潟東減農薬米生産者の会日記 URL http://yamagara-club.com

昭和63年設立の個人経営生産者組織
会の別名称 「やまがら倶楽部」
会員数14名
業務提携先 丸山光一商店

食味コンテスト出展の圃場

2010-07-14 15:44:05 | 日記
 当会では22年産米のコシヒカリを全国の何処かの食味コンテストに出展する予定で80アールを違う栽培指針で栽培しています。今後の栽培指針の試験栽培でもあります。写真の田んぼの学校の手植え圃場(約20アール)も試験田です。



 苗や農薬は栽培指針と同じですが、肥料は「ボカシ大王」と「ホスビタ」の元肥だけで、PTB紅菌を田植え後と出穂30日前、出穂直前の3回散布します。「ボカシ大王」は有機資材を醗酵させた堆肥の様な資材で、10アール当り元肥で60kg散布しました。チッソ成分で推定4.5kgの施肥量となります。当会の栽培指針でのチッソ成分は5.5kgを予定しているので約1.0kg少ないチッソ量となります。

 現在までの生育状況は化学肥料がゼロの影響で初期の葉色は6月下旬まで薄く経過したため、茎数は坪当り42株植えの疎植にも拘らず、20~25本程度でスッキリした稲姿となっていました。事前のイメージではこの薄い肥効を長く経過させて出穂期を迎え、低タンパクなコシヒカリを目指していました。

 ところが7月に入ると思いのほか葉色が濃くなり草丈も長くなりました。しかし茎の数が少なく、土壌改良資材「ホスビタ」とPTB紅菌の影響か茎太で根の張りも良好な、デンプン蓄積型の健全な姿となっています。



 葉色だけ見ていると倒伏しそうですが、健全生育デンプン蓄積型で穂肥は施用しないため、倒伏の心配は無いと考えます。登熟期以降の栄養状態がどの様に推移していくのか楽しみでもあり、食味と収量の結果がどうなるのか興味があります。