潟東減農薬米生産者の会日記 URL http://yamagara-club.com

昭和63年設立の個人経営生産者組織
会の別名称 「やまがら倶楽部」
会員数14名
業務提携先 丸山光一商店

当会で有機栽培米に取組むOTさん

2011-11-04 09:21:57 | 日記
 先日、私の趣味(登山)の仲間であるOTさん(55歳)から「米ぬかを譲ってほしい」との電話がありました。話を聞いてみるとOTさんは昨年まで勤務していた会社(JR東日本)を家庭の都合で退社し、これからは農業、特に有機農業に取組みたいとの志を持ち、農業の専門学校に入学していて、今は実習で堆肥作りを行っているとの話でした。

 詳しい経緯は省略しますが、OTさんは出来たら有機栽培の米作りに挑戦してみたいとの希望があり、私としても当会で彼の活動を支援していけたらと考えました。総合生協でも有機栽培米はクルコのエコ米の趣旨に合致し、現在3箇所の指定産地で取組んでいますが、栽培や認証場面でのハードルが高くて数量的には多くの生産量を確保できていない現状があり、当会での取り組みは大いに歓迎するとの話を頂きました。

 吉崎会長や当会役員とも相談し、会としてもOTさんの活動を支援していく方向で了解を得ることが出来ました。具体的な方法はこれからの話合いとなります。採算面や雑草対策、有機認証などクリアしていかなくてはいけない問題点が数多くありますが、OTさんからは当会の会員になっていただき、当会の新戦力として活躍していただければと思うのです。丸山光一商店としてもこれから農業に取組みたい意欲のある人を支援し、結果として会の発展に協力していけたらと考えているのです。


 

 

品質・食味コンテスト結果

2011-11-01 16:32:07 | 日記
 今年度の活動計画の一つであった食味コンテストを実施し、先日の刈上会で発表させて頂きました。最優秀賞は最高の食味値と整粒歩合を記録した揖斐仙太郎さんが受賞しました。揖斐さんは満78歳、当会の最年長者です。しかし米作に対する情熱はまだまだ健在で、笑顔がすてきな温厚な御人柄で会員の皆様から尊敬されています。

 優秀賞は石井敏一さんと石井昭一さんの2名が受賞し、発表の時には会は大いに盛り上がりました。副賞として最優秀賞には壱万円、優秀賞には五千円分の草刈機の歯が吉崎会長より授与されました。畦畔や農道の除草は除草剤を使用しない決まりの当会ならではの景品です。

 当会の栽培指針では登熟期後半の秋落ちを防ぐ目的で出穂直前にチッソ成分量で0.4kgの登熟肥をミネラル成分の入った有機肥料ミネラルユーキ443を10kg施肥しています。一般的には出穂前10日以降の施肥は玄米タンパク値を上げ、食味値が低下するので施用しない様に指導されていますが、当会では食味値と品質向上の両立を狙っての登熟肥を採用しています。その甲斐あってか今年度産米は穂数不足の影響で収量は低迷したものの、1等米比率97.5%の品質と平場では最高レベルの食味値を出す事ができました。