goo blog サービス終了のお知らせ 

son59の海外旅行記

もっと遠くまで行きたい

04日目 ABCトレッキング1日目 ポカラ~ナヤプール~ジヌー

2016年01月25日 | 201512ネパール・ABCトレッキング
 この日はABCトレッキング初日。ポカラからナヤプールへ移動して、ジヌーまでトレッキングした。
 8時にナヤプル行きワゴン車で移動開始。車内は旅行者数人でガラガラだった。

 ポカラの街を抜けると山々が美しい。1時間ほどでフェディを通過。そしてウネウネとしたところや凸凹の山道をワゴン車は進む。
 ナヤプル到着は09:30ごろ。同バスのイングランド人とTIMSのチェックポイントへ向かう。

 イングランド人はアンナプルナ入域許可はあるがTIMSなしでやってきていた。ポカラではTIMSのオフィスが閉まっていたようだ。大丈夫なのかと心配してみていたが、TIMSは閉まっていたという説明すると簡単にトレッキングを許可された。TIMSなしという手段も非常手段としてありなのかもしれない。

 プーンヒルに向かうイングランド人とはチェックポイントでお別れ。さてABCトレッキング開始。この日は出来るだけ距離を稼ぎたいので最初からガンガン飛ばした。いきなりマチャプチャレが見える。この山を見ながら進むのは気持ちよい。

 前を歩いているチトワンからの大学生の団体に混じってスタート。団体の先頭にいたガンドルク出身の学生さんにネパール語を教わりながら進む。この団体はガンドルク泊で3日滞在とのこと。ガンドルクは混みそうだな。
 ちなみにナヤプルからガンドルクまではバスがあるようで砂埃を上げながら走っていった。これに乗れば楽チンだな、と思ったがもうスタートしてるとかまわず歩く。
 途中でガンドルクとチェムロンの分岐。

 どちらにするか迷ったが学生さんとガンドルク方面に向かう。この辺りは住まいやゲストハウスの脇にトレッキング道があり、さらに進んでゆくと段々畑があるというパターンが多かった。冬だというのに意外と花が咲いているし段々畑は青々としている。そしてタムチョ。漫画やテレビでしか見たことがないものが目の前にあってネパールなんだと実感した。

 登りがしんどくて失敗だったかと後悔してるうちにペースが落ちた。学生さんはさっさと進んでいって取り残されてしまった。
 急坂に悩まされながら進むとカナダ在住のネパール人とその友人に遭遇。一緒に歩きながら日本のことから、ネパールとインドの関係など幅広く語り合う。インドは気にくわないことがあると、ネパールへの輸出を制限するようで、今回のガソリン不足のようなことが過去に何度かあったようだ。復讐のためどうすれはインド人を怒らせることが出来るか?というのは興味深い話だった。答えは、ガンジス川に豚骨やビーフのスープを流してやればいいとのこと。俺たちはガンジスの上流だから、それができるんだぜと笑ってた。さすがの宗教観と舌を巻いた。
 彼らが休憩とのことでお別れ。自分は先を急ぐので歩いてゆく。楽しい話をありがとうございました。
 ここからは一人で進みガンドルク到着。ガンドルクの街にはたくさんのゲストハウスはもちろん、学校やACAP(看板だけ見かけた)もあって街らしい街だった。ここからチョムロンまでの道をどうするかが迷う。地図を見ると西回りか東回り。東回りのランドルクやニューブリッジ経由のほうが宿はありそうとそちらに進もうと道を探していると、こちらジヌーという看板発見。

 ジヌーはニューブリッジの先の集落。通りがかりのジヌーに住んでるという学生さんに聞いてみると地図にはないショートカットがあってジヌーまで3時間とのことだった。時刻は14:00。現地人の早いペースで3時間は自分の何時間だ?と怪しむが暗くなる17:30には到着できるだろうと学生さんの後をついていった。しかし学生さんは、サンダル履きなのに、ペースが早くてついていけない。すぐに置いてけぼりにされてしまった。あのペースで3時間とすると、自分のペースでは4時間くらいか…暗くなってしまうなと暗澹たる気分で歩いた。道は段々畑の合間の下り道。もはや戻る気にはならない。ローカル感満載だが看板一つないし人もいないので、道を間違えたらアウトだなと内心ビビりながら進んだ。
 30minほど坂を下り、川を渡ったとこでようやく人間に遭遇。地元の子供達で可愛い。道を確認するとジヌーはこっちと道を教えてくれた。さらに進むと牧草地で牛が多い。民家にいた羊飼いたちがちょうどジヌーに帰る人たちで同行させていただくことに。
 一緒に歩きながら、羊飼いを仲間にした、という言葉が浮かびドラクエみたいだなと思ったが、少し違う気がした。今日は色んな人に道を教わりながらここまでやってきた。「西南シルクロードは密林に消える」で著者は色んな人に運ばれて西南シルクロードを走破したと書いていたが、今日の自分はそれに近い状況だ。

 途中で学生さんに追いつき4人でジヌーへ進む。ジヌーから2時間ほどすると民家に到着し、羊飼いが民家の人と雑談を始めた。
 民家を過ぎ川を渡ると、そこからジヌーの街まで上りの階段。階段を登りきったところがジヌーだった。時刻は16:30。もう少し先まで行けるかもだが目標としていたニューブリッジを超えたからいいや。
 羊飼いオススメのナマステホテルにチェックイン。実はこの宿の人間だったようだ。

 この宿から15minのところに温泉があるが、もう時間的に遅くて暗くなってしまうだろうと温泉行きはあきらめた。ヒマラヤの温泉を体験したかったのでかなり残念。代わりに宿で恐ろしく冷たい水シャワーを浴びた。そして汗まみれの靴下やシャツを干して仕事終了。
 夕暮れ時に山々を眺める。アンナプルナサウスとヒムチャリの山頂付近が赤くなるのは美しい。

 やがて暗くなり星空を見ようとしたが、月明かりが明るすぎて星が見えない。意外と他の山小屋の灯りもある。ちょっと残念だが標高高いところで見ればいいや。
 夕食はダルバートを食べて就寝。

03日目 カトマンズ~ポカラ

2016年01月25日 | 201512ネパール・ABCトレッキング
 この日はバスでカトマンズからポカラへ移動した。
 ツーリストバスが朝6時半にホテルに迎えに来るとのことだったが、やはりこない。宿の人に案内してもらってバス乗場へ。歩いて10分くらいだった。ツーリストバスはたくさんある。これだけバスが走って本当にガソリン不足か?

 バス出発。何台ものバスが同じ時間に出発する。自分の乗車したバスは鈍くてイライラした。休憩も多い。この日はポカラに到着後アンナプルナの入域許可を取らないといけない。早く着いてくれ。

 バス車窓からの景色は良かった。ネパールの田舎の景色を見ながら、なぜか人間は植物や動物に生かされてると感じた。人は死ぬまでに何本の樹木を消費するのか?と普段は考えないようなことを考えた。
 14:00ごろポカラ到着。タクシーの勧誘を振り払いACAPへ移動。歩いて10minくらいの距離だった。

 この日は土曜で歩き方には閉館日との記載で開いてるか不安だった。なんとかオフィスは開いていて入域許可の申請できた。よくわからなかったがTIMSの方は開いてないようだった。カトマンズで取得して正解だった。
 これで翌日からトレッキングをスタートできると安堵した。続いてはホテル探し。Shanti GH。ソーラー発電で沸かしてるたしくお湯は昼間のみらしい。トレッキング中に荷物も預けることができた。
 ポカラの街散策前に空腹なので軽くランチ。食堂に飾ってあったカレンダーを見て少しビックリ。ネパール数字を使っている。これでは外国人には分からない。ちなみに車のナンバーもネパール文字と数字で全く読めなかった。

 続いてレイクサイド散策。ネパール人観光客が多く湖はボートだらけ。湖と湖の奥に見える山々…絵になる。北側を向くとアンナプルナの山々が遠くに見えた。あの山々にどれだけ近づけるのか、そしてどんな姿を見せてくれるのだろう。今から楽しみ。

 湖沿いを散歩する。17:30くらいが夕暮れで山々が赤くなる。山に近づきすぎて山の山頂付近しか赤く見えないのはちょっと残念。まあ山に登って見ればいい。

 18時になると街は暗くなってしまった。旅行会社に飛び込んで翌日のトレッキングスタート地点への移動方法を調べた。スタート地点はフェディを予定していたが、フェディまではバスを2回乗り継ぐとのことだった(ダイレクトに行くバスありそう)。タクシーだと、おそらく交渉で安くなるが、2000NPRとのことだった。ちょっと高いなと躊躇してると、ある旅行会社でナヤプル行きのツーリストバスがあると教えてくれた。ポカラ8時発で800NPR。トレッキングスタート地点が変更するがさほど痛くはない。タクシーより安いしローカルバスほど混みはしないだろうと、このバスのチケットを購入した。
 夕食を食べてホテルに戻ってトレッキングの準備。預ける荷物と持ってく荷物に分ける。なんでこんなに重いんだ?とうんざりするトレッキング荷物の重さ。
 これでトレッキングの準備はすべて完了。あとは登るだけとなった。

02日目 ソウル仁川空港~カトマンズ

2016年01月25日 | 201512ネパール・ABCトレッキング
 この日はソウルからカトマンズへ移動した。
 仁川空港泊。6時くらいになるとやかましくなったのでさっさとチェックイン。セキュリティと出国審査は激しく混んでいた。おそらく韓国の正月休暇の出国ラッシュなのだろう。混むのは致し方なしか。
 ゲートに向かい飛行機搭乗。ほぼ満席でトレッキング客などアジア系観光客も少なくない。これだけ観光客行くならなんとかなるだろう、と安堵した。

 カトマンズまでは8時間のフライト。距離の割に長いような気がしたが航路を見て納得。ヒマラヤ上空を飛ばずに迂回する航路となっていた。

 カトマンズ到着。アライバルビザの取得は意外とスムース。25USDと写真2枚ですんなり通った。荷物受取後、空港ATMで現金を引き落とす。ちょっと怪しいATMだが無一文だから使うしかない。
 乗合タクシーでTIMSと入域許可取得のためACAP事務所へ移動。時刻は16時を過ぎていた。アンナプルナ入域許可申請は16時まで、TIMS申請は17時まで開いていた。アンナプルナ入域許可申請の方は係員はいるが時間外と入域許可申請受付けてくれず残念。ここまできて手ぶらは嫌だなとTIMSだけ取得(これは結果的に正解だった)。アンナプルナ入域許可申請は翌日ポカラでとるしかない。
 歩いてタメル地区へ。まず困ったのは寒かったこと。緯度が低いから暖かいと想定していたのでちょっと悲しかった。
 街は散々な状況と聞いていたが割と普通だった。人通りも車も多いしバスも満員でバンバン走ってる。

 道路に商品を並べて野菜とか衣類とか売ってる人もいる。普通に活気あるな、と感じた。

 ホテルチェックイン。ホテルはtripadvisorで高評価だったTraveller’s Inn。リセプションには大量の漫画があって日本人宿のようだ。シングル800NPR。部屋は広いしテレビもある。お湯も出たのでいい宿だった。
 ホテルのトラベルエージェンシーでポカラ行きツーリストバスを予約。ローカル用の夜行バスもあるようだが、満席でギュウギュウだし窓がボロくて寒いらしい。トレッキング前に風邪を引きたくないと回避した。
 タメル地区を散策したが暗くなってしまった。薬局を探してダイアモクスを購入。続けてトレッキング用品を見るが、どれも中国辺りから入ってきたであろうパチモノ。吟味すれば使えそうなものもあったが店は多いし値段交渉も面倒なので見るだけにした。
 ホテルに戻りシャワー。ちゃんとお湯が出てびっくり。今回の旅行ではお湯シャワーは無理だろうと諦めていたがお湯を浴びれるなんてラッキー。ただ暖房はないので早々と布団に包まって就寝した。

01日目 自宅~羽田空港~ソウル金浦空港~ソウル仁川空港

2016年01月25日 | 201512ネパール・ABCトレッキング
 この日は旅行初日。夕方、自宅からソウルへ移動した。
 なんでこんなことになったんだ? というのが出発前の素直な感想だった。こんなこととは2015年4月のネパール大地震と2015年9月以降のネパール燃料危機である。全くタイミングが悪いとしか言いようがない。しかし行くことを決意した以上は行くしかない。
 荷物は登山装備あるので軽量を意識した。冬用寝袋はかさばり大きな荷物になった。
 燃料不足だからネパールではお湯シャワーは期待薄だな、とたっぷりお湯シャワーを浴びて羽田空港へ向かった。
 羽田空港到着してのチェックインはいたって普通だった。



 いまさらであるが、パスポートの自動化ゲート登録をしたいと空港案内の方に相談すると、セキュリティ後の出国審査場右手で20時までやってるとのことだった。早速登録に向かう。用紙に記入して5minほどで登録は終了した。
 飛行機搭乗。大韓航空でまずはソウルまで。ソウルまで2時間だが機内食が出るのはありがたい。

 ソウル金浦空港到着。入国審査はすぐだったが、荷物がなかなか出てこない。
 カトマンズ行きのフライトは翌朝仁川空港からである。仁川空港へ移動しないといけないが、無料バスくらいあるかなと考えていたがないので自力で移動しなくてはならない。ちなみに金浦空港は眠れそうになかった。
 時刻は23時近くだが、まだ地下鉄はあるようだ。レートは悪いので少額だけ両替して仁川へ地下鉄で移動。乗継なしで一本で行けるのはありがたい。ただ余分な小銭が増えてしまった…。
 仁川空港到着は24時。荷物なければカジノ見物にでも行きたいが、荷物はなんともならない。この日は空港ベンチに横になって就寝。

201512ネパール行きの経緯と準備

2016年01月25日 | 201512ネパール・ABCトレッキング
 年末年始の並びがあまりよくない…。10日くらいならキューバとネパールを候補にした。大きく変化する前のキューバに行きたかったがあいにく航空券が20万と高すぎる。一方ネパールは大韓航空が7.5万と安い。乗継はイマイチだがソウルトランジットで焼肉食べればいいし、航空券が半額以下ならネパールだよな、と航空券を即座に手配した。
 しかし航空券手配後、ネパールに悲劇が立て続けに起こる。1つは2015年4月のネパール大地震、そして2015年9月以降のネパール燃料危機である。
 ネパール大地震の影響は深刻なものの旅行するには大丈夫との情報を入手したので、こちらは心配してなかった。しかし燃料危機の影響は起きたのが10月と出発間際で情報が少なくよく分からなかった。薪で料理してるとか一般車両の走行を制限してると聞いて不安になった。移動ができないのではないか? ネパール行きを回避することも頭をよぎったが、観光客もいるようだしなんとかなるだろうと楽観的に考えた。なにより一つ前のアッサムを回避している。これ以上「回避癖」を付けたくないので、行くという選択肢しかなかった。
 ということでちょっと厄介な時期に訪れることになった今回のネパール旅行。ネパールは初めて。目的はトレッキングで山を見ること。
 旅行の準備はトレッキングのための登山トレーニングのみ。ビザはアライバルで取れるので、ビザ用とトレッキング許可用の顔写真を用意しただけで終わった。