Subang Jaya より

「人生は冒険だ」の言葉に痛く共感し飛び出した日本。その後はどうなったか?

はめ込みに生まれ変わったシェーファー

2020年01月04日 | 日記
捩じるか引っ張るか、
万年筆のキャップにはネジ式とはめ込み式がある。希にノック式もある。
ノック式はともかく、ネジ式かはめ込み式かは外観では瞬時に判断できない。

私は両方のタイプがあることを十分理解しているので、初めてのペンを手にする時、どちらの開け方をするのか一瞬迷う。
無難な方法として、先ずはネジ式を想定して開けてみることにしている。

古くから伝統のあるメーカー、作品にはネジ式のものが多い。
高価なものになるほどネジ式の割合が多くなるようにも思われるが、数百円の底辺モデルにもネジ式がある。
ではなぜネジ式か? それは万年筆のインクが乾きやすく、確実にペン先を密閉するにはネジ式が適しているからと思う。
勿論手軽なのははめ込み式で、昨今はめ込み式も様々な改良がされ、密閉精度も高くなっていると思われる。しかし、まだまだ万年筆にはネジ式を進化させ、密閉性を売りにしている新製品もある。

キャップの密閉性はボールペンでは要求されない。ローラーボールでもそれほど要求されず、はめ込み式でも十分と思えるが、私が以前サイン用に使用していたシェーファーのローラーボールのキャップはネジ式になっている。ネジ式の方が若干不便ではあるが、超高級ペンがネジ式であることに倣って高級感を醸し出すために敢えてネジ式にしているのではないだろうかと思う。
事務処理をバンバンこなす、思いついたアイデアを即座にかき留めるなどには0.5秒でも早く作業に移れるはめ込み式やノック式が適していると思うが、契約書にサインするなどの慎重になる作業には、ネジ式が合っていると思う。


少し前まで(万年筆愛好が始まる前まで)は、契約書のサインは専らシェーファーのローラーボールを使用していた。
こちらでは、役所に何らかの申請書を作成し提出する際、私が一件一件役所に出かけるわけにはいかないので、その都度業務委任状を作成し代行してもらう。
それぞれには、私のサインが必要で、私が席に居ればよいのだが、敷地内の工場に出ている場合、庶務の女性Seが書類と委任状とペンを持って私を捜索に来る。私が普段ペンを身に着けていないことを学習してのことか、書類と一緒にボールペンを持ってくる。そのペンが最底辺のボールペンで、更に品質が悪く軸の先が割れていることが多く、芯がグラグラな事が多い。こちらの人は契約書の重要度に関わらず、ペンの選択にはこだわりはないのだ。
こんな時、私は必ず席に戻っていつものローラーボールで署名するのだった。


ある日、工場に出ている時に緊急で私のサインが必要になったらしく、Seが書類と私のローラーボールを手にして私を追いかけてきた。
そして、目の前で力強くキャップを引き抜いたのだった。よっぽど急いでいたのだろう。
Seは大変賢く責任感も高く、いわゆる気の利く庶務だが、キャップがネジ式であることには気が付かなかったようだ。
お互い、ハッとしたのだが私は何もなかったようにサインし、ポケットにペンをしまったのだった。
元々弱っていたネジがこの時完全に破壊したのだった。
誰でも手の届く机上のペン立てに入れていたことを反省した。
気を利かせた行動であったはずなのに、気まずい思いをさせてしまったことと思う。

しかし、今はもう心配は無用だ。
キャップの中になる軸と外になる軸の継ぎ目もネジになっているのだが、ここにM5ネジに使用するOリング(ゴム)を挟むと、いい感じにキャップが止まるのだ。
M5用Oリングは生産品に使用しているので無尽蔵に手に入る。



元々はめ込み式だったような錯覚。約2年、芯も数回変えたがまだまだOK。修理に出す必要はない。
適度に重く堂々とした外観はサインに相応しい(と自己満足)。

このペンは0.7㎜くらいのペン先がオリジナルだったが、1.0㎜に変えて使用している。
太目の芯にすると、文字に独特の味が出る。さんずいの三つ目の跳ねに自分なりの表現ができるのが気に入っている。
ボールペンの評価記事を見ると、どれも三菱ジェットストリームを絶賛している。評判を基にジェットストリームの替え芯1.0㎜を使ってみたが、あの滑りすぎるヌルヌル感には我慢できなかった。0.5㎜以下の細字なら良いかもしれない。
シグノやG-2のガサガサ感がある方が好みであり、こちらの1.0㎜を愛用している。




中華万年筆 JINHAO

2019年11月08日 | 日記
今や製造大国から開発大国に移りつつあることを、いやでも認めなくてはならなくなりつつあるあの国。
あの国製品を中華〇〇と呼ぶ呼び方は、見た目はまあまあだが、目に見えない品質は今一つ、価格は圧倒的に安いので、まだまだ日本製との有意差を確かめて、「やっぱり日本製の方がいいな」と安心したいという目的だけで購入する物品を呼ぶときに使われてきた。・・・・と思う。

ところが、最近は価格差は相変わらず大きいが、品質の有意差は迫ってきている分野も多々あり、中華〇〇恐るべし、と認めたくはないが安心していられないこともある。

それがJINHAOの万年筆で感じられる。
まだ同じ製品でも当たりはずれの落差が大きいと言われるが、当たりを引いた時の感動は中華万年筆恐るべしと脅威にも感じられる。しかし、はずれを引くとなんだか安心してしまうのだ。
デザインについては残念ながら老舗メーカーの真似、部分的な真似を取り入れているものが多い。仕上がりはまあまあで、虫眼鏡レベルでないと粗は見つからない。隣の隣くらいの席でさらに筆記中であれば、高級万年筆に見える。ブランドや価格や製造国にこだわらない人であれば、しかも当たりを引けば十分に素敵で実用的な万年筆である。
数万円もする万年筆を自分の机以外で使えるほどリッチな人は極まれだろうし、持って外出するなど高級品に対するリスペクトが足りないと思うのは、ケチの証明だろうか。駅中のコーヒーショップで、雑踏の中で、はたまた工場の現場で立ったままメモする、こんな時にも臆せず持ち出せるのがJINHAOではないだろうか。


かく言う私も、安さに惹かれて、更にあの国の工業力を調査すべく5本を購入した。
また、種類の増えたインクのためにも追加した。
国内外でめちゃくちゃをやっている国の経済協力には気が引けるが、この5本だけは許してほしい。

本日届いたJINHAO X750 (上)
小ぶりのシェーファーと比べて何と堂々としたことか!
ずっしりとした重さはバランスも良く、万年筆を良く知らない私には高級品に見える。
これを普段用に持ち歩いたら、リッチな人に勘違いされるだろうか?
送料含めRM18.79だった。

もう一本、青のマーブル模様のJINHAOが発注済みで配送中である。


梱包は極限まで簡易的。

あの日、少年が手にした万年筆がケースもないJINHAOだったら、その後の人生は変わっていた。

無印の良品

2019年11月06日 | 日記
今や、無印であることが有力なブランドになった無印良品。
〇〇の専門メーカーにはならなかったが、全ての製品が厳選されており専門メーカー品のような商品設定になっている。

専門メーカーしか作らないような万年筆の商品もある。
ペンの有名ブランドは、当たり前のように自社の家紋とも言うべきロゴマークを持っている。

金平糖みたいなマークを見ればモンブラン、親子ペリカンならばペリカン、白いドットならシェーファー、矢ならパーカーなどと、興味のない人でも記憶にある。
無印良品の丸軸万年筆はもちろん無印だ。

この万年筆、前々からサイズと外観が気に入っていた。買ってみようと2店のMUJIを探したのだが置いていなかった。タイに小旅行した時にバンコクのMUJIで購入した。450バーツだった。
使ってみるとこれがなかなか良い。
外観は以前から好きだったのだが、いざ手にしてみて質感も書き味も素晴らしい。細字でもやわらかめのニブは文字に抑揚がつけやすい。

Webを見ると、このペンについての記述、動画がたくさん出てくる。どれも絶賛している。
MUJIの製品を使用する人の人物像は、誰も知らないけど私だけが知っている良いものを持ってる自分ってステキ、などとすかした人のイメージだが、もはや丸軸万年筆は誰もが知っているヒット商品なのだ。

ついつい手が伸びてしまう万年筆なのだが、ただ一つ欠点が。
グリップが滑るのだ。外観のアクセントのためか、滑り止めのつもりか、グリップ部分にローレットが切られているが、これが全く逆効果。キャップや軸後方の梨地部分の方がかえって滑らない。他が素晴らしいだけに、我慢しきれずお客様室にお願いを書いてしまった。採用を決定した方は使ってみたのだろうか?
Webを見ると、同意見の方がいらっしゃった。




愛好家のだれもが辿る路

2019年11月04日 | 日記

ある趣味に入ってゆくとき、それが物であるとき、どれにも入門用と言われる物がある。

古くは、走り屋に憧れている者のB110サニー、KP61スターレットがそれにあたる。
TE27レビンはこの後にしよう、などと夢は後回しになっていた。
万年筆で言うと、LAMYのSAFARIがそれに相当する。万年筆世代を飛び越えてしまった我々世代が、もう一度万年筆と仲良くできるか確かめるのがこのペンだ。

LAMY SAFARI 下は同ボールペン

調べたわけではないが、LAMYは先進的なメーカであると感じる。
それは、様々な先進的なデザインを取り入れ、古参のモンブラン、ペリカンなどにみられる、強いアイデンティティを持つ作品は少ないと思うからだ。
M社、P社(他にもある)は、ちらっと見ただけではモデル名までは無理だが、少なくともメーカーは特定できる。
多くのデザイナーを登用しているため、「LAMYはこの形」と言う印象は残せなかったが、今では先進的なデザインを見るとLAMYか?と思うのは私だけではないと思う。
肝心の書き味は廉価な製品でも手を抜いていないと感じる。
地元ドイツの若者は誰もが1本は持っているという記事を見たことがある。

万年筆が一般的ではなくなった今、万年筆ってどんなもの、何が楽しいの?を知るためには最も適した一(いち)モデルがLAMY SAFARI であると思う。
万年筆がSAFARIで終わっても、テクニックを磨くのがB110で終わっても、これらを使いつくした者は、立派な理解者、熟練者であると言いたい。
これが、B110 やKP61に例えた理由だ。

昭和の中ごろ生まれの私には、万年筆との出会いは殆ど無くなっていいた。
兄の世代までは、中学の入学祝いの定番は万年筆だった。その時すでに使途は限られていたが、3年後の私の中学入学にはこの習慣は無くなっていた。「中一時代」だったか?の雑誌の付録に万年筆があったように思う。
その後、技術系に進んだ私には、定年寸前までますます万年筆の出番はなかった。
世の中の記録・保存文書の記述は油性ボールペンの寡占状態になっていった。

マレーシア駐在が無かったら、また昔手にした一本が無かったら、万年筆との再会は無かったと思う。
ひょんなことから、沼に向かって歩き始めることになったのだ。

万年筆

2019年11月04日 | 日記

今では空港内の免税店でもあまり見かけなくなった万年筆ショップ。

私が海外に出かけるようになったころ、あるいはそれ以前の海外旅行の楽しみは、お土産に免税店でちょっと高級な免税品を購入することだったと思う。

それは、腕時計であったり万年筆であったり化粧品、ウイスキー、タバコであったりした。まるでこれらの免税品を買わないと海外に行った甲斐が無い、というような時代があった。



たしか私がまだ小学生のころ、父はその頃ではまだ珍しかった海外旅行、たぶん招待旅行で香港に出かけた。

例にもれず、お土産の中心は免税店の免税品。その中に万年筆とボールペンのセットが2セットあった。それは、パーカーのものとシェーファーのものだった。

帰国しお土産を広げると、すかさず兄がパーカーのセットを、一歩遅れて私がシェーファーのセットを手にしたのだった。

兄はともかく、まだ小学生の私にはボールペンでさえ必要はなかった。父もまだ小さい息子のために買ってきたのではなかったはずだ。しかし、困ったような顔をしつつもこれらを取り上げることはなかった。

当時、喜んで使ってみたものの、平凡な子供の筆運びではまともに字も書けず、その頃のわら半紙では紙の繊維がペン先に挟まり、突然太い線になったり、インクが乾くのを待てなかったり、とても使いこなせずお蔵入りになっていた。ボールペンも消しゴムで消せない恐怖で実用にはならなかった。

但し、このシェーファーのセットは洒落たケースに入れられており、このケースを筆箱として長い間、ボロボロになるまで愛用したことを覚えている。


そんな思い出から約50年たった今、このシェーファー万年筆を本格的に使い始めたのだ。

マレーシアに来て、こちらでははんこの文化が無く、日本ならシャチハタ印でいいところもサインとなる。当初はローラーボールペンを使っていたのだが、今年からふと万年筆を加えてみた。

小切手や契約書、見積書には万年筆(Fニブ)、その他の書類にはローラボール(Φ1.0)を使用している。

父からもらった物で少なくなった形を残すもの、それがこのシェーファーの万年筆。今では仕事で一番大事なシーンに使用している。インクは色彩雫(いろしずく)の山栗を入れている。

この年になって、やっと万年筆の使い方が分かってきた。筆圧の強弱、筆運びのスピード、紙面との角度、進める方向、・・・・で生きているような文字が書ける。インクによっては濃淡も表現できる。もちろん、ペンを変えると各々の特徴が表れる。

練習をしているとノートの紙面はすぐにいっぱいになる。

インペリアルシルバーの真っ黒に変色していたボディは使い込んでゆくにつれ当初の銀色が甦っていく。


今では空港の中で万年筆ショップを探してもなかなか見つからない。あったとしても書店の片隅に廉価な物を並べているのに留まる。



遅れて来た映画感想

2019年04月21日 | 日記
少し前の3月下旬、日本本社に出張した。

今回は、SQ(シンガポール航空)を使った。SQを選んだのは、エンターテイメントが充実しているからだ。

今では、まとまった時間のフライトでは映画を見ることが多く、楽しみにもなっている。
例によって「泣ける映画」を好んで探している。

映画は劇場で鑑賞してこそ100%作り手の作り込みを感じることができるのだろうが、
大勢の人と同じ場所で、同じ時間、同じ感動をするのは苦手であり、フライト中に
イヤホンで鑑賞するのが、最近のスタイルになっている。

無限に有りそうなタイトルリストの中から、「今回は惹かれるものがないな」と思いながら
邦画の最後にあった、たぶん次にはリストから消えるであろう、アニメ「この世界の片隅に」を
選んでいた。2016年の作品とのこと。

タイトルからはどんなストーリーか想像もつかなかったが、始まって間もなくして
広島、大戦前後の話であることが分かり、開始数分後「悲しくてやりきれない」が
流れた時点で、これから展開する話しを聞く前からすでに視界が歪んでくるのだった。
終盤には「ウゥ、」っと声が出そうな(出たかも)シーンもあった。
最近では、飛行機の中で堂々と涙を拭くことができるようになった。

感想としては、すずさんの声役の能年さんの表現力が素晴らしかったと思う。
歴史的事実と綿密な調査に基づく時代の描写は、今はほとんどとなった「知らない世代」に
残すべき重要な資料になっていると思う。

この物語に関連する評論をしたYou Tubeを読みつくした。
原作漫画、アニメ映画、実写版ドラマなど数作あるようだが、原作とアニメの評価が高いようだ。
アニメには、ぼかし気味の内容が原作やドラマにはあるようなので、そちらも見たい。
また、幼少期の夢だか現実だかわからないいくつかのシーンも、実は現実であったことが分かるらしい。
このように、作者が作り込んだ布石が一作品だけでは明確にならないところも、観た者を
簡単に離さない工夫かもしれない。

日本のアニメ技術、表現力は世界一と思うし、他国では追いつけないと思う作品だった。
アニメのおすすめ度は100だし、まだ見ていない原作、ドラマも見たい。

私がマレーシアに来た年にすでにドラマはあったそう。
こっちが長すぎると遅れてしまう。
2019年12月にリニューアル版が出る?

出張① Cars 3

2019年02月05日 | 日記
先月タイ出張があった。
マレーシアから僅か2時間弱のフライトだが、いつものAir Asiaではなく今回はTG(タイ航空)だった。

いつもの格安ではないフライトの座席につくと、楽しみは映画だ。
大急ぎで「どんな新作が入っているか?」と調べ、すぐにタイトルを決めるや否や、広告を飛ばし本編を観始める。
フライト時間が短いので、結末まで観られないこともある。

今回も新作のカテゴリーを検索していたつもりだったが、なぜかCars3が現れた。(操作ミスか?)
2017年7月の作品で、すでに2回も観ているが、なぜか他の新作を差し置いてもこの作品を選んだのだった。

Cars(1、デビュー作)もレースシーン、レースを取り巻くシーンなどは、少々誇張もあるがレースイベントや車の挙動をよく知った人が作っているなと感じ、自分も実際に走っているかのような錯覚を生むような表現力だった。

Cars3も、走りのシーンはもちろん素晴らしいのだが物語性が色濃くなり、車がしゃべるという非現実的な世界であることを忘れて、涙してしまう自分がある。
副題もクロスロード(人生の岐路)であり、昭和30年代生まれの心には深くしみ込むことだろうと思う。
まさに我々世代のために作られた作品で、若い世代が観ても感動は今一つだと思う。



ネタバラシはしないが、登場人物(車)をはじめなかなか奥が深いので Wikipediaで下調べしてから観るのもおすすめだ。
1回目より2回目、2回目より3回目の方が心にしみたのは言うまでもない。
前半のクラッシュシーンは、思わず「ぅわあぁぁぁっぁ~」と自分がクラッシュしたように心で叫んでしまう。
車を交代しても良いというのはピストンカップ特有のルールか?、ちょっと強引なストーリー展開にも感じたがそんなことも認めてしまう出来だと思う。

永遠の0もそうだったが、「オレのことを映画にしてるのか?」と勘違いして楽しんでいる。

帰る気(木)再び

2018年12月28日 | 日記
もう、何年前だろう。
何か将来に楽しみに思えることがしたい。
社員の誰かが、一瞬でも喜んでくれればきっとうれしいだろうと思い、実のなる木を植えてみようと考えた。

それで、会社の庭に植えてみたのはランプータンの木だった。
その頃は、いつまでここに居るのか考えていたころだった。
それで、この木にたくさん実がなって皆が食べてくれ、一瞬喜んだ顔が見られたら帰ろうと考えた。
この木を帰る木と名付けた。

今まで何度か実をつけたか、色づく前に落ちてしまったりしていた。
今年のクリスマスに、数個ではあるが立派に食べられる実ができた。

  
これらは、ドライブ途中で見かけた立派なランプータンの木。濃い緑の葉が茂り、赤い実がクリスマスツリーのよう。


わが社のランプータン
細い枝の先になった実はもう食べられる状態。実の重みで枝が折れそうにたわんでいる。
まだまだクリスマスツリーには程遠い。


早速、木々の面倒を見てくれている守衛さんが取ってきた。


皮をむくとこんな感じ。甘酸っぱくみず水しい果肉です。

この木を植えた時の思いはこちら
最近は女子社員も減り、男子が増えてきた。「お前ら勝手に取ってはいかんぞ!」

磁石が付かない

2015年12月28日 | 日記
マレーシアに来て、いつか確かめたいと思っていたことが一つ解決しました。

KLのペトロナス・ツインタワーの外壁のステンレスはオーステナイト系か?フェライト系か?

一般の観光客、買い物客の流れから離れ、一般人の歩かないタワー本体のふもとに。
警備の注意をひかぬよう入り口を間違った田舎者のふりをして外壁に近づき、妻がバッグの中から取り出したマグネットをサッと受け取り外壁に近づけました。


実行前にダイソーで購入したネオジウムマグネット。
まったく吸い付かない。  オーステナイト系だ!たぶんSUS30x。 
オーステナイト系SUSもフェライト系SUSも塗装などの表面処理なしでも錆びづらいが、磁石の付かないオーステナイト系のほうがより錆びにくいと聞いています。
表面には細かいエンボスが施され、反射を柔らかくし表面のメラ付きを像に表さないようにする効果があります。
表面が固くなることも期待していると思います。
キッチンのシンクなどとほぼ同じです。

個々のステンレス外壁は新聞紙くらいのパネルでしたが、どうやって取り付けられていた?
磁石に付くか付かないかの大命題にとらわれ、確認を忘れてしまいました。
外からねじ止めなどはしていません。ではどうやって?
次回確認しましょう。  しょっ引かれないよう注意。

ツインタワーは中はコンクリートの頑丈な作りだそうです。

ツインタワーを訪問し、そこにカメラがあれば必ずシャッターを押してしまいます。
ツインタワーの写真は行った回数の2,3倍はあるでしょう。

  





電飾好きに夜のツインタワーはたまんねぇだろなぁ!

ディーパバリ(インド系の正月)4連休

2015年11月10日 | 日記
11月10日、本日はディーパバリという、インド系の新年の祝いの日でした。
会社は11月7日(土)、8日(日)、9日(月)、10日(火)の4連休でした。

ディーパバリが近づくと、ショッピングセンターなど人が集まるところには色のついた米(かな?)で絵が描かれます。
多くはなぜかクジャクがモチーフにされてます。




↑クリックして拡大。 どちらか見るのか?よくわかりません。

そして、連休最終日、今日こそ休むぞ!ということで、 ・・・かと言って何も計画なし。
無理やりですが、今ではリピーターとなった温泉に出かけてみました。


AIR PANAS GADEK(ガデク温泉)です。 Jalan Gadek Air Panas 78000 Alor Gajah Melaka




近所のスタンドでガソリンを満タンにして出発、片道125Kmのドライブです。ほとんどハイウエィばかりのドライブです。


パーキングエリアでひと休み。


駐車場では移動販売店が開店準備をしてました。


カットフルーツ。プリンスメロンRM1=28円を購入。まだ、甘みがいまひとつ。

出口227でハイウエィを降りるとローカルの風景です。

マレーっぽい高床住居


別荘風


色がペンション風


お金持ち風


ハイウエイを降りて30分くらいで到着。ここで入場料を払います。 RM5=140円、24時間営業とのことです。


こんな感じのお風呂が7つと小さめのプールサイズが2つあります。
温度は43.7℃、結構熱いです。設備にお金がかかっていませんので、完全かけ流しです。
お湯は微妙に昆布茶のような色がついてます。お湯の中で動くと沈殿物が浮遊し、まったく玉露園の昆布茶と同じ景色になります。
男女混浴ですが、皆服を着て入ります。

今日は、12時着でしたのでまったくガラガラでした。確かにキツイです。前回、前々回は夜でしたので混んでました。


マレーシアにはいたる所にこんな東屋風の日陰があるのですが、今日はここで読書をしてみました。日向は日差しがキツイですが、東屋の下は涼しい風が流れ快適です。

 
お風呂にも飽きて帰途へ。空がだんだん暗くなり、対向車がライトをつけて向かってくると、まもなくスコールに突入です。

家には明るいうちに着きましたが、お昼も抜いてお腹が減ったので、家の隣のショッピングセンターに出来て気になっていたレストランでパスタを食べて、4連休が終わりました。

 
シーフードパスタRM32 例によって茹で過ぎ。  JIBBY & Co エンパイヤ・ショッピング・ギャラリー

やっと去ったヘイズ、そして雨季へ

2015年11月09日 | 日記
今年のヘイズは長かったです。
(ヘイズとは:インドネシアのジャングルを農地化するために、木々を伐採して運ぶべきところ手っ取り早く焼いてしまうために、その煙がゆっくりとした西風に乗ってシンガポールやマレーシア南中部に到達すること。小学校が休校になるほどの大気汚染だが、ここ数十年の年中行事。被害を受けるのは例年シンガポールとマレーシア中部までだが、今年はタイにも到達したとか。やっているのがシンガポールやマレーシアのデベロッパーなので自業自得という人もいる。そのためか抗議活動は毎年小規模で、終わってしまえば世論もおさまってしまいまた来年と言った感じ。)

ここスバン・ジャヤの9月、10月はほとんど毎日煙っていました。
この時期、シンガポール、マラッカ、クアラルンプールを旅行した方々は、悪い印象を持って帰られたことと思います。
今年は、火災が収まらず日本にも消火の応援の話が出たとか。


9月中旬のある朝、出勤時エレベータホールから。



通常時

以前は、10日~2週間くらいで終わっていたのに、今年は煙の濃さも長さも格別でした。
(在住5年にもなると普通じゃないことが分かってきます)

11月に入り本格的な雨季に入りました。
L君曰く、「雨季になり風向きが変わるので、もう煙は来ません。」
確かに、ヘイズは止まりました。
雨期になると、午前中の空は乾季のうす曇りのような空ではなくなり、青い空とくっきりとした雲になり、日向と影がくっきりと分かれ景色もコントラストが明確になるようです。
午後は雲がモクモクモクと現れ、夕方には窓の外が真っ白になるようなスコールが訪れます。およそ1~2時間でやみます。
本庄や太田にも勝る雷が派手に鳴り響きます。
雨季といっても雨が降っているのは毎日夕方の1~2時間で、他の時間は日差しが強く「南国」を感じます。
スコールの後は、夕涼みにちょうどいい気温になります。
(あくまで個人の見解です)


夕方。雲が集まってきた。今日も始まる。 マレーシアの雨季は春節の前までです。



KL City Grand Prix 2

2015年08月11日 | 日記
続きです。

私、一眼レフ超初心者です。
KL市街地コースは99%がネットのフェンスで覆われています。
ですので、写真はネット越しになります。
しかし、何枚撮ってもピントが今一つ。


よく見ると、手前のネットにぴったりピントが合ってます。

車と同じくらいの距離にある物でオートフォーカスし、マニュアルフォーカスにスイッチを切り替えます。


まだよくない。


そしてレースが終わるころ、シャッタースピードを速くすればいいんだ!と気づいたのです。



Tシャツ屋さん。


お祭りなのでセキュリティーもシャッターを押してくれます。


KLCC ツインタワー前は歩行者天国。
ここに来るとどうしてもツインタワーの写真を撮りたくなっちゃいます。


でも、近すぎてこんな風にきれいに納まりません。

そこでツインタワーあるある

カメラを地面すれすれに。これは、まぁ普通。


ねちゃえ! これは、ホコ天ならでは。


カメラを縦にして、横っ腹の筋肉を伸ばす人も。

最近はみぃーんなスマホを持っていて、ジドリ棒もたくさんいて私の構図の中にまで入ってきます。

KL City Grand Prix

2015年08月10日 | 日記


8月7,8,9日、クアラルンプールのど真ん中を道路封鎖し、KL CITY GRAND PRIX が開催されました。
マカオGPのようなものです(行ったことないけど)。

KLCCツインタワー前からツーリズムセンター前、モノレール・ブキッナナスの駅前を左折しモノレールに沿ってラジャチュラン駅へ、駅前を左折して北上し、バーの並ぶJALAN P RAMLEEへ右折しKLCC方面に向かう公道サーキットが作られました。

一周3.2㎞のサーキット全周の両側にはコンクリートブロックとネットのフェンスが並べられ、6か所の観戦スタンドも作られていました。

レースは、ランボルギーニ・ウラカン・スーパートロフェオのワンメイク+ガヤルド1台、フォーミュラマスターズ、KL GT CITY CUP、V8 Supercars Street Challengeなどが開催されます。

モータースポーツファンの私としては見逃すわけにはまいりません。
350リンギもするチケットは購入せず、タダの「立見席」で観戦しました。














こんなのが爆走してました。


普段は軽い渋滞の中を縫って進むような道路も今日はサーキットです。


KLの中心はどの木をとっても、もしも太田にあったら説明の看板が付きそうな巨木ばかりです。


こんな緑の中を駆け抜けるサーキットなど他にはないでしょう。


木漏れ日の中を走るフォーミュラ・カー

一周3.2Km ですから、レースを見ながら歩きで一周しました。
見どころは以下。


KLCC 中華銀行前。 スターティング・グリットを出てすぐ左コーナー、最初のストレートの入り口です。ここはイン。


モノレール・ブキッナナス駅前。 ストレートエンドのブレーキングと、左90°コーナー、2速全開の加速が見られます。日陰だし、雨が降っても大丈夫。
ここは音響がすごい。2013年までのF1を思い出すようなおなかに響く大音響。
耳栓がほしくなります。ここはアウト側が◎。 


左上に写っているのがモノレール。右上がブキッナナス駅。背後がKLタワーです。


JALAN P RAMLEE のメルセデス・ディーラー前のシケイン。ここはイン。
ここには観覧席350RMもあります。ここは木陰で良いです。


ラジャチュラン駅を過ぎ、北に向かうJALAN PEAKの入り口。ラジャチュラン駅をイン側に降りたところです。
ここは、ほとんど唯一のネット無しで観られるスポットです。


そして最終シケインのアウト側。 以前麺屋武蔵のあった向かい側です。右奥の林の中も日陰で良いと思います。


6か所あるグランドスタンドはどこもガラガラ。興行的には大赤字に違いありません。来年もできるのかなぁ。
スーパーGTがタイに持っていかれてしまった今、続けて欲しいです。




このようなお姉さんはほとんど見かけません。


見通しが悪いのでオフィシャルがたくさんいます。 エスケープゾーンが少ないコースですから、何かあるとすぐにセーフティーカーが入ってしまいます。
それは仕方ないですね。



足に普通に自身のある人は、チケットを買わず歩きながら観戦がいいでしょう。運動靴と日焼け対策は用意した方が良いです。
KLまでの道路はいつもより空いているんじゃないかというほど流れてました。
いつも使っている、KL市街地南端にあるチャイナタウンの駐車場に車を止めてモノレールでラジャ・チュラン駅に向かい、そこから観戦です。
もし、また開催されれば試してみてください。


月曜朝刊。やはりプロカメラマンはすごいですね。







Oshin

2015年07月20日 | 日記
Chrome Castはご存知でしょうか?



You Tebe や Red Bull TV 、(ほかにもいっぱいあるらしい) これらがTVで楽しめます。

これとHDMI端子付きTVがあれば日本のTV放送がちょっと遅れで見られます。
日本ではほとんどTVを見る時間がなかったので、遅れて見られるだけでも大感激。
ビデオ予約する必要もなし。
「あれ見たいな」、「だれだれ見たいな」と思ったら検索すれば出てきます。
昔し見逃したプログラムも見つかるかも。
マレーシアで日本のTV番組を見ようとすると、アストロ(ケーブルTV)に加入しますが、NHK国際放送くらいしか見られないのでは?(詳細不明)


今、関西の報道番組や、ニュース解説番組が面白いです。

You Tube で Paul McCartney の東京ライブなど2時間40分ものコンサートがPCよりいい音で大きい画面で見れらます。

iphone などのタブレットがあれば、連続もののドラマを連続で再生する予約もできます。





先日、久しぶりにインドネシアへ出張したとき、

タクシーの運ちゃんが、私が日本人とわかると、「あれ知ってるか?えぇーっと」と話しかけてくる。

運 「テレビドラマの、んー オシ・・オシ・・・・、なんて言ったか?」

私 「おしんだろ!」

運 「オー、せやせや おしん、また再放送やってるぞ。インドネシアでは人気あるぞ」

私 「ふぅぅーん、わかるんかい?」

インドネシアでおしんの話を聞くのは初めてではありません。
と言う私もおしんを見たことは全くありませんでした。

ハリラヤ休暇、よっぽど暇だったので、Chrome Cast で見てみました。

朝起きてTVで3話くらい、朝めしのベーカリー&カフェのWi-FiでiPhoneを使い4~5話、家に帰ってまたおしん。

とうとう一日で20話以上見てしまいました。
まだまだ先は長い。



いつものパターンになりそうな店

2015年07月12日 | 日記
5月30日にオープンした、三井アウトレットパークへ行ってみました。


Batu Tiga から高速に乗り<AH12> → <E6>と進み、料金所を過ぎ左手に出てくるモスクを通り過ぎたところで左に現れます。


日曜日11:30頃着きましたが駐車場は半分以上空いています。


建物は2階建て。


日本の佐野にあるアウトレット・パークなどは”外”が基本ですが、さすがにここは外では日差しや熱、スコールに対処できずすべてインドアです。
”さむーい”

日本でアウトレットと言うと、型落ちとかサイズが大きい(小さい)とか、ですがここでもそのようです。
ただし、とても手が出ないような高い商品もあります。




ちょっとおかしい日本びいき




アパレル50%、スポーツ20%、時計、アクセサリー、化粧品10%、食べ物10%、その他と言ったところでしょう。






唯一、足が止まったお店がここ。


和のクラッシックな小物、日本の食品などが売られています。


日本からこちらに来た時に「お土産足りない!」ってときにはいいかもしれません。
うまそうな寿司屋さんもあります。




KLIA, KLIA2 からのシャトルバスもあるようで、「チェックインもできる?」かもしれません。誰もいなかったけれど。

今のところ、1階90%、2階70%くらいが開店しています。

買いたいものに狙いをつけてゆき、色がない、サイズがないで何も買わずに帰ってくる、いつもの我が家のパターンになること必至なところです。

まあ、時間があればパビリオンの方がいいかな。



店内にKLIA, KLIA2 の発着インフォメーションが表示されます。
お迎えの人は飛行機がランディングしてからここを出てもいいかも。