勤務医の心配事

新型インフルエンザについて

インド発熱患者続報待ち5

2008-01-25 03:11:02 | Weblog
 この24時間では、検索サイトを使用すると、インド、ベンガル地方の2000人超の発熱者のニュースは海外ではかなり報道されるようになりましたが、「H5N1の人感染は検査上認められていないと発表された」という報告までの様です(私の検索能力と英語能力は、自分でも完全に信用は出来ません。皆様は自分で情報収集して下さい)。
 日本のメディアでは2000人超の発熱者の事はインターネット上では見つけられず、世界の潮流からまだ1日は遅れている印象が有ります。

 気になる記事は
○Rain forces culling halt as India battles France24,?France? (フランス) インド、豪雨により家きんの殺処分作業が中断
http://www.france24.com/france24Public/en/administration/afp-news.html?id=080124085704.rl7maami&cat=null

○India fails to stop bird flu Brisbane Times,?Australia?(オーストラリア) インド、鳥インフル拡大阻止に失敗
http://news.brisbanetimes.com.au/india-fails-to-stop-bird-flu/20080124-1nv2.html
 「東部インドでさらに2地区で鳥インフルの発生が確認されたが、・・・。鳥インフルは西ベンガルの Cooch Behar と Hooghly 地区でも確認されたことが、州の動物家畜担当局長官から発表された。
 Hooghlyでの発生は特に警戒すべきで、1400万人住むコルカッタから30キロしか離れていない。」

○Flu in 2 more dists, Kolkata sealed Kolkata Newsline,?India? (インド) さらに2地区へ拡大したため、コルカッタを封鎖に
http://www.expressindia.com/latest-news/Flu-in-2-more-dists-Kolkata-sealed/264991/
「・・・州都のコルカッタへウイルスが拡大してくるのを阻止する目的で、コルカッタへ入ってくるルートを全て閉鎖し、家きんと、その産物が運び込まれるのを、当局者と警官が監視している。」

以上「ホームページ鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集」
http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/index2.html
の「海外報道抄訳集」2008年度1月24日ニュース邦訳から

コルカタKolkata(旧名称:カルカッタ(Calcutta))とは
 中央日報の07/12/26記事「フォーブス「ソウル・仁川圏、世界6番目の人口密集地域」」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=94175&servcode=400§code=400
によると、フォーブスの調査では「コルカタは世界第2位の人口密集地域」「1平方キロあたり2万3900人」とあります。
 その他検索してみるとあちらこちらのホームページに、「安宿が密集」地域で「世界各国から集まる貧乏旅行者の溜まり場」があったり、生命を大事にするインドらしく公園で鳥やネズミと共に過ごす人々がいたり(shibata tetsuyukiさんのホームページ)とのどかな様子が出ています。
 また「海外スポット、その歴史と文化」の記事「「カルカッタ」
http://sekai.zossu.com/2005/07/post_63.html
では「・・・、1991年にはおよそ438万人、郊外を含むと1100万人を超えました。カルカッタの問題点は、この人口の増加による、職場や居住地の不足で、人口の3分の1がバスティというスラムに住み、100万人に近い人々が路上で生活を余儀無くされているということです(05年7月の記事)。」
 情報は少し古いですが、人と動物が密接に暮らしている、インド特有のおおらかさを持ちあわせた、歴史有る雑多と喧騒の都市と言ったイメージです。
 その30kmまで鳥インフルエンザの感染地域が迫っており、防衛線を引いている状況です。市街の鳥にH5N1が入り込んだ場合、かなり困難な状況が目に浮かびます。対策が効を奏する事を祈っています。
 しかしインドだけの力では如何ともしがたいようですが、今回の事に国際社会からの積極的援助の記事は見当たらない様です。世界的問題だと思うのですが。