「ぼくら党」のブログ

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武部氏の派閥結成について

2006-08-29 01:38:37 | 自民党・公明党
■ポスト小泉に向かって、自民党の動きが活発化しているが、現幹事長の武部氏も新しい動きを見せている。記事によれば、武部氏は幹事長退任後に20人程度で、新しい政策集団を結成することを目指しているようだ。

■政策集団とは言っているが、― 派閥ではないが、若い議員がしっかり当選できる強力なバックアップをする努力をしていきたい ― を読む限りでは、事実上の派閥であると言えるだろう。

従来からある派閥の本質は選挙に当選するということであり、― 当選できる強力なバックアップをする ― であるのだから、この発言は「派閥ではない」と否定した後に、「派閥ですよ」と肯定しているのに等しい。(杉村大蔵氏に「嘘をつくな」といったのも、嘘だったようだ)。

■武部氏は、脱派閥を肯定するような行動や発言をしていたが、それが見せかけであったことがわかる。派閥の弊害とは、主義主張ではなく、自己保身のために団結して全体の利益ではなく、派閥の利益を(みずからの利益)を最優先する所にある。 まさに武部氏の行動は悪い意味での派閥政治そのものだ。

■いかなる集団であっても、派閥は形成されるものであり、まったく無くすことは困難であることは分かる。政策や思想信条によって、派閥が形成されるのであれば、派閥政治であっても何ら問題は無い。しかし、自己保身が目的であれば打算集団であり問題が出てくる。(従来の派閥政治の弊害)

その事をふまえて派閥を簡単に分類すると、自己保身を最優先する「悪い派閥」と政策や信条を最優先する「良い派閥」があると思う。

■武部氏の立ち上げようとしている政策集団が、選挙に当選することを目的として集まるのであれば、それは従来ある派閥のイメージである「悪い派閥」であり、従来の自民党政治の弊害そのものである。

彼は脱派閥を掲げながら、結局のところは自らが派閥の領袖に収まろうとしている。(これを二枚舌と言わず、なんというのだろうか)

■現在の自民党の動きは、すべてにおいて来年の参議院選挙に向けられたものであることは間違いがない。安倍氏が自民党内に置いて7割の指示を固めるということもひとえに、国民的人気があるということにしかすぎず、自民党が政権政党で有り続けるという一点のみによる7割という多数の合意なのであろう。

その流れで考えれば、追放された元自民党議員との関係を修復する方向で、今後の自民党は動くことになり、刺客擁立に最も貢献した武部氏には強い風当たりが起こることが予想できる。

そのような読みがあるから武部氏は自らの存在感を上げるために、新しい派閥を旗揚げすることを画策しているのだろう。

権力闘争において、「明日は我が身」という言葉は常につきまとうものだ。武部氏とて、その例外ではない。以前から主張していた。「脱派閥」などかなぐり捨てて、必死(見苦しく)に生き残ろうとしている姿がそこにはある。

生き残るためには「嘘もつくし、悪いこともする。品格など関係ない」そう聞こえてくるようだ。

■― 総裁選が終わる前から足を引っ張るような特異な動きだ。不純で理解できず、党内の支持は得られない ― は、自分に向けられた言葉ではないのだろうか。

主義主張ではなく、自己保身のために所属していた派閥を批判してみたり、新しい派閥を作ったりする事の方が、よほど不純であり、理解できないものだ。

■武部氏が批判している、山崎氏や加藤氏は、後々に冷遇されるかもしれないという危険を冒してまで、反主流派を形成しているのだから、こちらの方がよほど本来あるべき「良い派閥」と言えるのではないだろうか。



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― 以下引用記事 ―

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060828ia01.htm
武部氏が総裁選後に新政策集団、若手議員結集へ 
【サンクトペテルブルク=加藤淳】
ロシア訪問中の自民党の武部幹事長は27日、同行記者団に対し、9月の総裁選後に幹事長を退任した後、当選1、2回の若手衆院議員に呼びかけ、小泉首相の改革路線を継続するための新しい政策集団を結成する考えを明らかにした。 

党の「無派閥新人議員の会」(37人)などを中心にし、20人程度での発足を目指している。 武部氏は、「自分の使命は小泉改革路線を完遂させることだ。(出身派閥の)山崎派は大事にしたいとは思うが、しかし政治家としては、派閥ではないが、若い議員がしっかり当選できる強力なバックアップをする努力をしていきたい」と述べた。 

山崎派との関係については「今までのような派閥は頭の中にない」と述べた。武部氏と、同派会長の山崎拓・前副総裁との間の溝が広がっており、武部氏が山崎派を離れ、新政策集団が「武部グループ」に発展するとの見方が出ている。武部氏も、「武部グループと言うか、選挙塾だ」と述べ、そうした見方を否定しなかった。 一方、党総裁選については、安倍氏を支持する考えを明らかにした。(2006年8月28日3時14分 読売新聞)

http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20060525-36942.html
脱派閥に動く武部氏が山崎派復帰を明言 
自民党の武部勤幹事長は25日、都内で開かれた同党衆院議員のパーティーであいさつし「私も山崎派の一員だ。形の上では離脱しているが、9月に幹事長を辞めた後は『実家』に戻ろうと思う」と述べ、幹事長退任後に山崎派へ戻る意向を示した。 武部氏は、全国に11ある衆院比例ブロック単位の「ブロック協議会」の強化を主導するなど、小泉純一郎首相の指示を受けて「脱派閥」の受け皿づくりに力を入れているだけに、「言行不一致」との批判も出そうだ。[2006年5月25日21時7分]

http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20060819AT3S1900H19082006.html
「山崎氏らは不純で理解できず」自民武部氏 【プノンペン=共同】
自民党の武部勤幹事長は19日午前、総裁選で安倍晋三官房長官の勝利が確実との見通しを示したうえで「安倍新体制をみんなでサポートすることが重要だ」と挙党態勢の必要性を強調した。訪問先のプノンペンのホテルで同行記者団に語った。  武部氏は山崎拓氏らがアジア外交の勉強会を発足させ、安倍氏をけん制する動きをみせていることに触れ「総裁選が終わる前から足を引っ張るような特異な動きだ。不純で理解できず、党内の支持は得られない」と批判。

「実力者らしく若い人をもり立ててほしい」と自重を求めた。  アジア外交については「中国と良好な関係でなければアジア外交はうまくいかないという論理はナンセンスだ。アジアの国々は中国の覇権主義を恐れている。中国にこびるような『土下座外交』は良くない」と指摘した。 (12:44)


2 コメント

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(^^)古井戸さん、コメントありがとうございます。 (管理人)
2006-09-13 16:47:10
武部氏がこの派閥を作って一定の力を持つと、次期政権でも何らかの役割を担う可能性がありますね。狂牛病の失言で失脚するべきであったものが未だに生き残っている。ちょっと怖いです。
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Unknown (古井戸)
2006-09-12 07:55:01
タケベッチが派閥の長?

タケベッチが政策集団?



最近、腹を抱えて笑った、楽しい出来事でしたっ!



その勢いで、総裁選にリッコウホして欲しかったですー。
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