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son59の海外旅行記

もっと遠くまで行きたい

201512 ネパール旅行 感想

2016年02月21日 | 201512ネパール・ABCトレッキング
旅行期間 2015/12/24~2016/1/5
01日目 自宅~羽田空港~ソウル金浦空港~ソウル仁川空港
02日目 ソウル仁川空港~カトマンズ
03日目 カトマンズ~ポカラ
04日目 ABCトレッキング1日目 ポカラ~ナヤプール~ジヌー
05日目 ABCトレッキング2日目 ジヌー~ヒマラヤホテル
06日目 ABCトレッキング3日目 ヒマラヤホテル~ABC
07日目 ABCトレッキング4日目 ABC~シヌワ
08日目 ABCトレッキング5日目 シヌワ~タダパニ
09日目 ABCトレッキング6日目 タダパニ~ゴレパニ
10日目 ABCトレッキング7日目 ゴレパニ~プーンヒル~ゴレパニ~ナヤプル~ポカラ
11日目 ポカラ~カトマンズ
12日目 カトマンズ~ソウル仁川空港
13日目 ソウル散策~羽田空港泊~自宅

 今回の旅行はトレッキングしかしていないのでトレッキングの感想を。
 天候に恵まれ素晴らしい景色に出会え、無事に歩ききることができた。ABCトレッキングは時間がかかるが登山歴浅くても楽しめるコース。よりディープな登山をしたいとかエベレスト行きたいとモーティベートさせる熱いコースだった。エベレストのルートは標高高いし所要日数長いからいつ行けるか分からないが、トレーニングを怠らないようにしたい。
 コース自体は他の旅行ブログでいくつも見たので標準的なコースだろう。現地では逆周りのナヤプル~プーンヒル~ABC~下山というトレッカーが多かった。
 一番印象に残ってるのはMBCからABCの最後の部分。両側山に囲まれ後方にマチャプチャレ、前方にアンナプルナというコースは素晴らしかった。

 マチャプチャレは期待以上のかっこよさだった。アンナプルナサウスやダウラギリなど、それぞれの名峰固有の個性を堪能できた。



 つらかったのはあまり眠れなかったこと。スタート時点の体力を100とすると、2日目の体力90、3日目体力80というように、眠れないので体力が完全回復せずどんどん落ちていった。眠れなかった理由の一つは寒さだが、他にも何かありそうだ。ちなみに自分は日本の山でもあまり眠れない。どうしたら山でちゃんと眠れるのだろう?
 ネパールは見所やアクティビティ豊富な国なのでやりたいことがある。ネパールリピーターが多いのは知ってたが、それを納得させるような人の温かさや絶景だった。次回は平穏なときに訪れたい。

13日目 ソウル散策~羽田空港~自宅

2016年02月18日 | 201512ネパール・ABCトレッキング
 この日はトランジットでソウルの街を散策し、日本へ帰国した。
 ソウル・韓国は2度目。前回は宗廟(チョンミョ)や景福宮(キョンボックン)などメジャーな観光地を回った。今回はまだ見ていない場所を回って韓国グルメを堪能した。
 ソウル仁川空港到着は早朝3時だった。電車が動き出すまで空港で待機。コンビニでT-CARD 400KRW購入。何枚目の交通カードだろう。全世界で統一してくれないかな。
 鍾路(チョンノ)へ移動。鍾路到着時はまだ少し暗い。そしてとてつもなく寒い。0degないのではないか。あまりに寒くて朝食のときトイレでヒートテックを装着した。
 鍾路(チョンノ)を北上し地下鉄安国駅を通過して北村(プッチョン)へ。ここは韓屋と呼ばれる朝鮮の伝統的な建築様式を使用した建物が多い。様式は伝統的だが建材は新しいし遠くに近代的なソウルタワーが見える。おそらく高級住宅街のような場所なのだろう。



 続いて駱山(ナクサン)公園近辺の梨花洞「路上美術館」を見物に。駱山(ナクサン)公園の周りの住宅街には壁や階段に描かれたアート作品がいくつもあり梨花洞「路上美術館」と呼ばれている。駱山プロジェクトとも呼ばれていて生活環境改善事業の一環らしい。
 台湾で見た彩虹眷村と比較したくてやってきたのだが、梨花洞「路上美術館」は絵の密度が低い。ちょっと広い範囲にパラパラと芸術作品があって地味。そもそもの趣旨の違いがあるが、個人的には彩虹眷村のほうが絵の内容や配色ともにかっこよくて断然好みだ。ただ梨花洞「路上美術館」では現在もアート作品が増えているようなので将来に期待かも。



 駱山(ナクサン)公園にある城壁沿いを下って東大門とDDPへ向かった。DDPは久々の現代建築。上から見るとかっこいい。

 昼ご飯を食べてDDPへ向かう。近代建築らしいメタリックな建物の色。曲線美だが建物自体がでか過ぎて全体を見れない。中に入って写真を撮るが、大きすぎてどこをどう撮ればいいか迷ってしまう。


 DDPの中はお洒落な雑貨屋さんや3Dプリンターでフィギュアを作る店があった。値段は高め。食事するところもあるのでオシャレなショッピングモールという感じだ。すぐ近くには東大門市場があるがそこの雰囲気とは全くの別物だ。

 新村の焼肉屋へ。初の一人ドラム缶立ち焼肉となった。中途半端な時間だったので待たずに入店できたが、ゆっくり食べてると満席になった。さすが人気店。
 骨付きカルビをはさみで切り分けて焼く。ニンニクベースのタレが妙にあう。肉は柔らかく食べやすくて美味。今までで最高のカルビかもしれない。後味もサッパリで肉を食べた感じがしない。すごいカルビだ。

 大満足で焼肉屋を後にして新村や隣の弘大(ホンデ)を散策。学生街だからかこの界隈の道は学生だらけで自分のようなオッサンはいない。完全アウェーという雰囲気の中、面白いものを求めてさまよったが特に気になるものは見つからなかった。
 そろそろ飛行機の時間なので仁川空港へ戻ることに。空港へは空港鉄道で一本なので楽チン。
 これでソウルトランジットの旅は終了。ソウルはハングルが読めずに苦しいがソウル中心部なら日本語表記も多いので苦にならない。至るところで観光案内所やwifiを見かけた。観光に力を入れてるのだろう。
 
 空港到着。セキュリティチェックに向かうが、この日は行列できていなくてスムーズ。
 ゲートに向かうがフライトはディレイとのこと。エアクラフトコネクションプロブラムだそうだ。しばらく待ってようやく飛行機搭乗。慌ただしく離陸して食事。食事自体は普通に美味しいのだが、なんか落ち着かない。

 ようやく帰国。翌日の夕方ごろに北朝鮮が水爆実験?を行った。一日遅かったらやばかっただろう。運がよかった。

12日目 カトマンズ~ソウル仁川空港

2016年02月18日 | 201512ネパール・ABCトレッキング
 この日はカトマンズ散策後、カトマンズからソウルへ移動した。
 この日は夕方の飛行機搭乗までカトマンズを散策した。どこへ行くか迷ったがスワヤンブナート寺院へ向かうことにした。
 ホテルを出発。いくつもある分岐でまたもや道を間違えて迷ってしまった。それでも学校に向かう小学生など生活感溢れる地区なので歩いていて楽しい。


 ローカルに道を聞きながら進むと目的地のスワヤンブナート寺院が見えてようやく一安心できた。

 寺院の敷地に入るとお供え物目当ての猿がたくさんいる。飲食物をかっさらっていったり危害を加えることもあるらしいので脇目に見ながら階段を登る。
 階段を登りきると多くの観光客のほか猿、鳩で賑やか。この寺院はネパール最古の寺院・仏塔といわれている。仏塔四方にはネパール独特の目力こもった目が描かれている。これはブッダの目で全てを見通す智慧の目らしい。


 寺院の周りをマニ車が囲んでいる。金剛杵もあり仏教らしい雰囲気。

 仏塔の近くにはヒンズー教と思われる寺院もあるし、ヒンズーっぽいデザインの飾りや動物もあった。複数の宗教が同時に混在している場所のようだ。


 まだ時間はあるのでダルバール広場へ向かった。昼間も相変わらず混んでいるダルバール広場。
 タメルへ戻る道中でコインの木とカテシンブー・ストゥーパを見学。カテシンブー・ストゥーパはさほど混んでなくて憩いの場という感じ。コインの木は本当にご利益あるのだろうか?

 そろそろ帰りの飛行機の時間だがその前にランチ。日本食を食べに行くとカトマンズ在住日本語先生とそのお弟子さんがいた。カトマンズの生活に興味あったのでネパールの近況を教えてもらった。ガソリンやガスなど燃料価格が5倍?くらいに跳ね上がって生活は大変とのこと。地震で大打撃を受けて回復しつつあるところに、燃料危機が起きてまた打撃を受けたという状況らしい。地震で学校は休校になったが、ようやく再開したところ、燃料なくなって先生が出勤できずまた休校になったらしい。アジアらしい話だが、そりゃ子供がかわいそうだ。
 楽しいお話を聞かせていただいたが飛行機の時間が迫っていた。お暇させていただいて、ホテルで荷物回収して空港へ。ホテル前のタクシーとThis is all my moneyと交渉して600NPRで空港へ。
 空港までの道中は交通量多く燃料足りないとは思えない。カトマンズの大気汚染は深刻と聞いている。燃料足りないほうが環境的にはいいのではないか、なんて考えてしまった。
 飛行機チェックインなど手続きしてソウル行き飛行機搭乗。大韓航空は英語新聞あるから嬉しい。機内食も美味しくなった。昔はビビンバのみだったはずだが改善されたようだ。機内テレビはサッカー、旅行番組、ドキュメンタリーなど豊富でなかなか面白かった。特にブンデスやプレミアのベストゴール集は時間つぶしにいい。
 本来ならソウルへ直行するはずが、一度ハノイで給油休憩。カトマンズ-仁川の便が給油の為ハノイ経由となり仁川到着のお時間が変更となっております。とのメールが来ていた。ネパールのガソリン不足事情によるものだろう。最後の最後にガソリントラブルに巻き込まれてしまった。
 ハノイに着陸したがもちろん機外には出れない。ソウル散策プランを練る。再度離陸してソウルに到着したのは深夜3時ごろだった。

11日目 ポカラ~カトマンズ

2016年02月18日 | 201512ネパール・ABCトレッキング
 この日はバスでポカラからカトマンズへ移動した。
 7時バスターミナル目指して宿をチェックアウト。ツーリストバスターミナルにはバスと観光客がたくさん。たくさん並んでるバスの遠く先に赤焼けした山々が見えた。こんなとこからも見えると感心した。

 バス出発。なぜか座席は完全指定で山側の窓際に座れず。凸凹道で読書などする気にはならずただ寝ただけで終わった。

 何度か休憩してカトマンズへ。カトマンズに入ると、車体トラブルかと疑いたくなるくらいスピードが落ちた。
 ようやくカトマンズ到着。タメルまで歩いて先日泊まったホテルへチェックイン。
 まだ明るいのでカトマンズ観光。ダルバール広場へ向かった。旧市街は古い建物で雰囲気ある。そんな街の路上に野菜など食物が売られている。商店街となってる狭い路地では電気製品、衣類などなんでも売られていた。多くの老若男女はもちろんバイク、ポーターなどが行き来する。ほどよいケオスさがカトマンズにはあった。




 ダルバール広場まで適当に歩く。分岐がいくつもあり迷路のようで方向感覚が狂ってしまった。
 ダルバール広場到着。広場入口に料金徴収の係員がいる。もう残金ないので入場料は払えない。広場の外周をぐるりと回りながらダルバール広場内部の様子を伺った。広場外からでも地震で崩壊した建物が見える。遺跡とか古い街はこうやって消えていくのかもしれない。ダルバールは世界遺産だからか崩れた建物も再建築するが、崩れたまま放置もしくは全く新しい建物になることもあるだろう。形あるものいつかは壊れる…諸行無常というものだろうか。賑やかなカトマンズの雑踏の中でそんなことを考えた。
 18時近くになると暗くなり係員が帰宅した。ダルバール広場に入るがタクシーなど客待ちや通行人が多くてのんびりできない。暗くて建物もよく見えないのでバイラブというヒンドゥーの神様の像だけ見て撤退した。


 タメルへ戻って夕食やお土産探し。タメルは観光客向けの街だがなんでもあるのでかなり便利だ。この日もお湯を浴びて就寝。

10日目 ABCトレッキング7日目 ゴレパニ~プーンヒル~ゴレパニ~ナヤプル~ポカラ

2016年02月18日 | 201512ネパール・ABCトレッキング
 この日はABCトレッキング最終日。プーンヒルで朝日を鑑賞後、ゴレパニからナヤプルまでトレッキングして、バスでポカラへ移動した。
 夜は寒くてほとんど眠れなかった。毛布2枚使用しても寒い。
 5:40にプーンヒルへ。ホテル出て空を見ると星がきれいだった。星空を見ながら歩きたいが、プーンヒルへの登山道は両側木々で空が見えない。ヒル到着するころは明るくなって星がほとんど見えなかった。
 朝日を待つ。昨日夕陽時にあった雲は晴れた。ダウラギリが綺麗に見えるのは嬉しい。アンナプルナサウス、遠くにマチャプチャレも見える。

 しばらくして丸い太陽が上がってきた。本当に眩しい。

 アンナプルナサウスとマチャプチャレが赤焼けに。

 人が多く賑やかで、静かな夕方のほうが好みかも。

 7:40ごろ下山。日差しで暑くなってきた。この日も快晴。
 ホテルに戻り、朝食オーダーしてパッキング。最後の朝食もヌードルスープ。会計は1030NPRだったが、お釣りがないと1010NPRにまけてくれた。
 ナヤプルに向けて出発。今日中にポカラに戻らないと日本に帰れなくなるので地味に急がなくてはならない。
 ゴレパニを出るとほぼ下りの道だったので楽チン。

 ナルゲンティまでは樹木帯を進む。その先は、いくつもの集落が続く道となった。日が差すので暑い。
 途中からは家屋が続く感じで展望は少なくなった。最後のマチャプチャレ。トレッキング中に何度も見て何枚も写真に収めたがこれが最後の一枚となった。

 逆ルートはしんどいだろうと気の毒になるくらい長い下り坂だったが、何人ものトレッカーが上ってくる。自分と同じ方向へ向かう人は少ない。

 筋力的には楽だが石の階段は下りにくく、ずっと下を向いてないといけないので展望を楽しむことはできなかった。。

 途中ですっ転んでしまった。たまたま上ってきたネパール人が駆け上がって立ち上がるのを助けてくれた。申し訳ない。こういう心遣いはありがたかった。

 川を渡り少し進みティルケドゥンガの売店でコーラ休憩。コーラは体力回復に効果絶大。ナヤプルまでは2時間とのこと。気合を入れ直す。
 ティルケドゥンガの街とヒレの街を過ぎると未舗装路が現れジープが数台待機していた。

 ポカラと誘われるが、ナヤプルをゴールと決めてたのでトレッキング続行。未舗装路は先ほどの石階段より歩きやすいのではるかに楽になったが景色は谷間なのでいまひとつになった。困ったのがジープ。砂煙を巻き上げて走り去っていくのでたまったものではない。

 そんな道を2時間くらい進むと割と大きな集落が現れた。ここがビレタンティ。

 山中の集落よりも立派な石畳の建物が続く。

 しばらく歩いてようやくゴール地点、一週間前に入域手続きをしたACAPが現れた。無事に歩ききることができた、とさすがに嬉しかった。

 ACAPでトレッキング終了手続き。そして川を渡った先にあるTIMSでも終了手続き。これでABCトレッキングは終わった。
 TIMS手続終了後、TIMSの職員にポカラへの移動どうすればいい、と聞くと、目の前の満員ローカルバスをさし、「これに乗ってゆけ」、とのことだった。満員だがナヤプルで座れるはずだ、とのこと。この言葉を信じてリュックをバスの屋根にのせて乗車。ゴールの余韻を楽しむ間もなく、バスはノロノロと走り出した。ポカラバスターミナルまで200NPR
 ナヤプルまでは立ちっぱなし。天井が低く凸凹道なので頭を天井に何度もぶつけた。幸いナヤプルで係員が補助席作ってくれた。そして空席ができると優先的に座らせてくれた。多く払ってるからだろうが、トレッキング後に座れるのはありがたい。しばらく記憶は飛ぶが寒くて目が覚めた。ポカラはまだだ。
 ポカラ北側のバスターミナル?に到着。欧米人とタクシーをシェアしてレイクサイドへ。2人で700NPR。
 1週間前に泊まったShanti GHへ移動。宿の主は覚えててくれた。とりあえずシャワーを浴びたい。17時くらいと明るい時間で今ならお湯出る(ソーラーでシャワーのお湯を沸かしてる)とのことで急いでチェックイン。勢いのあるかなり熱いお湯が出た。いつまでも浴びていられる。
 一段落してホテルで翌日のカトマンズ行バスの手配。800NPRと往路より高いが、荷物預かってもらったしいいや。
 食事へ。とにかく肉を食べたいと日本食の店へ。日本では絶対やらないワンタンチャーシュー麺と焼肉を注文しガッツリ食べた。肉の食感、濃い味付け、脂っこさががたまらない。そして生麺の食感、インスタントより断然美味い! 


 ホテルに戻りネットして寝る。山中では有料wifiあったが山らしくないからと使わなかったので久々。普通の生活に戻るんだなと少し悲しい気持ちになった。

09日目 ABCトレッキング6日目 タダパニ~ゴレパニ

2016年01月31日 | 201512ネパール・ABCトレッキング
 この日はABCトレッキング6日目。タダパニからゴレパニまでトレッキングした。
 この日も早く目が覚めてウトウトしながら日の出を待った。寝袋と布団でそんなに寒くないが、外に干した濡れタオルは凍ってしまった。草は霜っていたしかなり寒いのだろう。
 6:45くらいに外に出るとちょうど明るくなり始めた。昨夜あった雲が晴れてマチャプチャレがきれいに見える。

 山々の合間から太陽が昇り始めた。2016年の初日の出。初日の出をきっちり見たのは人生初かもしれない。正直プーンヒルで初日の出を見たいと考えていたが(日程的に無理で断念)、タダパニのほうが人は少ないし静かに見れてよかった。

 この日はゴレパニまでの予定でコースタイムは短い。ゆっくり食事して準備。
 タダパニからゴレパニまでの道は、木々の中をしばらく登るとゲストハウスがある見晴らしのいいところに出て、そこからは木々の中を下るというパターンが続いた。

 バンタンティからは森の中を歩くので展望はなし。川の流れの脇を進んだが、寒さが増して水が凍ってたところもあった。

 デラオリが近づくと展望台が見えた。プーンヒル?と一瞬思ったが、そんなはずはない。デラオリにも展望台があるようだが、ここはスルーした。

 デラオリからは体力が切れて足が動かなかった。ノロノロと進むと木々の合間からマチャプチャレやアンナプルナサウスが見えてきた。前方に見たことない山が現れた。どこか見晴らしのいいとこに出ないかなと進むとデウラギリがハッキリと見えた。

 ようやく見晴らしよい稜線にでた。見晴台のような場所で山々鑑賞。しんどいが歩いてよかったと至福のときである。


 この見晴台から下ってようやくゴレパニの街に到着。とりあえず手頃なレストランに飛び込み食事。

 食後に宿探し開始。プーンヒルへの登山口に近い宿がいいと適当に探すがなぜかトレッカーがいない。人気がありそうな宿にしたかったのだが。適当に歩いてくと街の一番奥プーンヒルの登山口にきてしまった。新しそうな宿があるが宿泊客がいないのか物静か。客室多いし誰か来るだろうとチェックイン。

 荷物を置いてプーンヒルの下見に向かう。プーンヒルまでは整備された道を40分くらい。荷物がないからかまともに足が動いた。

 ヒル山頂到着。のんびり山々を眺める。ダウラギリは雲に隠れかけているが山頂付近はかろうじて見える。明日の朝、勇姿を見せておくれ。

 ゴレパニのほうは雲海で下が見えない。スケールのでかい雲海だ。

 しばらくして夕陽。きれいに沈んでゆく。アンナプルナサウスとマチャプチャレが赤くなる。

 夕陽が沈む方向に名峰はないものの美しい夕陽だった。


 太陽が沈むと冷えたのでさっさと撤退。足元が見えないほどの暗さになりヘッデンで足元を照らし下山した。
 ホテルに戻ると真っ暗。停電のようだ。他に宿泊客はおらず肩身が狭い。他のトレッカーはどこに泊まってるんだろうか?
 停電でやることもなく早めに就寝。明日は早朝からプーンヒルで朝陽鑑賞だ。

08日目 ABCトレッキング5日目 シヌワ~タダパニ

2016年01月31日 | 201512ネパール・ABCトレッキング
 この日はABCトレッキング5日目。シヌワからタダパニまでトレッキングした。
 朝はヒムチャリとマチャプチャレの朝焼けの共演を見たかったが、赤焼けしたのはヒムチャリのみ。しかもこの日は早朝から雲が多い。ABCには強烈な晴れ男がいたのだろうか。1日早くてラッキーだった。

 トレッキング開始。チョムロンへの道は下って登る。家畜がいる標高なのか糞が増えた。電線電柱も目につく。ABCの後だからか味気ない景色と感じた。救いは遠くの山々の展望。

 チョムロンまで川渡ってからの登りは急峻で長い。


 チョムロン到着。チョムロンからは初めての道、プーンヒルを目指して進む。学校こちらとあるほうへ進む。

 しばらく登ると看板どおり学校があった。この日は大晦日だからか生徒はいない。遠くに家屋が見える。基本下りで家畜も多く、段々畑が見える。いくつか山小屋があるが、頻度が高くて基本スキップした。

 グルジュンの集落通過。ヤギ軍団を追い越してキムロング・コーラを渡った。

 ここから2.5時間の登りだった。段々畑の合間を登る。途中振り返って見る展望がよかったがちょっと雲が多い。

 シプロンとチウレという集落があるようだが印象に残らなかった。おそらくチウレの山小屋を過ぎてから、山道らしい原生林のような木々の中を進んだ。展望なしでつまらない。目印が少なく誰もいないので不安になりながら進んだ。


 ようやく建物が見えてきた。川を渡ってから2.5時間ほどずっと登りでようやく終わりかなとホッとした。

 ここが目的地のタダパニ。山小屋は数軒ありそう。景色良さそうな高い場所にある山小屋にチェックイン。この山小屋は展望ルーム兼ダイニングルームに暖炉があって、暖かいうえに景色は美しかった。人気があるのか何組ものトレッカーが宿泊していた。食事時には小学生くらいの女の子が食事を運んでくれた。

 夕方になると寒さが増した。ガスと雲で夕陽も山も見えず悲しい。

 他のトレッカーが酒やトランプで盛り上がってるなか、スマホいじって大晦日はすぎていった。毎度地味な年越しとなった。

07日目 ABCトレッキング4日目 ABC~シヌワ

2016年01月25日 | 201512ネパール・ABCトレッキング
 この日はABCトレッキング4日目。ABCの景色を堪能し、ABCからシヌワまでトレッキングした。
 夜は予想どおりほとんど眠れなかった。この夜は寒さが深刻だった。脚は暑く肩が寒い。寝袋の構造上こんなもんだが、ABCの寒さが身にしみた。
 ようやく明るくなったので外に出るとアンナプルナサウスが真っ赤。慌ててシャッター切る。

 朝食食べてABCを散策する。ホテルの部屋に荷物を置いたままにしてると、掃除するから荷物を外に出してくれと言われ荷物を食堂に移動した。他のトレッカーは下山を始めたようだ。
 自分はのんびりアンナプルナ散策。マチャプチャレのほうから太陽が昇ってきた。

 タムチョのほうへ向かう。ここはアンナプルナサウスやアンナプルナワンの絶好の撮影ポイント。雲ひとつない快晴。誰もいないのでゆっくり標高6000m以上の山々を眺める。
 歩いてるときからよく見えたアンナプルナサウス。

 形はイマイチだが地層が特徴的な8000m峰アンナプルナワン。時折雪崩が起きているのか、このあたりから崩落の音が聞こえた。



 マチャプチャレは形が美しい。その隣のガンダルバチュリは標高低くて地味だがいい味出してる。


 10時になりABCを去ることに。準備して出発したのは10:30。ABC入口看板には、See you againとある。また来れたらいいな。

 トレッキングが始まると時間との戦いになってしまった。時間的にはバンブーあたりが限度だが、バンブーは往路で見た感じつまらない。欲を出してもう一つ先のシヌワまで行きたいと考えた。
 MBCまでは快適な道。天気も快晴でワイルド全開。名残惜しいのでマチャプチャレや振り返ってアンナプルナワンを眺めながらゆっくり下山した。アンナプルナワンに雲がかかり始めた。

 MBCからデウラリまでは基本下りでところどころアップダウンある。
 デラオリ手前の登りには参った。全く脚が上がらずペースダウン。トレッキング4日目で夜も眠れないのだから脚力落ちて当然か。初日のようにスイスイ登れるはずもない。

 ヒマラヤホテルまでは普通に下る。この辺りは大きな岩が多く歩きにくい。
 登りではじっくり観察できなかったポーターを観察する。感心したのは足の筋肉。食堂ではいつもダルバートを食べていた。肉を食べずにこれだけの筋肉ができるもんなのか…。
 ドバンまでは展望よくない。雲が増えて天気が怪しくなってきた。道的には普通の登山道であまり面白くない。ドバンの集落は往路で記憶にないくらい曖昧だったが、やっぱりつまらなそう。
 ドバンからバンブーまではすぐだった。バンブー到着は16:00。バンブーはやはり展望もなくつまらないのでシヌワへ向かうことに。17:30には暗くなってしまうので休憩も短めで先を急ぐ。タイム的には暗くなる時間ギリギリになりそうだ。
 シヌワへはいきなり長い登り坂。これには参った。あとは普通のアップダウン。

 1時間ほど歩くと先にパイプが見えた。やっと上シヌワの集落。なんとか明るいうちに到着できた。見晴らしのよさそうな宿にチェックイン。

 身体を濡れタオルで拭こうとするとマチャプチャレの赤焼けが始まってる。カメラを手に急ぐ。なんとか納めることができた。



 焚火が暖かいが一番最後にやってきたので空いているのは風下の席のみで煙で目が痛い。夕食のピザは普通。
 それにしても忙しいトレッキングだった。寝落ち気味に就寝。

06日目 ABCトレッキング3日目 ヒマラヤホテル~ABC

2016年01月25日 | 201512ネパール・ABCトレッキング
 この日はABCトレッキング3日目。ヒマラヤホテルからABCまでトレッキングした。
 ついにABCアタックの日。

 朝食を食べて出発は8:10。朝は陽があたらないので寒い。厚着でスタートした。
 ここからは標高がかなり高くなる。自分は夏の富士山で毎年高山病にかかる高地貧弱体質。高山病が怖いので深い呼吸を心がけてゆっくり上がった。
 デラオリまでの道はゴツゴツした岩が多く傾斜もきつい。一箇所、沢の凍結箇所で滑ってヒヤッとした。しばらく歩くと建物が見えた。こんな近いなら昨日歩いても良かったかもしれない。

 デラオリでは小休憩。

 デラオリから先では木々はほとんどなく、枯れた色をした草が生えているだけで景色はワイルドさを増した。モディコーラの水の音を聞きながら進む。スタート地点から景色が変わって面白いとあるトレッカーが話してたが、全くの同感である。
 

 デラオリからMBCまでが長くてしんどかった。登りと下りを繰り返す。ようやく待望の日が差し始めたが、今まで寒かったのが暑くなった。そして眩しすぎる。
 後半のペースはガタ落ち。登りが続きヘトヘトとなった。今まではコースタイムどおり歩いてきたがついに遅れ始めた。標高上がっての登りだから仕方ない。しんどすぎて心がけていた深い呼吸もできなくなってしまった。

 デラオリから2時間半かけてようやくMBC到着。とりあえずマチャプチャレを眺めながら休憩。行動食を食べてコーラ。トレッキング開始してからずっと我慢したコーラは美味い! 今まで色んなところ、色んな状況でコーラを飲んできたが、人生でトップ3に入る感動のコーラであった。400NPR。

 ヒマラヤホテルで一緒になって先行しているトレッカーからABCが混んでるという話を聞いた。高山病対策でしばらく標高慣らしをする予定だったが急がねば。心拍が少し早いものの幸い頭痛などの高山病の症状は出ていない。とりあえず歩こうと歩き始めた。

 MBCからABCまでの登山道は最高だった。天気もよく空も真っ青。そして手つかずの自然の美しさや迫力。後を見ればマチャプチャレが美しい。そしてアンナプルナサウスが近づいてる。登りとはいえ斜面は緩やかで歩きやすい。ウイニングロードを歩いてる気分だった。





 1時間ほどでABCの建物が遠くに見えてきた。あれがゴールと嬉しくなるが、見えてからペースが落ちた。雪解け水が流れる脇を歩き続けて、ようやくABCのゲート到着。

 ここから山小屋まで5minほどの登り。そしてゴール! こんな標高まで重い荷物担いでよくやってきたもんだ。グッジョブ!自分!

 宿にチェックイン。荷物を置いて散策。タムチョの先に進んでアンナプルナサウスに近づく。崖は高度感ある。氷河は灰色で土砂混じりだ。パキスタンで見た氷河と同じ、ヒマラヤの氷河はこんなもんかも。



 冷えてきたので宿に戻り夕焼けの待機。するとジヌーで一緒になった中国人トレッカーと再会した。この日はドバンから歩いてきたらしい。根性あるなーと感心してるとマチャプチャレが夕焼けで赤く染まり始めた。2人で夢中になって写真を撮りまくった。

 完全に暗くなると寒さが増しホテルにこもった。この日の夕食はガーリックヌードルとフレンチトースト。フレンチトーストは脂っこくて大失敗。高地で食べるものではないかも。
 外に出ると満点の星空。ジヌーでは満月だったが、ABCでは月がなくて天の川までくっきり見えた。流れ星も見たい、と粘るが激しく寒いので3分で撤退してしまった。
 ABCの星空は素晴らしかったが三脚ないので撮ることができない。三脚なくても撮れるだろうが、そういう練習をしていないので撮れないのが悔しい。こういう技術も身につけて山を十分遊びつくせるようになりたい。
 夕食後に部屋の灯りがついたが20時になり強制消灯となった。寒くて暗いので就寝。しかしまたもやなかなか眠れなかった。

05日目 ABCトレッキング2日目 ジヌー~ヒマラヤホテル

2016年01月25日 | 201512ネパール・ABCトレッキング
 この日はABCトレッキング2日目。ジヌーからヒマラヤホテルまでトレッキングした。

 あまりよく眠れずウトウトしていた。ようやく少し明るくなったので外に出て朝日を見ながら人が出てくるのを待つ。

 今日も道中長いので早く出発したいと、朝御飯を6時に依頼したが6時になっても人はいないし料理する気配なし。結局食事は7時で準備して出発は7:30。これがネパール山小屋のリズムなんだな、と理解した。
 ジヌーからチョムロンは登り。1時間ほど石畳の階段を登った。朝一からこの登りはしんどい。

 チョムロン到着。ガンドルクより都会っぽい街で景色がよかった。

 のんびりしたいところだが先に進む。ABC方面へはここからは一度川まで下る。さっきの登りを返せという気分。橋を渡ると一転して登り。しんどい。ここからは一本道で迷う心配がなくなったのが救いである。
 シヌワ到着かと思いきや下シヌワだった。ここには花がきれいな宿があってつい泊まりたくなったが先へ進む。上シヌワまで登り。

 途中でサルを見かけた。この地域固有らしい。

 シヌワからバンブーまでは登りと下りを繰り返す道のり。樹木地帯なので展望もほとんどなく、さほど面白くない。バンブーという地名の通り、細い竹が増えてきた。こんな標高でも育つ品種があるようだ。
 水が流れていてぬかるんでいる箇所が増えてきた。地図の標高を見ると登り一辺倒かと思っていたが、微妙な登りと下りが続き最終的に標高が上がっていた。
 途中のドヴァンは記憶にない。ドヴァン手前で休憩してしまったので、ドヴァンは完全に通過してしまった。けど写真を見るとマチャプチャレは見えそう。

 ドヴァンからヒマラヤホテルも樹木帯。ところどころでマチャプリャレが見える。ひどくペースが落ち始めた。
 ヒマラヤホテル到着。時刻は15:00。

 もう一つ先を目指すか宿泊か迷った。標高慣れのため上がるか、体力回復に努めるか、迷った。もう7.5時間歩いてかなりへばってる。さすがにしんどいので宿泊することに。
 早速チェックイン。ホースから流れてる冷水で頭を洗ったり、汗まみれのトレッキングウエアを干してのんびりとすごす。どこの山小屋も洗濯物を干す洗濯ロープがあるのはありがたい。
 夕暮れだが両側の山で高い山が見えない。山の展望がないのは悲しい。

 日が暮れると標高が上がったこともありかなり寒くなった。
 夕食はピザ。ピザは噂通り美味で量も多い。食べ過ぎかも。胃もたれが心配だがなんともなし。一緒に食事した人はダルバートが辛いとむせていた。
 部屋に戻り寝袋に入り就寝モード。しかし川の流れの音と標高と寒さのためか、この夜も眠れなかった。