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小笠原大閻魔帳

長年お世話になったT-ちゃんが
店を畳むと言うのでこちらに引っ越してきました。

ナショナルMAC

2009-12-29 23:10:00 | 懐かしくて涙が出ちゃう。だって昭和生まれだもん

ネット上で拾った画像。懐かしいー!

私が中学入学時のお祝いで買ってもらった
ナショナルのラジカセMAC-fo。
foが型番だとばかり思っていましたが
実際にはRQ-550というのが型番だったようです。

右側のフォルダからちょっと飛出しかかっているのが
ワイアレスマイクで、このマイクのロッドアンテナを伸ばして
スイッチをONにして、テープを再生してやると
テープに収録された内容がFM電波に乗って飛ぶんです。
ただし、この素の状態では家の周囲くらいしか飛びません。
昔、フィーダーアンテナと言って
部屋の壁に画鋲などでT字方に貼り付けて使う
簡易アンテナが有ったのですが
(後で調べたら、今でも売られているようです)
その末端をこのマイクのアンテナの先につなげてやると
電波が飛ぶ距離が伸びました。
これではまだ物足りず、
TVにつながっていた八木アンテナを外して
このマイクのロッドアンテナにつなげみたら
なんと、またまた飛距離が伸びました。
テレビ受信のためのアンテナが送信用役立つとは
想像もしていませんでしたから
これには驚いて、翌日同じ様な趣味を持つ級友に
興奮気味に伝えたら『当たり前じゃん。』と言われたのを
今でもハッキリ覚えております。(笑

テレビアンテナをつなげた結果、
自宅から直径100メートルくらいは飛ぶようになっていました。
今よりも電波法が緩い時代でしたから
こんな事も可能だったのでしょう。


まだ若者をヤングと呼んでいた時代のモノでございます。

この時代は生録が流行していたそうで、
こんな本も出ていました。
私の周囲には、生録を実践している人はいませんでしたから
流行していたと言われてもピンと来ないのですが
デンスケなんていう名前の
屋外対応の録音機が有ったのはしっかり覚えています。

この書籍は中学生当時に所有しておりましたが
やがて飽きて手放してしまいました。
この画像のは、つい最近古本の通販で手に入れたもの。
実に30年ぶり位に手にしたことになりますが、
今読んで面白いかと言えば、そうでもなく
やはり古臭さは否めません。(^^;

本書名と表紙の写真から得られるイメージから
高度な生録音について書かれたものを想像してしまいますが
実際には、テレコを使った遊び方で殆どを占めています。

カバーには写真が使われていますが、
中身は完全にイラストオンリー。
数ページに毎に、芸能人のカセットの利用法などが紹介されており
それを見ると当時どんな人がいて、
人気者だったのかなんてことまで分かって
興味深いところではあります。
例えば、ずうとるびの面々とか、百恵ちゃんとか、欽ちゃんとか。



私の趣味の方向性を変えたページ。
ラジカセを使ったミニFM放送局のやり方について
ざっとですが書かれています。
私は昔から取扱説明書は殆ど読まず、
とりあえずイジクリ倒して操作を覚えるタイプなのですが
このページを読んだ事により
自分のラジカセの未知の機能を知り得たのでした。

口下手で、アドリブが利かない私が
流暢にディスクジョッキーなんか出来る訳がありません。
でも、ミニFM放送局という言葉には非常に魅力を感じました。
仕方が無いので、ヘタクソなりにシナリオを書いて
それを防音のために押入れの中で読んで録音して
編集で音楽入れたりしながら
ラジオ番組のようなものをでっち上げて
電波に飛ばして遊んでいました。

当時私は家庭の事情により
所謂、越境入学をして学区外の中学に通っておりましたから
周囲が住宅地であっても
電波が届くような近所に友達がいませんでした。
だから「ちょっと聴いてみて」とお願いする人もいません。
確実に聴視率0%だったでしょうけど
それでも、週末を選んで放送局ごっこに励んでおりました。
お勉強もそれくらい熱心にやっていれば
私の人生もまた違ったものになっていたのでしょうにね。(苦笑

そう言えば、何年か前
小笠原にFM局を作りたいと言っていた女性がいて
相談と協力の要請を受けた事が有るのですが
その人、いつの間にか島を去ってしまいましたね。
もう、お顔も覚えていませんが、元気なのかなあ。

FMレコパル

2009-11-30 07:02:00 | 懐かしくて涙が出ちゃう。だって昭和生まれだもん
ふとした切っ掛けでその名前を思い出し
もう一度読んでみたいと思ったのが
中学時代に愛読していた『FMレコパル』です。
早速ネットオークションで探してみたら
ちょうど私が読んでいた頃のものが見つかりました。



100円で落札。
この他にも、
表紙の絵柄をハッキリ覚えている号も出品されていましたが
そちらは別の出品者で、開始価格が1,000円以上だったので
ちょっと手を出す気にはなれませんでした。

私の記憶が確かなら、
この号は私が中三の11月末に発売されている筈なので
奇しくも33年前の今頃購入しているわけです。
あれからもう33年かぁ・・・・(遠い眼)

オーディオに興味が有ったので
この雑誌を購読する切っ掛けになったのですが、
おそらく、書かれている記事の半分も理解できず
ただオーディオ製品の写真を眺めて満足していたんでしょう。
洋楽にもあまり興味が無かったので
当時、誰がどんなアルバムを出してヒットさせていたかも
まったく憶えていません。



パラパラとめくっていて
最初に手を止めたのはこの広告のページ。
懐かしいTDKのカセットテープ。
当時はどこのメーカーのカセットよりも高級で
他のカセットがディスカウント店で200円前後で買えたのに
TDKのはノーマルポジションタイプでも350円していました。
定価は400円だったようです。

で、その値段の差だけ音が良いのかというと
これが確かに良かったんです。
オーディオが好きだからと言って
欲しい機材を欲しいだけ買ってもらえていたわけではなく
音楽はもっぱらラジカセで聴いていました。
そのラジカセはNationalのMAC-FOという機種。
まだ録音も再生もモノラルの時代でしたが
着脱可能なワイアレスマイクを
本体に装着したままスイッチを入れると
カセットに録音した内容をFM電波に乗せて飛ばせるという
画期的な機能を備えており、
私の趣味の方向性を変えた張本人でも有ります。

少なくともウチのこの環境下では
確実に他のメーカーよりも良い音でした。
当時発売されていたカセットテープの銘柄には
SONY、スコッチ、ナショナル、コロムビアなどが有ったと記憶しますが
少なくともこのどれよりも良かったんです。
だからここぞという大事な録音には
奮発してTDKを使っていました。
街中で久しぶりに親戚のおばさんに会って
小遣いという臨時収入が有ったりすると
数本まとめて購入してラジカセのそばに立てて並べ
それを眺めながら、えも言われぬ幸福感に包まれたのも懐かしい思い出です。
音楽カセットテープを使わなくなって、もう15年以上になりますか。
今ウチでカセットと云えばDVテープを指しますが
未開封のテープが複数有ると嬉しい気持ちになるこの感覚は、
今の仕事を始めるまで持っていました。
今はそういう状態で有って当たり前になっちゃったから
あまり幸福感は得られなくなりましたが。



もう一つ、思い出深いのがこのFMの番組表。
今回落札したものが所謂『西版』なので
番組表も西日本の放送局のものしか掲載されておりませんが
部分的にはその地方独自のローカル番組が入るものの
大体、東京圏と番組も放送時間も一緒だったようです。

私が在住していた茅ヶ崎では
横浜と東京から発信されるNHKと
FM東京の全部で3局がクリアに受信出来ていたと記憶します。
まだJ-WAVEなんか無いし、
FM東京がTOKYO-FMに名前を変えるずっと前のことです。



私が毎晩のように聴いていた番組4つ。
「ミュージックスコープ」は聴いていたと言うより
ただ流していたという方が正しいかもしれません。
ビリー・ジョエルの名前もこの番組で初めて聞いたと思います。
当時のアルバムのジャケット写真も憶えていて
私にとってのビリー・ジョエルってそのイメージで固まっていましたから
近年、彼の姿をテレビで偶然見たときには驚いたのなんの。
当時中三だった私がもう48ですからね。仕方ないんですけど。

フォークというジャンルにもあまり興味が無かったので
「小室等の音楽夜話」も流してた部類。
番組の始まりで、ご本人が「小室等のおんがくやわぁ」と云うんですが
とても印象的で、今でもあの声を脳内で再生出来ます。

つづいて「あいつ」。
テーマ曲が渋いんです。
日下武史さんのナレーションと相まって
これでもかってくらいのハードボイルド感を
ラジオから放ちまくっておりました。
たしか近年、スタローンが主演した映画に
この番組のテーマ曲と同じ曲が使われてましたっけ。
懐かしさついでに、ちょいとネットで調べてみたところ
今でも口ずさめるほど私の記憶に刻み込まれたこの曲は
もともとイギリス映画『狙撃者』のテーマ曲で
番組の構成は矢作俊彦さんの原作を日下さんが朗読し
物語の間に音楽が一曲かかるというものだったそうです。

そして『ジェットストリーム』
城達也さん、とてもいい声でした。
時間が時間なので枕元にラジカセを置いて
タイマーをかけてこの番組を聴きながら寝ていました。
当時私が主に聴いていた音楽のジャンルは
インスト、サントラ、クラシックでしたが
インストへの欲求はこの番組でほとんど解消していた気がします。
寝ながら録音して、翌日聴いたり。
お粗末な鑑賞環境ながらそれなりに楽しんでおりました。

この号ではカセットデッキの特集が組まれているのですが
中にはすっかり忘れていたメーカー名がたくさん。(^^;

・オーレックス
・オットー
・オプトニカ
・ダイヤトーン
・トリオ
・アイワ
・サンスイ
・Lo-D
・ビクター
・パイオニア
・SONY
・テクニクス
・NEC

昔は日本だけでもこんなに沢山のメーカーが
オーディオ市場を賑わしていたんですねぇ。