福島被災動物レスキュー(NPO法人SORAアニマルシェルター)

東日本大震災等で行き場を失ってしまった動物達の保護活動をしています。
「世界一楽しいシェルターにしよう」を合言葉に…。

ノラネコちゃんの出来事

2024年08月17日 | 活動報告

しばらくブログ、SNSを更新できず申し訳ございません。

先日、シェルターを閉めて帰るときに道でうずくまっていた猫を発見しました。

見ると疥癬を持っているようで毛はほとんどはげていて、目ヤニと鼻水で顔がぐちゃぐちゃでした。

とても痩せていて、あばら骨がくっきり浮いていました。

近所の方にこの猫の所有者を聞きましたが自分の家の猫ではないと言われたので、保護することにしました。

病院では疥癬とエイズ陽性という診断を受け、歯がほとんど無いことから10歳ぐらいではないかと言われました。

かなり弱っているので長く生きることは難しいということでした。

先生の考えはあっていて、シェルターの隔離スペースに連れていくと、もう立てない状態にまで弱っていました。

水やご飯を口元まで近づけても反応できず、横になっている状態が一番良いように見えました。

ぐちゃぐちゃの顔を拭いてあげて、背中に薬を垂らして、身体を拭いてあげることしかできなかったです。

ノラネコちゃんは次の日の朝9時ごろ虹の橋を渡りました。

苦しそうに見えました。

ノラネコちゃんにとって10年外で生きてきて突然室内に入れられて、環境の変化がストレスになって一気に弱ったのかもしれません。

自分がやったことが本当に正しいのか、何度も考えました。

 

私たちができることはこのような思いをする猫をこれ以上増やさないことだと思います。

TNR活動、地域猫活動の理解がまだまだ普及していません。

ノラネコちゃんたちには不妊去勢手術を施して、地域猫としてみんなで見守る。

それが当たり前になるように、頑張って活動していこうと思います。

 

最後に今回保護したノラネコちゃんの写真を載せます。

横になって静かに呼吸をして寝ている様子です。

手を合わせて、天国で楽しく過ごしてくれていることを願っていただければと思います。

 

 

 

 

 

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