先日京都で、獣医師免許がないブリーダーの夫婦が犬の帝王切開を行ったとして逮捕されました。
帝王切開は犬6頭に対して行ったそうです。
夫婦はフレンチブルドッグなどの繁殖業者だったそうです。
警察は17年ほど前から繰り返し手術を行っていた疑いがあるとみて捜査しています。
2021年にはこの事件と同じような、無資格で犬に帝王切開を行う事件がありました。
長野県松本市で起きた事件です。
この件では犬321頭を無資格で帝王切開していました。
オーナーは約30年にわたり2施設で犬1000頭を不適正飼養していたそうです。
帝王切開する際は母犬の両手両足をケージに縛り付け、メスで腹を切って仔犬を取り出していました。
オーナーは麻酔薬を使用していたと話していますが、
実際使われていたのはドミトールという鎮静剤で、
手術の際に痛みを抑えるものとは全く違うものだそうです。
前回の動物愛護法の改正で動物殺傷罪、動物虐待罪の厳罰化が行われました。
しかし、実際運用された法律では本当に厳罰化されているのでしょうか。
松本市で起きた事件に適切な制裁が無ければ、
今回の京都の事件のように次々と動物殺傷、虐待事件が起きてしまいます。
公益財団法人動物環境・福祉協会Evaでは松本市の事件に適切な実刑を求める署名を始めています。
URL→キャンペーン · 長野県松本市、無資格で帝王切開をしていた史上最悪の劣悪繁殖屋による動物虐待犯を実刑に! · Change.org
皆さまの署名が今後の事件を防止する力になります。
どうぞ署名のご協力をよろしくお願いいたします。
そして現在犬猫などペットを飼われている皆様、最後まで正しく愛情を注いであげてください。
これからペットを飼おうと思っている皆様、そのペットがどこから来たのかまで興味を持ってください。
適切なブリーダーから来た子なのか、悪質なところから来た子なのか...
悪質なところから来た子は処分されていいとは全く思いませんが、「購入」は「投票」だと思います。
どうか適切なブリーダーに投票してほしいと思います。
ペットショップ以外にも保健所や我々のようなシェルターから譲り受けるという選択肢もあります。
様々な選択を学習し、本当に20年以上ペットを飼い続けられるか、
家族と相談しじっくり考えたうえで決断をしてほしいです。
よろしくお願いいたします。
<参考>
関西テレビ,ブリーダー夫婦を逮捕 獣医師免許なく犬6匹を"帝王切開"で傷つけた疑い 17年ほど前から繰り返しか,(2023/03/01)
ブリーダー夫婦を逮捕 獣医師免許なく犬6匹を“帝王切開”で傷つけた疑い 17年ほど前から繰り返しか (msn.com)
福井新聞社, 劣悪環境、無免許で帝王切開…ペット繁殖施設の裁判でこみ上げた怒り 第2回公判を傍聴して【杉本彩のEva通信】,(2023/03/01)
劣悪環境、無免許で帝王切開…ペット繁殖施設の裁判でこみ上げた怒り 第2回公判を傍聴して【杉本彩のEva通信】 (msn.com)