このZINEの参考書として「ATLANTIS」創刊号を買った。
正直、この雑誌がどういうものか先程まで全く知らなかった。どうやら毎号1つのテーマに関して深く探究していく雑誌らしい。初回のテーマは「境界」様々な境界についてインタビューや資料を交えながら考えていくものだ。詳しくはこれから拝読するつもりだが、ザッとこんな感じ。率直に凄く読み応えありそうで面白そうだ。今週はあまり時間がないので早くゆっくりと読める時間を確保したい。話は逸れたが、この雑誌には1つ変わった特徴がある。実は、この雑誌には前身となるものがあるということだ。それは「ATLANTIS zine」というZINE。このZINEはコンセプトが秀逸。雑誌「ATLANTIS」がどのようにしてできていくのか、その過程を本にしようというものなのだ。このこともつい先程「ATLANTIS」について調べる中で知ったこと。非常に驚いた。凝った書店やカルチャー寄りのイベントでちょくちょく見かけていたのだが、まさかこのようなZINEだったとは。これもいずれは読んでみたい本になった。
そもそも、今回「ATLANTIS」を買った理由は直感、つまりジャケ買いである。一応、最初に述べたように自分がこのメディアをどのように作り進めていくかの指標として購入したのだが、まさかここまで自分にとっての当たり本だとは思わなかった。自分の勘も馬鹿にできないものである。想像以上の収穫だ。以下にどういった収穫があったのか述べていく。
①自分の中でボヤッとしていたものが形になった
②雑誌制作過程をつぶさに収録したZINEの存在を知れた
現時点でこの2点が挙げられる。
まず、①について語る。昨夜の『ZINEについて今思うこと』は実はそのボヤッとしたものをはっきり自分の中で認識しないまま投稿した記事である。私にとってこのZINE制作は今までにない試みであり、その場その場で作りながら走っている活動である。なので、記事の内容やカテゴリーがブレたり、文字数や体裁などもバラバラになってしまっていることもある。普通の本なら駄目である。内容の伝わらない駄作として終わるだろう。しかし、私はこの試行錯誤を楽しんでおり、また読者にも楽しんで欲しいと思ってあえて見切り発車状態で続けている。これはすなわち「ATLANTIS zine」がやっている制作活動そのもののコンテンツ化と同じなのではないだろうか?しかも、このZINEはE-ZINEゆえ常に更新可能。一度刷ってしまった書籍は変更できないが、洗練されたり、後退したりする様を私が止めるまで提供し続けられる。まだまだ説明しきれていない気がするが、やっていることは同じでもまた別のコンテンツとして面白くなるのではないだろうかとワクワクしている。これが1つ目の収穫、制作活動のコンテンツ化を自覚することである。
次は②について。これは、私にとって必携の参考書が見つかったということである。単純な個人的興味と実用性を兼ね備えた良書。ぜひ購入したいので積極的に探そう。
まだザッと眺めただけだがこれだけの収穫があった。いつもこうした気まぐれの買い物は止めようと自分を諌めてきたが、案外やめない方がいいのかもしれないなぁ。