Freedom

Personal ZINE

わからないのにわかる差

2018-09-02 22:19:35 | モノについて

記事を書くのはとても大変だ。


 表現している内容が同じでも、その表現方法によって全く違った仕上がりとなる。例えば、語尾表現。私は意識的に「である・です」調の言葉遣いをしている。最初は正直丁寧語を使用しようかと考えていた。理由は、読者の存在。私がこれを日記として極個人的に外部発信しない形で綴っているのであれば、迷わず「である・です」調を選択していた。しかし、読み手がいる以上失礼の無いようにふさわしい言葉遣いをすべきだろう。だが、これらの記事はPersonal ZINEという体裁を取っているので作品として考えた場合、丁寧さにそこまでこだわる必要があるのだろうか云々,,,。こういった具合に語尾表現に悩んで方向性がブレブレであった。とは言うものの、結局は私の判断に依る。どうしたいか、どのような印象を与えたいのか改めて自問してみた。そして、私はこのZINEをより距離感の近いものとして読んでほしいと考えた。そのためには、丁寧語ではダメだろう。それでは最近知り合った人と喫茶店で机を挟んで話しているようでは無いか。もう少し近く、居酒屋のカウンターで横並びで楽しく呑んでいるぐらいの距離感がいい。ただし、ある程度節度ある関係にしよう。結果、こういった語尾表現になった。ついでに文全体の表現も決まったのでよかった。読者がその様に感じているかは定かでないが、私なりにそういう思いを込めてこの表現方法を選択している。

 ここで、私は「読者がその様に感じているかは定かでないが」と述べたがそれが今回のタイトル「わからないのにわかる差」である。読者はこの記事をさらっと読み流しているであろう。電車の待ち時間に、仕事の小休憩中に、はたまた寝る前のベットの上で。一向にかまわない。読んで頂けるだけで幸いだ。(欲を言えば、記事を読んで何かを感じ取ってほしい)もの程度の駄文読むのに3分もかからない。

 しかし、書くのには何倍もの時間を費やしている。前述した語尾に始まり、前後の文の繋がり、語感の良さ、テンポよく読めるための文章全体のリズム感,,,etc。それらの読者にはわからない細かい違いの積み重ねで一つの記事として、そして一つのZINEとして完成する。私は別段プロでは無いので特に時間がかかってしまう。毎日悪戦苦闘、試行錯誤しながら書いている。本格的に始動してもうすぐ2週間。記事内容以外の部分もどんどん整えていきたい。やることは山積みで大変だ!


 いい感じに記事を書き終えそうになってふと思ったのだが、この「わからないのにわかる差」は色々な所に隠れているのでは無いか?その考えに至り思い出したのが、このロシア軍ボーダーシャツ。"かっこいい"ボーダーだと思わないか?有名なブランドのバスクシャツなどに見られるボーダーは"かわいい"感じがして着られなかった。しかし、このシャツは別物。格好良くまとまっていて着ていて気恥ずかしさが無い。これにもデザイナーなどの関わった人々のわからない努力があるのだろう。がんばらないとなぁ。


            




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