紫苑の惑星

若柳菊のプチ日記や寿菊派若柳流からの日本舞踊公演会のお知らせなどを更新します。

かつら合わせレポート☆

2004年10月17日 | ハレルヤ!
祖母の代より、長年お世話になっている『八木源かつら』の
先生による丁寧な打合せが始まりました。

「かつら合わせ」=「頭合わせ」は、演目&出演者事に細かく
打ち合わせられます。
顔かたちと役柄に合う「刳(く)り型」(生え際の形)と
「鬢(びん)」を丁寧に合わせて頂き、それぞれの頭の形に
合うよう、かつらの土台(銅材の台金)が作られます。
髪の結い方は、時代物、世話物、男と女、武士と町人、など
千差万別。
丸い顔を細長く、細長い顔を丸く見せるのも、くり型のひとつ
で随分と印象が変わります。

はぶたいでキュっと上がった目元と、頭にぴたっと収まった鬘
の心地良い感触は「このまま帰ってもいいかしら?」と思うほど☆
結い上げられて、かんざしが付く事を考えると相当な重さを予想
させますが、このフィット感からは不安な気持ちは生まれません
でした

かつら合わせ当日に集まった出演者の皆様からは、鏡を見るたび
「若返ったわぁ」「旦那様が惚れなおすわぁ」と感嘆の声が

そして、綿密な打ち合わせも和気あいあいとした和やかな中に終わり、
公演会へと着実に進んでいく毎日を肌で感じた一日でした