
ネット上で拾った画像。懐かしいー!
私が中学入学時のお祝いで買ってもらった
ナショナルのラジカセMAC-fo。
foが型番だとばかり思っていましたが
実際にはRQ-550というのが型番だったようです。
右側のフォルダからちょっと飛出しかかっているのが
ワイアレスマイクで、このマイクのロッドアンテナを伸ばして
スイッチをONにして、テープを再生してやると
テープに収録された内容がFM電波に乗って飛ぶんです。
ただし、この素の状態では家の周囲くらいしか飛びません。
昔、フィーダーアンテナと言って
部屋の壁に画鋲などでT字方に貼り付けて使う
簡易アンテナが有ったのですが
(後で調べたら、今でも売られているようです)
その末端をこのマイクのアンテナの先につなげてやると
電波が飛ぶ距離が伸びました。
これではまだ物足りず、
TVにつながっていた八木アンテナを外して
このマイクのロッドアンテナにつなげみたら
なんと、またまた飛距離が伸びました。
テレビ受信のためのアンテナが送信用役立つとは
想像もしていませんでしたから
これには驚いて、翌日同じ様な趣味を持つ級友に
興奮気味に伝えたら『当たり前じゃん。』と言われたのを
今でもハッキリ覚えております。(笑
テレビアンテナをつなげた結果、
自宅から直径100メートルくらいは飛ぶようになっていました。
今よりも電波法が緩い時代でしたから
こんな事も可能だったのでしょう。

まだ若者をヤングと呼んでいた時代のモノでございます。
この時代は生録が流行していたそうで、
こんな本も出ていました。
私の周囲には、生録を実践している人はいませんでしたから
流行していたと言われてもピンと来ないのですが
デンスケなんていう名前の
屋外対応の録音機が有ったのはしっかり覚えています。
この書籍は中学生当時に所有しておりましたが
やがて飽きて手放してしまいました。
この画像のは、つい最近古本の通販で手に入れたもの。
実に30年ぶり位に手にしたことになりますが、
今読んで面白いかと言えば、そうでもなく
やはり古臭さは否めません。(^^;
本書名と表紙の写真から得られるイメージから
高度な生録音について書かれたものを想像してしまいますが
実際には、テレコを使った遊び方で殆どを占めています。
カバーには写真が使われていますが、
中身は完全にイラストオンリー。
数ページに毎に、芸能人のカセットの利用法などが紹介されており
それを見ると当時どんな人がいて、
人気者だったのかなんてことまで分かって
興味深いところではあります。
例えば、ずうとるびの面々とか、百恵ちゃんとか、欽ちゃんとか。

私の趣味の方向性を変えたページ。
ラジカセを使ったミニFM放送局のやり方について
ざっとですが書かれています。
私は昔から取扱説明書は殆ど読まず、
とりあえずイジクリ倒して操作を覚えるタイプなのですが
このページを読んだ事により
自分のラジカセの未知の機能を知り得たのでした。
口下手で、アドリブが利かない私が
流暢にディスクジョッキーなんか出来る訳がありません。
でも、ミニFM放送局という言葉には非常に魅力を感じました。
仕方が無いので、ヘタクソなりにシナリオを書いて
それを防音のために押入れの中で読んで録音して
編集で音楽入れたりしながら
ラジオ番組のようなものをでっち上げて
電波に飛ばして遊んでいました。
当時私は家庭の事情により
所謂、越境入学をして学区外の中学に通っておりましたから
周囲が住宅地であっても
電波が届くような近所に友達がいませんでした。
だから「ちょっと聴いてみて」とお願いする人もいません。
確実に聴視率0%だったでしょうけど
それでも、週末を選んで放送局ごっこに励んでおりました。
お勉強もそれくらい熱心にやっていれば
私の人生もまた違ったものになっていたのでしょうにね。(苦笑
そう言えば、何年か前
小笠原にFM局を作りたいと言っていた女性がいて
相談と協力の要請を受けた事が有るのですが
その人、いつの間にか島を去ってしまいましたね。
もう、お顔も覚えていませんが、元気なのかなあ。