遺伝的進化が起きるためには淘汰圧力による収斂が必要であり 環境に適応できなかった個体の全てが死滅することでしか遺伝的進化は生じない
アフリカのサバンナの草食獣は 逃げ足が遅いと「困る」からといって 変異の全てが適応的な個体への変異しか起こさないなどという話にはならない
困ろうが何だろうが変異は常にランダムであり 逃げ足の速い個体と遅い個体の両方への変異が常に起こるのである
その後に環境に適応している逃げ足の速い個体以外 逃げ足の遅い個体の全てが淘汰されることで収斂が生じ 結果的に遺伝的進化となるのである
遺伝的進化が生じるためには 常に大量の淘汰死滅が必要であり だからこそ文明社会においてヒトは遺伝的進化をほとんどしなくなったのである
天動説が「常識」の社会環境においては地動説は火炙りにされる
真理が常に環境に適応的であるわけではない
バカが大多数を占める社会環境においては バカでない者が環境に適応的であるわけではない
ヒトの多くは養老孟司のように学術権威の肩書があり 著作が売れて世間的に成功した者の発言は 多数によって内容が担保されているものだと錯覚する傾向がある
優生学の父と言われたフランシス:ゴルトンは チャールズ:ダーウィンの従兄弟で上流階級の産まれであったことから 世間的に成功していることで内容が担保されていると錯覚されたため 優生学などというオカルト観念までをも長期に亘(わた)り生物学界で信じ込まれてきたのである
遺伝的に進化が生ずるためには 強力な淘汰圧力が必要であり 多数が死ぬような過酷な条件でなければ特定の能力が発達強化することはない
草食獣の繁殖能力が高いのは 繁殖能力が低い生物種が全て淘汰された結果であって 「困る」から繁殖力が高くなったわけではなく あくまで繁殖力の低い個体種が全て死滅した結果でしかない
正直者がバカを見るような環境の中では 正直者への収斂進化は生じることはなく むしろ巧妙な嘘つきへの収斂進化しか促されることはない
何だろう 論理客観的にメカニズム構造を説明してもバカだとわからんのかしら
結論から言えば 遺伝的進化が生ずるためには大量に死ぬ環境が必要であって 文明社会ではヒト自体も進化することはないのである
ミクソーマウイルスがアナウサギに対しての弱毒化が生じたのは あくまで自然環境下による強力な淘汰圧力による大量死滅が起きたからであって COVID-19程度の致死率では弱毒化は生じることはない
逆に エボラウイルスのように致死率が高い場合こそ弱毒化は生じてくるのであって 宿主ごと死滅してしまえば残れないからこそ 宿主を死滅させない程度の毒性を持った株への収斂も生ずるのである
COVID-19ウイルスにとって ヒトという環境資源は非常に潤沢であり 当面は種の保存にとっても「困る」ことはない
毒性が強くなろうが何だろうがCOVID-19ウイルスにとっては何も「困ら」ないのである
宿主という環境資源が潤沢にある以上 別に弱毒化する必要性もない
同時に強毒化する必要性もないのだが どちらに変異が起こるかはランダムであり「わからない」のである
元々鼻風邪ウイルスだったコロナウイルスが強毒化する必要性もない
必要性がないのになぜ強毒化したのかといえば 変異がランダムにしか起こらないからである
必要性のない変異は起こる 変異自体には目的はおろか方向性も必要性も何もないからである
生物史の中では過去にトンデモナイ進化を遂げた生物種が存在したことが明らかになっている
ダンクルオステウスのように異常なまでの巨大で強力な顎を持った魚への進化が促されたこともあったが それはあくまで「その当時の生息環境」に適応した結果であって 強力な顎がないと生き続けられないような環境下においてのみ起きた進化であり 進化の果てに絶滅しない保証は何もない
遺伝的進化には目的があるのではなく あくまで生息環境への適応が生じた結果だけであって 進化の果てに生き残れる保証は何もないのである
進化が永遠に「成功」し続けられるわけではないからこそ 長い生物史の中では絶滅した生物種というのが無数に存在しているのである
ウイルスの場合は 宿主と一蓮托生であり ウイルスが進化するためには宿主も淘汰圧力を共有しなければならない
治療も感染防止対策も何もせずに感染を拡大させ 感染が起きにくいような状況にまで密が解消すれば 弱毒株への収斂が生ずるメカニズム構造も働くが
宿主が地球上に80億個体を超えるという潤沢な環境資源がある状態では弱毒株への収斂進化は促されることはない
ウイルスというのは 自然環境において異常繁殖した個体を一気に減らす「役割」を持っている
赤潮に寄生するウイルスは赤潮を解消するのである そして充分に密が解消すれば弱毒共生進化への収斂が生じ 宿主を絶滅させない程度の毒性に収斂進化が起こるのである
ヒトが意図的に密を解消すれば 感染拡大は抑制されることになる だが これでは強毒株が宿主ごと死滅する条件にはならないため 弱毒化への収斂は生じない
そもそもコロナウイルスというのは発症する前に他の人に感染する性質があるため 強毒株が宿主を殺しても強毒株だからといって淘汰圧力は働かず 弱毒株への収斂進化は生じない
コロナウイルスはSARSやMARS そして今回のCOVID-19のように 数年に一度の割合で強毒性を発揮することがある それならCOVID-19ウイルス感染を長引かせれば 更なる強毒変異を引き起こす可能性もあり得ることになる
感染力は強くなる方向にしか収斂は生じない以上 高い感染力を持った強毒新型コロナウイルス株が生じてしまう可能性も考慮に入れておく必要がある 断じて「そのうち弱毒化する」などという呑気なデマを信用すべきではない
感染してしまうと高い確率で後遺症も出ることからも 感染して人類にとって有利になる要素は何もない
ヒトの文明社会というのは 自然界の過酷な生存競争とは全く異なる環境であり 到底同列に比較することなどできないのである
どうしてこんな簡単な話すら理解できないのか そもそもなぜ自分で考えて気づくことができないのか こっちが知りたいくらいである
脇田隆字・国立感染症研究所長も厚生労働省も弱毒化の兆候は見られないという見解を出している
にも関わらず「ウイルスは弱毒化する」などと論理的根拠も示さず主張している医師や研究者は無責任である
医療関係者がエッセンシャルワーカーだからといっても 無責任なデマを垂れ流して良い理由にはならない
Ende;