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小笠原大閻魔帳

長年お世話になったT-ちゃんが
店を畳むと言うのでこちらに引っ越してきました。

メイキングオブ 海中大決斗 ゴジラ 対 海底軍艦 予告編

2011-06-02 18:44:00 | 続・小笠原怪獣ランド
急がなければならない仕事や
期限が限られている仕事(同じ様で違う)を抱えていると
気持ちばかりが焦ってしまい、ロクな事になりゃしません。
そんな時は、ちょっとの時間でも気分転換しないと
何をしてても効率が悪くなってきますね。
(ここまで言い訳)

そんなワケでたまには遊んでみましょうか、
と始めたのが擬似水中撮影ごっこ。


子供の頃、何かの本で読んだ覚えがあります。
怪獣映画の水中シーンは実際に水中で行うのではなく、
カメラの前に水が入った水槽を置いて、
その水槽越しに撮影しているということを。



比較的奥行きが少ない水槽を真水で一杯にして
青インクを数滴たらして青くしました。
ウチには青いインクが3種類ほどあるんですが、
PILOT 色彩雫(いろしずく) 【紺碧】という製品の青が一番しっくり来ました。



これは一応、小笠原の海の色をイメージしています。
最初は、ちょっとインクを入れ過ぎて色が濃くなってしまったので
余った分をペットボトルに入れて置いておいたのですが
次男がそれを見つけるなり、
じゅーちゅ!じゅーちゅ!と飲みたがって困りました。(笑
言われてみりゃブルーハワイっぽいかも。

一番最初の段階では青い絵の具でも試していますが
薄めても不透明になってしまうので全く使えませんでした。
次男も、絵の具水は飲みたがりませんでした。(笑



この写真ではところどころ陰になっていて判りづらいのですが、
水槽の反対側には製氷海岸で拾ってきた石と
プラレールが置いてあります。
石は海底の雰囲気を出すために適当に配置してあります。
プラレールは水槽の周りを一周する形でレイアウトしてあります。
背景には、大きな青い紙を一度クシャクシャに丸めて
広げたものをコンパネ貼り付けて置いてあります。



こうして出来た即席の海底セット。
水槽越しに見るとこんな具合に見えます。
海底軍艦のミニチュアを特製の台車に乗せ、
それをプラレールの動力車で牽引します。
台車部分が写らないよう、カメラのアングルを微調整しながら
何度も同じカットを撮るのですが、
セット上でレールをループさせておくと
列車のセッティングを何度もやり直さなくて良いという
利点が有る訳です。
動画で撮影したものをスロー再生させると
それっぽいものになります。

手で引っ張ったり、釣糸で吊って移動させることも試しましたが
手動でやるには、余程熟練しないと無理で、
今、ウチに有るものを使うとしたら
この方法がベストであると思います。



海底軍艦と同様に、ゴジラも乗せて何周か走らせ
必要なカットを撮り溜めていきます。
例によって、シナリオなんてものは存在しないので
セットの組み換えなどをしながら、
使うだろうなと思うシーンを適当に撮って行きます。

このやり方だと、だいたい後で足らないシーンが出てきて
取り直しになるんですが、今回は‘仮想予告編’なので
つながらないシーンが有っても問題無いだろうという事で
撮影後はサッサとセットを片付けてしまいました。

ウチは自営業ですが、一応就業時間を決めているので
このお遊びの編集は夜中になってしまうのですが、
最近、夜更かしがきかないというか、
気が付いたら椅子に座ったまま
完璧に寝ていたなんて事がよく有ります。

そんなこんなで短い尺のクセに
日数だけは掛かったものは↓こんな映像です。

『海中大決斗 ゴジラ 対 海底軍艦 予告編』
(1分25秒)

youtubeに飛びます。。
見所は砲撃手役の私のどや顔です(笑)
あまり時間もないので、海中と基地のシーン以外は
以前撮ったものを流用しています。
お時間が有るときにでもご覧頂ければと思います。

  

海中大決斗 ゴジラ対海底軍艦

2011-04-16 20:10:00 | 続・小笠原怪獣ランド


マルサンからこんな構成の商品が発売されていました。
去年、何かのイベントで限定販売されたものらしいのですが
その手のイベントには全く疎いもので、
最近になるまでこんな製品が存在するとは知りませんでした。



その名も『海中大決斗ゴジラ対海底軍艦セット
ううーっ。シビレるぜ。
「大決闘」ではなく「大決斗」なところと、
VSでも×でもなく『対』であるところが私的には高ポイントです。

実際にはこういうタイトルの映画は存在しませんが、
怪獣映画ファンなら誰もが一度は夢に見たのではないでしょうか。



昔ながらのヘッダー。
たぶんこれ、昭和40年代のものを踏襲しています。
いや、踏襲というより復刻したのかも。
ソフビ製の怪獣人形は黎明期の頃から
このヘッダーでビニール袋を閉じる形で売られていたのです。
今でも玩具の定番商品として、ソフビ製の怪獣人形は多数売られていますが
売り方の形態としては昔の方が情緒が有ったと思います。



ゴジラの顔が上向きになっています。
ポーズが若干妙なのは泳ぐ姿勢を取っているからです。
平成になって、劇中で泳ぐゴジラにシーンが何度か描かれましたが
それに倣ってこういうポーズになったのでしょう。



国産怪獣ソフビの第一号はマルサンのゴジラで、
この泳ぐ姿勢のゴジラは、
そのゴジラの形態を受け継いでいます。
マルサンの最初のゴジラの復刻版の画像はこちら



昭和37年に公開された『キングコング対ゴジラ』のときの
着ぐるみを模した玩具と言われていますが、
私が思うに、この横顔はゴジラよりもガメラに似ているような?
下あごから上に向かって大きな牙を生やして
甲羅を背負わせたらもう区別が付かないんじゃないかと。



海底軍艦は2000年に発売されたものを色違いで再生産したものです。
昭和の玩具のテイストを再現しているので
精巧さを追求したものではありませんが、
海底軍艦の雰囲気は十分に伝わってきます。



ウオーターラインから下の色はメタルなピンク。
水中モーターを取り付ける突起は付いていませんでした。
8つのクボミは噴射口。
劇中ではここからのジェット噴射(?)で
垂直上昇や垂直降下をやってのけます。
ちなみに海底軍艦轟天号は、
日本海軍の軍人の生き残りが南方の島に逃れて、
そこで建造されたモノなのです。



ウォーターラインから上はガンメタリック調の配色。
2000年に発売されたものは形成色が水色で
ところどころに銀色のスプレーが吹かれたものでしたが
ハッキリ言って、それはあまり魅力的とは言えませんでした。

しかし、オリジナルカラーに準じたものか、
もしくはそれに近い配色にすることで
このソフビは存在感が増し、魅力溢れるものになるように思います。



リアルというには程遠い造形なのに
惹かれるのは、おそらく私が世代人だからなのでしょう。
物心ついた時は身の回りにこうしたテイストの玩具が溢れており
メーカーも最盛期を謳歌していた時代でした。
当時はデパートに行くと、
巨大な陳列台にソフビ怪獣が山と積まれ、
人だかりが出来ていた光景を今でも思い出します。



1年半前にこの商品があったら
拙作『海底軍艦対ゴジラ』は↑こういうビジュアルになっていたかも。

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プラレール軍用列車

2011-03-09 00:00:00 | 続・小笠原怪獣ランド
子供とプラレールをして遊ぶ際、
まずは自分も楽しめないと長い時間を付き合うのは大変です。
レイアウトを組んでいる時は比較的集中して楽しめますが
そこに走らせる自分用の列車の存在も重要です。

ところが、プラレールの車両ラインアップは
私の好みから言うとどれも微妙で
これだー!というモノが見当たらないので
自分で気に入ったものを用意してみました。



名付けて
プラレール軍用列車・海底軍艦運搬車両
機関車デカっ!
轟天の設定上の全長が150メートルですから
比率でいうとこの機関車が
100メートルくらいの大きさということになってしまいますが
別にどうでも良いですねそんなこと。



先頭車両は、機関車トーマスの仲間の
‘ディーゼル’をちょこっと改造したもので
海底軍艦を載せる台車は
ディーゼルに付属していたタンク車の
タンクを外し、その上にプラ板やプラ棒で作った台を乗せました。



台車の元になったタンク車。
同様の物を二つ使っています。



5と10(TEN)だから轟天(ゴーテン)。
ネタばらしをしたら長男に素直に感心されてしまい
なんだか恥ずかしくなってしまった私なのでした。



轟天号はマルサン製のソフトビニール製品ですが
幾つかバージョンがあって、
ここで使っているものの艦底部には
水中モーターを取り付けるための突起が付いています。
これと、画像の三角尾翼が有るために
この模型は平面な場所で真っ直ぐに置くことが出来ません。



そこで、台車に切れ込みを入れて
突起部分が収まるようにしました。



轟天は台車の上に載っているだけですが
突起部が切れ込み部分に収まっていることもあって
割と安定しています。



機関車部の前面。
ゼロ戦の機体前面のエンジンが納まる部分のパーツと
タンク車のタンクを支えていたパーツを流用して装飾してみました。
似てるかどうかは別として、私にとっても思い出深い
プラレールの電動一号機となる機関車をイメージしています。


ドイツの軍用列車用WR360 C12ディーゼル機関車によく似ています。

機関車トーマスの仲間‘ディーゼル’は
本来、上の画像のような顔を持っています。
この顔の凹凸にヤスリをかけて平らにすべく
直にヤスリ掛けはじめたら、何か心苦しいものを感じたので
一旦黒で顔を塗り潰してからゴリゴリと削りました。



模型に詳しい人からみれば噴飯モノの代物だとは思いますが
長男が「カッコいいねぇコレ。」と言ってくれたので
私的にはもう非常に満足してます。

Icons of Sci-Fi: Toho Collection

2010-04-29 22:28:00 | 続・小笠原怪獣ランド


日本製特撮映画の輸入版DVDソフトです。
国内向けに発売されている本家東宝映像のソフトより
高画質で低下価格ということで
ネット上で評判になっていたので取り寄せてみました。

注文のタイミングが良かったからでしょうか、
カルフォルニアから僅か1週間で手元に届きました。
『モスラ』『宇宙大戦争』『美女と液体人間』の3枚組となっており
私が注文を出したところでは2,150円でした。
別途送料が340円掛かりましたがそれでも破格の値段ではないでしょうか。
ちなみに国内版は各々1タイトルで5,000円前後します。

amazonさんの商品紹介では言語が「英語」と表記されているだけですが
メニューでオリジナルの日本語バージョンも選べます。


クリックすると少し大きな画像をご覧いただけます。

モスラだけは国内版を持っていましたので
同じ場面で比較してみましたが、
発色に関しては輸入版の方が正確であると思います。
国内版はやや黄色味が掛かっており、
特に白の部分で比較すれば
どちらが正しい発色をしているかは一目瞭然です。


輸入版の方はモスラも立ち上る煙も立体的に見えます。

解像度も明らかに輸入版の方がクッキリとしており、
輸入版を見てから国内版を見るとボケて見えてしまいます。

安くて、画質が良くて、オリジナル音声(日本語)で見られる。
良いこと尽くしの輸入版ではありますが、
しかしこの商品にも欠点があります。
それはこのDVDがリージョン1であること。
ウィンドウズ環境ではリージョンコードの設定を変更すれば再生可能ですが、
テレビに接続している据え置き型DVDプレーヤーでは再生出来ません。
PC画面で長文を読んだり映画を見るのが苦手な私にとって
これは決して小さな欠点ではありませんが
amazonの商品説明にこの事実は記載されておりませんでした。

でもまあ、画質の違いが非常に気になっていたので
リージョンコードのことが事前に分かっていても
購入せずにはいられなかったことでしょう^^;


読むのが遅い私にとっては大長編

2010-02-25 14:22:00 | 続・小笠原怪獣ランド


昨年末、
日本映画専門チャンネルで『マタンゴ』がハイビジョン放送されました。
それを見たのが切っ掛けで本書のことを知り、
作者の最高傑作と評されていたりするところから俄然読みたくなり
早速この文庫を取り寄せました。
手元に届いたその日から先が気になってどんどん読み進めました。
しかし、最後まで読み切ったものの
期待していたような満足感を得るには至りませんでした。

以下ネタばれになります。

映画のラストで久保明さんが演じた村井という人物の顔に
キノコが現われていますが
私はあのオチを、実は村井も誘惑に負けてキノコを食べていた
というある意味‘人間不信’を突き詰めた結末だったと理解しておりましたが
この小説では、村井は全くキノコを食べておらず、
それでもマタンゴ化が始まったのは空中の菌が原因だった
ということになっています。
さらに村井は現代で7mにも達する巨大なキノコと化し
その挙句、意思を持って主人公たちを助けたりします。

官房長官と自衛隊の特務機関が首相を暗殺したり
アメリカ産のリサイクルとはいえ、
日本主導のスペースシャトルが出てきたり、
社会的に地位も名声も得た人達が、
自ら望んで新種のマタンゴ化の実験台になったり、
また、キノコの胞子が意思を持ってるかのように
大蛇のように動き回り人に胞子を植えつけようとする
非常に不自然なマタンゴ胞子の描写などなど
無理に話のスケールを大きくしているように思える部分があり
どうにも私の好みとは違う展開でした。