

 『たそがれ清兵衛』は、山田さんにとって、どうゆう位置づけなんだろう。

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