勤務医の心配事

新型インフルエンザについて

インド発熱患者続報待ち7、新型インフルエンザはどこから来る?

2008-01-28 05:14:49 | Weblog
「高病原性鳥インフルエンザ海外報道抄訳集の海外報道抄訳集2008年1月(1)」
http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/2008/1tukino1.html
に1月28日朝、インドの鳥インフル続報が載りました。また、同ホームページでは、外岡立人先生が、バングラディッシュの感染情報の少なさとタイでの感染拡大を危惧されています。

 インドを含めアジアでは鳥インフルが猛威を振るい、人への感染が生じている事が出てきますが、情報の遅れと信頼度の低さ(検査監視体制が劣悪の上、マスコミの機能が高くない事)で、仮に人-人感染が出ても、どの程度の遅延で情報が配信されるか不明なところが不安材料です。
 詳しくは上記ホームページを参照して下さい。

○「バングラディシュでも家きんの間で広がっています。情報がインドのように多くないため、詳細が世界に伝わりづらい状況ですが、人口過密なこの国で人の間に鳥インフルが感染しだしたら、即パンデミックにつながります。:外岡立人」
Bangladesh bird flu situation alarming, says official Hindu,?India? (インド) バングラディシュの鳥インフル発生状況は警戒域に、当局者警告
(http://www.hindu.com/2008/01/28/stories/2008012851141500.htm)


○タイでの感染の拡大の危惧
「31 under close observation after contact with flu-infected poultry Bangkok Post,?Thailand? (タイ)  タイ、鳥インフル発病家きんと接触した人々31人が厳重な医学的監視下に(http://www.bangkokpost.com/News/28Jan2008_news09.php)」


○インド続報。「コルカタで人の感染の噂が出ているが、当局が否定している」、と言う記事で、「コルカタの衛生環境の悪さと州政府の隠蔽体質を批判」しています。この2日間の心配が文字になったレベルですが、事が進行している裏付けと思います。
以下全文をコピーします。

Kolkata hit with bird flu – the human tragedy can be immense – who ... India Daily, NJ  (米国) 鳥インフルが発生したコルカタ-人での計り知れない惨事の可能性-誰の責任?
http://www.indiadaily.com/editorial/18973.asp
 コルカタで初の人での鳥インフル発生事例が出たという噂を、当局は否定している。
 しかしコルカタ市民は、流行が市内で発生していることを知っている。鶏や鶏卵が周辺からインドで最も人口の多い中心地であるコルカタへ運ばれてくる。鳥インフルはすでに西ベンガルの19地区のうち13地区まで広がった。共産主義者が治める州政府は、感染地域で人の発生者が出た場合に備えて十分な用意をしていると語っている。
 しかし保健体制は流行を抑えるには全く無防備だ。これは全てのコルカタ市民にとって悪夢である。不満足な水道水と下水設備、そして遅れた保健体制は鳥インフルが多数の人々に感染し、そして世界的流行を引き起こすのに十分な環境Tなっている。
 非難はマルクス主義者の指導者達に向かう。彼等は彼等の支持者の収入が減ることを懸念して、鶏の殺処分に反対した。その結果招来されている被害は甚大で、そして無知な共産主義者達は何も知らない。
 コルカタは最悪の下水事情で、飲用水は下水からの汚染水で汚れている。
 病院や診療所は世界のどこにも見られないくらい混雑している。医師達は患者達にせがまれると、副腎皮質ホルモンを処方する。
 コルカタは人での鳥インフルが破裂する時限爆弾のようなものだ。
 保健担当者達や市の政治家達は、この世界で最も人口過密な市で、一度人での鳥インフルが鳥から広まった場合、どのような状況になるのか完全に分かっていない。

 訳者注:当ウエブがどのような方向性を持った情報を提供しているのか不明なため、内容に関しては参考程度かも知れません。