「ぼくら党」のブログ

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天皇について考える③

2005-12-27 00:00:31 | 靖国神社・愛国心・天皇問題
■明治以降における天皇の立場が、測定可能な行為を行うというものであったので、先の大戦の敗北という測定可能な結果でもって、天皇の持つ宗教的権威が大幅に失墜し、そのことによって、神の子孫としての天皇の持つ正当性を失うこととなった。(例えるなら、預言者の神託がはずれたようなもの。)故に男系天皇を維持していかなければならないということの大義名分として、2000年以上続いている伝統の維持や国民統合としての存在として、男系天皇が必要などというような理由しか出てこないのである。

■本来、天皇の存在は、今まで書いてきたことを踏まえるならば伝統文化などというような形容によって表現されるものではない(文化や伝統などというならば、天皇を相撲や歌舞伎と同一視することとなって、かえって貶めることとなるだろう)。また、国民を一つに統合するための存在として必要だ。といったところで、民衆が天皇そのものに宗教的幻想を見いだせないのだから、国民統合の力とはなりえないだろう。

■ここで一つの結論をまとめるとするならば、男系天皇を維持する理由は「神の血を絶やすな」しかなく。これ以外の理由では天皇家の人々の人権を無視してまで、男系を継続させる理由とはなり得ない。しかし、宗教的権威が一部の人々にしか存在しない現在においては、文化・伝統維持という理由しかなく、これでは、天皇家の存在意義がますます薄れてしまうだろう。男系を維持しようがすまいが、天皇の存在は非常に脆弱であるのだから、ますます国民をまとめる力はなくなってしまうだろう。(終)





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