家庭用の電源でも動作するように改造されている。
絵合わせゲームと思えばそれなりに楽しめるが・・・・
中古のパチンコ台を買ってみました。
恥を承知で正直に言ってしまうと、
パチンコ台を所有するのは30数年ぶり、2度目となります。
一度目は廃品回収屋さんの廃品置場にあったものを
親が200円で引き取ってくれたモノでした。
そんなモノを子供に買い与える親なんて!
と、世間様は思うかもしれませんが
モノの仕組みを見て知る、ということに限って言えば
とても役立ったと思っています。
それが大人になって役立っているかどうかは別として。
ウチの親がそこまで深く考えていたかは知りません。
当時私は片親のかぎっ子だったのですが
そうした環境を不憫に思った親が
せめてこれくらいの願いは叶えてやりたいと思い買い与えた、
そんな単純なことだったのかもしれませんし、
コリントゲームの縦型版と考えれば
それほど難しい理由も必要ないのかもしれません。
パチンコって玉が当りに入ると
数が増えて戻って来ますが、
その仕組は‘電動’によるものではありません。
当りに玉が入ると、センサーが働いて
用意されていた玉が排出される、
今や小学生でも容易にそうイメージ出来る時代ですが
パチンコの玉が増えて出てくるという動作に限って言えば、
ハイテクと言うには程遠く、もっとシンプルで、かつカラクリ的な
良く出来た仕組みになっています。
簡単に言ってしまえば、シーソーや天秤の原理がそこに有るワケです。
台の裏面を覗き込みながら、
その仕組みを解明していった時の
ワクワク感は今でも忘れられません。
私も18歳になってからは
ギャンブルとしてのパチンコも多少嗜みましたが
ハマるほどには至らず、
ギャンブルとしてよりはゲーム機としてのパチンコに魅力を感じました。
そのため、またいつかパチンコ台を所有し
玉が出る仕組みをじっくり眺めてみたい、
という想いをずっと持ち続けて来ました。
もしかして、ネットオークションで買える?
と、ふとした切っ掛けで思い付いたのが先週のこと。
検索してみると結構な数のパチンコ台が出品されていました。
本当は、レバーを手で弾く昔のタイプのモノが欲しかったのですが
そんなものは希少価値が付いており、かえって高価です。
安いのは、比較的近年製で型落ちしているモノでした。
そんな中に、マジンガーZを題材としたものを発見。
その名も『マジンガーZ対グレートマジンガー』
東映まんがまつり世代のツボを突くたまらんタイトルです。
そしてマジンガーといえば、私が最もハマったアニメですので
もう、迷うことなくこの機種に決めました。
値段は送料を含め1万円少々。
モノがモノだけに、多少の後ろめたさを感じながらも
一回のパチンコに数万円もつぎ込む人もいるのだから、
と、ちょっと筋違いの言い訳で自分を説得しながら振込み手続きを済ませました。
購入を決めてからは、結構楽しみにして届くのを待っていたのですが、
いざ、打ってみると早々に違和感を覚えました。
なんと言うか、これはもうパチンコではなく、電子スロットマシンです。
玉を弾いて当たりを狙うという動作はスロットを回す手段に過ぎず
昔のパチンコのワクワク感とは程遠いと感じました。
さらに残念だったのは、
裏面が基盤などに覆われており
玉が出る仕組みが殆ど見られなくなっている事でした。
またいつの日か、昔のタイプのパチンコ台を買ってしまうかも。
今のパチンコ台にゃ情緒がにゃーよ。