勤務医の心配事

新型インフルエンザについて

新型インフルエンザ、医療の限界の周知、報道と地方自治体から

2008-04-08 19:30:17 | Weblog
 以前から医療現場にいる身として、新型インフルエンザ・パンデミック時には通常の診療が保持できず、個人的に感染を防御を考える必要がある事を書いてきましたが、分かりやすい形で書いてある物が増えてきました。ここで紹介しておきます。

 一つは、読売ウイークリーに掲載された特集で、週刊誌発売から日にちが経過したのでホームページ掲載されました。「新型インフルエンザがニッポンを襲う日」(パンデミックのシミュレーション)。
 もう一つは讀売オンライン4月7日掲載記事(茨城版)「「新型インフル」に本腰 医療機関に「発熱外来」」です。
 どちらも「死亡率と感染率が高い疾患が流行する」と言う前提に立って危機管理的に物事を考えた結論から出た方針の呼びかけと思います。今まで何度となく繰り返して出てきた問題ですが、医療があてに出来ない状態が起こりうる事を民間と地方は理解している現れだと思います。さて国はどう動くのでしょう。
 未読の方は是非読んでいただくことをお勧めします。

○読売、新型インフルエンザがニッポンを襲う日
あなたが初患者! 衝撃シミュレーション
新型インフルエンザがニッポンを襲う日(1)
2008年3月26日(水)0時0分配信 読売ウイークリー掲載: 読売ウイークリー2008年4月6日号
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/yw-20080326-01/1.htm
「新型インフルエンザの脅威が増している。世界各地で鳥インフルエンザの感染拡大が止まらず、いつ、どこで発生してもおかしくないためだ。日本で発生したら死者210万人という試算もある。万が一のとき、あなたに、そして家族に備えはあるか。何が起きるのか、シミュレーションを試みる。(一部抜粋)」

○読売オンライン茨城版(2008年4月7日 読売新聞)
県、「新型インフル」に本腰 医療機関に「発熱外来」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20080407-OYT8T00025.htm
「県は、水戸赤十字病院など感染症指定医療機関を中心に、新型に対応する病院を約50か所設ける予定だが、医療従事者への感染などで医療機関がマヒするおそれもある。一番の対処法は感染者との接触を避けることだ。県は発生時の外出の自粛などを呼び掛ける。県保健予防課の青山充課長は「災害と違うのは、感染するので、助けに行くことも来ることもできない。自分の身は自分で守るしかない」と話す。(一部抜粋)」