畳類に関する公正競争規約が8年もの歳月を掛けて作成検討されている。
この畳類公正競争規約とは何か?簡単に説明をすると、消費者が『畳類』等を購入する際、嘘のない表示で嘘のない商品が提供される様、業界内で統一したルールを作成する。
では何故、この様な事を考える事となったのか?
普段あちこちで目にする機会は多い畳ですが、消費者は勿論、設計者や建設屋さんにも意外と詳しく知られていないのが実情です。
畳のゴザ(畳表)には、国産品と中国産品があり、用途や予算によって使い分けられています。
やはり国産品と中国産品とでは、仕入れ価格も販売価格もまったく違います。
消費者も設計者も建設屋さんも、畳屋から『この畳表は国産品ですよ!』と言われれば当然それを信用しますよね。
本当に国産品かを確かめる術を知りませんもんね。
そこにつけ込んで、中国産品を国産品と称して高額な請求をする畳屋が多々存在する事。
また、畳屋に畳表を販売している問屋が偽装販売をしたりしている事。
そんな業界内の恥ずべき実情を打開する為に『畳類公正競争規約』を作成しようという事になりました。
この恥ずべき実情打開策なのに何故8年もの歳月を費やしても出来ないのか?
当初は、全国の真っ当な仕事をしている畳屋の大半が賛成で規約の早期作成が期待されてました。
しかし、出発点である『畳表の正当表示』がいつの間にか、業界内一部団体の既得権益奪い合いへと話がすり替わってしまったからです。
畳類公正競争規約を作成するにあたって、『畳類公正競争規約連絡会』という会議体が作られ、その中に「各委員会」「幹事会」が作られました。
●「連絡会」とは、全国より畳に携わっている者を募集し、規約作成へ向けての提案・検討への参加、情報の共有を図る母体。
●「各委員会」とは、連絡会メンバーが、調査・広報委員会、規約検討委員会、公正取引協議会検討委員会に分かれ各協議をする場。
●「幹事会」とは、各委員会、連絡会よりあがった事項を協議検討する場、又は逆の流れで、幹事会より各委員会、連絡会において協議、検討を指示する場。
しかし・・・実際に蓋を開けてみると、より多く意見を吸い上げ、規約作成へ向けての提案・検討、情報の共有部分である「連絡会」をまったく機能させず、公正競争規約担当省庁へ向けた合意の数集めと、総会成立へ向けた委任状数の調整に使う数集めが「連絡会」でした。
「連絡会」とは、「幹事会」が作った架空の会議体である事が判明し、まったく情報が流れない状態を危惧した連絡会メンバーや全国の多くの畳屋が問い合わせた所、「幹事会」を構成する畳業界8団体の一部の団体が、その団体の既得権益確保の為に独断で事を進め、他の団体代表等は何も口出し出来ない状態である。
この団体は、各都道府県にある畳の組合が一部加盟する全国的な団体でもあるのだが、その長には誰も逆らえず、何も聞く耳持たない『ドン』らしい。
畳業界と言う、小さな枠の中なので、そこの権力者が暴走しない様、しっかりと手綱を引き、善悪をハッキリさせる立場である担当省庁までもが、その『ドン』か支援する地元選挙区選出の国会議員が代表であった議員連盟からの圧力により、善悪の判断が出来ない。
消費者の為に公正で分かりやすい業界ルールを作るはずの畳類公正競争規約が、畳業界の一部の長の権力保持の為、またこの団体の資金集めの為に議員連盟が利益供与に加担し、関係省庁が言いなりとなってしまう。
そんな長を駆除し、このまま強行される事のない様、本来あるべき会議体の運営を望む多くの関係者から、「連絡会」の早期正常化、業界内の利益供与でない規約の見直し、それが実現されるまでの規約作成凍結を求める声が上がっているが、そんな状態を無視し、正常機能していないままで強引に規約を作り運営しようとする事に多大な疑問と不信を抱かざるを得ない。
まるで、東京都豊洲新市場問題を見ているかの様だ…
私はこの『ドン』が操る団体には属していないので、この『ドン』にイジメられたりする事は無いし、「私の人生に大勢の影響はない」人物だったのだが、まさかここまで権力と政治家を使って好き勝手に業界を私物化しようとする事に、「私の人生に若干の影響あり」の人物になってしまった

そして、そんな業界に自分が居る事も現実なのだから、言うべき事は言わさせて頂きます。
以前、まったく別の事でも私物化があり、面と向かって言わさせてもらった事があったが、私の日本語語学力が無かったのか、まったく理解されておられなく、別の星の人かと感じた事があったが・・・…
「畳類公正競争規約」、本来だったら、国産畳表と中国産畳表をきちんと分けて、その畳表の流通経路が明確化され、消費者が騙される事のない様、業界で責任をもちましょう!と言った、とても良い規約のはずだったのにな〜

どーしてこうなってしまうのか………