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小笠原大閻魔帳

長年お世話になったT-ちゃんが
店を畳むと言うのでこちらに引っ越してきました。

謎の楽曲 最終回

2015-07-17 14:58:00 | 風林火山
謎が多いこの曲について、どうしても詳しく知りたかった私は、渡辺岳夫さんのホームページを運営している御仁にメールで問い合わせてみました。
翌日、
三協新社の配布物やJASRACデータベースなどを調べたところにタイトルだけ記されていて、そのようなレコードがあるということは存じておりましたが、実態がわからなくて何かの間違いではないか?とも思っていました。
というような趣旨のお返事を頂きました。

うーむ。研究者にとっても曖昧な存在なのですから、一元さん以前の私なんかに全容を解明できるわけが有りません。
しかし、落札して既に手元に有るんだから、どんな曲なのか聴いてみたい!という欲求はそう簡単には抑えられません。
レコードプレーヤーって今幾らくらいすんの?とネット検索していろいろ見ていたら、あれ?これどっかで見たことある・・・。と思った瞬間、一気に記憶が甦って来たのでございます。

あった。(笑)



10年位前にやっぱりヤフオクでレコードを落札して、それを聴くために安いプレーヤーを一台買っていたのでした。大丈夫かオレ?
目的を達成して以降、押入れに仕舞い込んでいたからなのか、すでにボケ始めているのか、すっかり忘れておりました。
でもコレ、まともに動くのかいな?


audio-technica AT-PL30

動いた。(♪)
ターンテーブルを回すベルトが外れていたので一瞬ドキッとしましたが、ベルト自体に劣化は見られず、本来かかっていたと思われる場所に付けてやったら、淀み無く回り始めました。これは嬉しい。
押入れから発掘したモノは、今もanmazonで16,200円で売っている機種ですが、私が買った当時は一万円していなかったはずです。これの後継機にAT-PL300というのが出ていて、内容は殆ど同じで9,000円です。

ついでにいろいろ見たのですが、今買うならアイオンオーディオのIA-TTS-013という機種が良さそうです。
デザインも色も好みだし、私のような使い方が目的なら、スピーカーとUSB端子が付いているってのはとても便利そう。
まずい。これちょっと欲しくなってきちゃったぞ。



別の部屋に安物くて古いオーディオコンポが一応揃ってはいますが、レコードを録音する機器がその一式の中に存在しないので、居間のテレビ台の中に収めてある、VHS→DVDレコーダーにつなげることにしました。



このレコードプレーヤーを購入した当時は、すでに市場に出回っていたアンプの殆どがPhono端子(レコードプレーヤーを繋ぐための専用端子)を持っていませんでしたから、レコードプレーヤー側が一般的な外部端子に繋げても音が出るように設計されていました。
だから、VHS→DVDレコーダーの外部入力端子につなげば、DVDに録画扱いで収録出来るはず。

で、結果ですが、DVD化に成功。DVDプレーヤーで再生すれば、画面こそ無地ですが、音声はしっかり収録されておりました。盤の状態が良かったので、スクラッチノイズ等もほとんど気になりません。

https://youtu.be/dYxkRhdtoRY

聴いてみた感想はというと、渡辺岳夫作曲ということで、もう少し垢抜けたものを期待したのですが、想像していたより少し古臭い、もしくは辛気臭い印象。が、当時、武田信玄やその軍勢をイメージしたらこうなるのかな、という感じではあります。
その昔、甲府に信玄公祭りを見に行った時のBGMがこれに似た感じだったことを思い出しました。ひょっとしたら、そういう目的で作られた曲なのかも知れません。


謎の楽曲

2015-07-15 21:08:00 | 風林火山
保智新右衛門の制作に携わってからというもの
頭の中がすっかり戦国時代にシフトしてしまっている私です。
ほぼ毎日のように、ネットで「戦国武将」とか「武田信玄」とか「上杉謙信」といったキーワードを検索をしては、何か面白いネタは無いだろか?と探しています。

先日、ヤフオクで「風林火山」を検索していたら、見慣れないものを見つけました。
『EP マーチ 世界忍者戦ジライヤ 風林火山』
私は観ていませんでしたが、その昔、特撮戦隊モノの亜流でジライヤという番組があったのは存じておりまして、ああ、それの主題歌か挿入歌の曲名が風林火山というのだろうと思いながら特に何かを期待するわけでもなく、そのオークションタイトルをクリック。
開いたページに出てきたのが、このジャケット写真でした。


(信玄公祭りの様子がジャケ写に使われております。)

赤く大きく「ジライヤ」と書かれたタイトルの下に
黒く小さく -テレビ映画「世界忍者戦ジライヤ」から-とあります。
そのすぐ下に区切るように黒い線があり、
さらにその下に-風林火山-とだけ記されているということは
ジライヤの主題歌でも挿入歌でもない「風林火山」という曲がカップリングされているということになりましょうか。

ジャケットの体裁からして、オリジナル曲が収録されているとは思えず、双方に「振りつき」とあることからして、子供のお遊戯用とか、運動会用のレコードなのだろう、というところまでは推測できました。
しかし、ジライヤが放送されてたころは確か大河ドラマの「風林火山」が放送される数年前。かといって、三船プロの「風林火山」が制作公開されたのはジライヤが放送されるよりずっと昔。カップリングに選ばれる曲というのは、同じ時代のものが選ばれるというのが私の認識なので、だとすると、これは一体いつの、何の「風林火山」?という疑問と興味が沸いてしまったのでございます。

まず、出品者さんに、作曲者が誰なのかを質問してみました。
作曲者が分かれば、そこから辿ることで、作品についても容易に辿りつけると思ったからです。風林火山はこれまでも何度かテレビドラマ化されており、それは、東野英治郎さんが主役の山本勘助を演じ、NET(現テレビ朝日)で放送されたものや、里見浩太郎さんが演じた日本テレビの単発ドラマ版、北大路欣也さんが演じたテレビ朝日の単発ドラマ版などです。
年代的に、NHK大河ドラマ版はあり得ないので、これらの3つドラマと三船版映画のどれかの曲が運動会用に編曲され、収録されているのだろうと予想できました。
ところが、出品者からの回答には意外な人のお名前がありました。

作曲は渡辺岳夫。
よく知るところでは、巨人の星、アタック№1、アルプスの少女ハイジ、キューティーハニーなどの作品の音楽を作曲した方です。
今度は、渡辺岳夫氏について調べてみました。
しかし、上に書いた「風林火山」の音楽は、何れも渡辺岳夫氏による音楽ではありませんでした。
ますます深まる謎!


(なんと見本盤だった)

あの渡辺岳夫氏が、『風林火山』というタイトルを冠して書いた曲がどんなものなのか、俄然興味が沸いてきてヤフオク入札。幸いにして誰とも競ることはなく、開始価格で落札出来たのでした。(1,000円)
そしてこれが私の手元に届いたのが先便。しかし、私はひとつ重要なことを忘れていたのでございます。
あっ。レコードプレーヤーが無い・・・。
やっちまったー。

【つづく】

大河ドラマ『風林火山』最終回

2007-12-18 01:05:52 | 風林火山
えぇーーっ!?
なんだこの墜落っぷりはっ!!

録画してあったものを昨晩拝見したのですが
この1年の面白さからは想像出来ない程の凡作。いや、駄作。
第4回目の川中島の戦いが描かれる最終回、
この日のために1年欠かさず観てきたと言っても過言ではありません。
それが何故こんなことに??
私の中では、大河ドラマ版『風林火山』は
それまで最も好きだった三船版をも凌ぐ名作になりつつあったのですが
最後の最後で全部ひっくり返されました。
終わり良ければ全て良しと言いますが
この場合、その逆ですからね
後味が悪いったらありゃしません。

何が駄目だったのか、再度見直してみましたが
あーもう、みんな駄目。
俳優陣の大熱演も、完成された音楽も
脚本と演出と構成の酷さを煙に巻くには至っていません。

蛇足的な場面が多かったから
大晦日に放送予定の総集編では
バッサリ切られている分、化ける可能性はあるかも。

風林火山 サントラ2集

2007-12-09 19:56:44 | 風林火山
風林火山の紀行テーマは3ヶ月ごとに更新された。
それにより、メインとなる奏者は4名を数えた。

風林火山~巡礼記~ 沖仁:フラメンコギター 
風林火山~異郷情~ チェン・ミン:二胡 
風林火山~月冴ゆ夜~ 上妻宏光:津軽三味線  
風林火山~大河流々~ 千住真理子:ヴァイオリン 

それぞれが単独でアルバムを出せるほどの実力者揃いだ。
1枚目のサントラに‘紀行テーマ’が全く収録されていなかったので
2枚目が出ることはある程度予想出来ていたのだが
紀行テーマを聴きたいがために、
上妻とチェン・ミンのアルバムを購入し
一時期、それこそ耳にタコが出来そうなくらい毎日聴いた。

上の4つの楽器の中で一番好きなのはヴァイオリンの音色なのだが
風林火山・紀行テーマを奏でる楽器としては津軽三味線が最も好印象だった。

紀行テーマ以外の曲も、
番組も終盤を迎えつつあることから耳に馴染んだものが多く
重複分の‘損した感’を差し引いても充分に楽しめるサントラとなった。

ダースヴェーダーのマーチ(帝国のテーマ)を髣髴とさせる曲の
収録を楽しみにしていたのだが、完結編と銘打ったこのアルバムに
その曲が収録されなかった点はいささか残念に思う。

このアルバムを聴き込むうちに思えてきたことなのだが、
作曲者はドラマが進むにつれて
メインである武田より、むしろ景虎(上杉謙信)側に対する思い入れが
強くなって行き、それが曲を作る上で影響を及ぼしたのではないだろうか?

このアルバムには、
タイトルからして上杉側をテーマにしたと分かる曲が6つ入っているが
どれもが何度もリピートして聴きたくなる名曲揃いである。
時に美しく、時に切なく、時に渋く勇壮で、そして血沸き肉踊る。
これらの名曲が生み出されたのは
千住氏の才能と仕事に対する真面目さが大きな要因であることには
間違いないと思うが、
それ以上に千住氏が上杉景虎の人物に魅了されたから、
という部分も大きいのではないかと思えるのである。

特に31曲目の‘上杉軍出撃!’。
この曲想は惚れた人物に対して出るものだ。
そう想像させずにはいられないくらいカッコイイ曲を
‘敵側’に与えているのである。
帝国のテーマに似た曲を武田側に配した当たりも
その心境の表れではないのだろうか、と思うのは想像が過ぎるか。

解説書は全部で8ページしかなく、
千住氏のコメント以外には見るべきものがあるようには思えない。
この件に限っては、少々物足りなさを感じた。




風林火山 シナリオ

2007-10-05 14:34:11 | 風林火山
1968年、三船プロ制作『風林火山』のシナリオです。
どちらもネットオークションで入手しました。
右がシナリオで左がシナリオブック。

シナリオブックの巻頭には劇中のモノクロ写真などが載っており、
原作者の井上靖のコメントが添えられ
さらに、スタッフ、キャスト欄に個人名が入っています。
シナリオのほうはスタッフキャスト欄は殆ど空欄です。

その他の内容は概ね同じでですが
本文の書き出し部分に若干の相違を見つけることができました。

【シナリオ決定稿】
灰色に閉ざされ、鉛色の雲が低く横たわり、風が唸っている

【シナリオブック】
灰色に閉ざされ、鉛色の雲が低く、激しく風が唸っている


こんな感じで。

余談ですが
私はこの映画を親に連れられて劇場で見ており、
その事が私の武田好き、侍好き、三船好きのきっかけになっています。
無理にこじつけるわけでは有りませんが
1968年は何かと私に関わり深い年のように思えます。

・小笠原諸島返還
・『風林火山』公開
・女房の誕生年