++おさんぽ日和+++

都内在住の栄養士。
2歳・ノンとの毎日を綴ります。
育児photo川柳、離乳食、日々思うコトetc

角田光代「水曜日の神さま」

2010-04-17 | レビュー
角田光代「水曜日の神さま」を読みました。
旅好きの著者が、豊富な旅の経験を通じて感じたこと、人との出会いなどを綴ったエッセー。
私が一番共感したのは「笑いの放つ光」の項。

「その人に品があるかないか、私は笑いで判断してしまう。(中略)
つまらないことでけたけた笑っている人は、気持ちの部分が澄んでいる、よって品がある、と思うのである。
こんなふうに考えるようになったのは、20代のときおもに旅していた国が、総じて経済的に貧しかったからだ(中略)
笑っている人というのは、ゆたかでたくましいと思ってしまう。
貧しさも、疲れも、この人の心を曇らせることはできないんだな、と思ってしまうのだ」

「笑いというのは光だ。」
「人の品性とは、氏素性でも、持ち物の多さでもない、強い光を放っているか、ということだと私は思っている。」

***

インドネシアに住んでいて、いつも感じてたことと同じ!
衣食住足りて初めて、人は余裕が出来て笑えるのだと昔は思ってたけど、それは完全に間違ってた。
日本に帰って来て、確信してる。
何でも揃ってるのに不満そうな顔してる人が多いから。

インドネシアの人は、知らない人でも、それが外国人であったとしても
目が合ったらニコっと笑って「selamat sian(こんにちは)」て言う。
あのフレンドリーな南国気質が、たまらなく懐かしい時があります。

今日の写真は、カリマンタン島の船着き場に住んでる子供たち。
人なつっこくて、ホントに可愛いコたちでした。
インドネシアで撮ったお気に入りの一枚です。





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