「ぼくら党」のブログ

我が旗を掲げながら進む-少数精鋭「ぼくら党」の公式ブログ 社会について考えてます。コメントいただければ幸いです。

自民党に民主党政策検証チーム発足

2006-09-18 01:02:33 | 自民党・公明党

■自民党が、「民主党政策検証チーム」を発足させた。これは民主党との政策論争に打ち勝つために、小沢代表が発表した基本理念・政策の「小沢ビジョン」や、過去の発言を分析し、最終的には報告書としてまとめるようだ。

■小沢氏の発言を過去と現在で見た場合に、変わっている部分や矛盾している部分は当然出てくる。言われているところでは小沢一郎氏の著書「日本改造論」は、新自由路線であり、現在の主張とは大きく変わっているらしい。(私は日本改造論を読んでいないのでよく分からない)。

■私が思いつくもので一つ上げると、細川内閣の時に消費税を増税しようとした事と、現在主張している。消費税5%据え置きという主張は、矛盾するものである。しかし、私は過去と現在の発言が違っていたとしても、選挙以前にそれが示されていれば問題ないと思う。

過去と現在の発言の変遷のみを考えれば(政策の内容は別にして)現在どうあるかが問題であり、以前の発言や政策を否定若しくは、変更の理由を明確に語るなら、過去の発言をことさら問題視する必要も感じない。(現在どう思っているのかを聞かれて、コロコロ変わるのは問題)

議会制の一つの要素に、「言論によって相手を説得する」。があるのなら、政治家の主張が変わることは、当然あってしかるべきであり、責められるべきものではない。

問題なのは、公約とされていたものを選挙が終われば、「絵空事」として捨て去ってしまうことで、選挙時における主張と、その後に行われる政策に矛盾があれば、選挙時においてなされた主張によって投票した、有権者に対する裏切り行為であり、そのような行為を小沢一郎氏が行えば、「公約違反」という意味で、それは問題であると言わねばならない。

■自民党との対抗軸を打ち出す事が、野党第一党の役目なのだから、与党である自民党の主張とは違う主張をしなければ、かえって存在理由が問われるだろう。しかも、多くの国民が新自由主義路線の修正を求めているのなら、なおさら、そのことを公約として掲げても問題はない。(小泉氏なら「臨機応変だね」。といつものようにぶら下がりに話しているのではないか)。

■この報告書は、― 10月の衆院補選をにらんで― と有るように、選挙戦略における一環として行われるようだが、効果があるのかどうかは、よく分からない。

一般の国民は政治に関心がある層を除いて、細かい話には殆んど興味がないから、揚げ足取り的に、小沢氏の過去の発言や政策を問題にしたところで、殆ど効果はないように思う。(もし、相手の政策の矛盾を突くことによって、多くの国民が投票するのなら、とっくの昔に自民党政権は崩壊しているだろう)。

このような層の(組織に属さず、選挙には行くが政治にはあまり関心がない)投票決定は、もっと別の要素で決まるのではないか。候補者に直接会ったり、自らの交友関係から投票依頼された場合などが投票を決定する要素ではないだろうか。(小泉劇場と呼ばれるような、劇場型政治であれば、また変わってくるが)。

そうであるから小沢氏は、「ドブ板選挙」を重要視して、民主党の若手にそのことを強く指導しているのだろう。そのような地道な行動こそが、風頼みではない地に足のついた支持基盤をつくる上に置いて必要不可欠であり、そのことが今までの民主党に一番欠けていた要素でもある。

■自民党が野党的に民主党を攻撃する事によって、選挙を戦おうとしているなら、自民党と民主党のやり方は逆転しているといえる。小泉バブルや創価学会の支援に頼り切って(楽なやり方を覚えて)、地道な本来のやり方を忘れているなら、自民党の支持基盤は、ますます弱まることになるのではないか。



--------------------------------------------------------------------------
                ★よろしければ、クリックお願いします。★ 
              ブログランキング・にほんブログ村へ  



-以下引用記事-
http://www.asahi.com/politics/update/0912/007.html
小沢ビジョンは「無責任」 自民が民主検証チーム発足
2006年09月12日20時42分 
自民党が12日、「民主党政策検証チーム」を発足させた。民主党との政策論争に打ち勝つため、小沢代表が発表した基本理念・政策の「小沢ビジョン」や過去の発言を分析し、党首討論などの場で活用する。10月の衆院補選をにらんで、今月中に報告書をまとめる。  

この日の党政調正副会長会議で、中川秀直政調会長が小沢ビジョンについて「無責任さが随所に出ている」と指摘。「政府・与党が野党の政策を問いただすのは大人げないと感じた時代もあったが、野党第1党の政策を検証することは重要な責務だ」と強調した。  会議では、小沢ビジョンが打ち出した格差是正のための社会保障政策や、農家への戸別所得補償について「大きな政府型ばらまき財政だ」と批判が集中した。