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書き逃げアンドロイド。

副交感神経が優位になるような写真が好き。

○ハイレゾ その2。

2014年09月26日 14時11分39秒 | 日記
 最近になってハイレゾウォークマンを正当化する記事が目立つようになってきたんだけど、これは結構眉唾ものです。

 長岡技術科学大学と、電通サイエンスジャムがソニーから機材提供されて検証したっていう記事が出回っているんだけど、そもそもソニーが提供した機材という時点で科学的公平性に欠けている。

 しかも検証内容というのが、被験者の不安といった主観的感想の数値化に過ぎなくて、到底科学的証拠にはなっていない。

 一応脳活性を表す画像も載ってはいるんだけど、ハイパーソニックエフェクトがもたらす脳活性っていうのは、活性部位自体が違うのであって、こんな活性の「程度」問題ではハイパーソニックエフェクトの科学的立証にはならない。

 第一、一人の被験者の比較画像だけ載せられても、たまたま脳活性に違いが出た部分だけを抽出してきている可能性が全く拭えない。



 気分的に安心感があるかどうかっていう話も、元々SONYのオーディオ機器っていうのは数万円以上の機種とそれ以下の機種では音質がかなり違っていて、安い機種ではポップスとかロックを聴くのに適した「音作り」がなされていて、若干のトゲトゲしさがあり。高級機種ではクラシックなどを聴くのに適した「音作り」がされており、響きの滑らかさが出る傾向が見られ、これが被験者の気分に影響を与えた可能性も充分あるので、単なる被験者の気分だけではハイパーソニックエフェクトの効果なのかどうかもわからない。


ヘッドフォンだけでハイパーソニック効果があるとする記事。

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耳だけではハイパーソニック効果はないとする記事。

 なんでも、骨伝導を用いることで普通の人でも超音波を「聴く」ことが可能なんだそうなので、こういった技術を応用してちゃんとハイパーソニックエフェクトが効く機材を開発するチャンスでもあるんだけどね。

 ヘッドフォンの場合はスピーカーよりも歪みが少ないことは立証されているんだけど、インナーイヤー形式で音質を出すことって本当は無理があるんじゃないかと思う。

 何万円もするインナーイヤー形式なんて、ヘッドフォンから較べたらハナクソみたいなもんだと思うけどね。





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