気ままな日記~弘前にて~

日々の雑多な出来事や印象深かったいろんな思い出など

文武両道

2008年04月28日 | 「健康」掲載コラム
古くは和歌をたしなみ武芸にも優れているという武士の理想をあらわしたものらしいが、現代では勉強もスポーツも両立させるという意味で、進学校(特に公立の)のうたい文句として使用されているようである。昔と違う所は、武士にとって武が本職で文がたしなみであったのに対し、進学校では文(勉強)が本分で武(スポーツ)が課外活動である点か。
かつて私自身も中学高校と部活をやり続け、かつ勉強もそれなりに努力したつもりだった。両立などと意識したつもりはないし、部活はやるのが当たり前だった。自分の中の情熱、実際にかけた時間からすれば、スポーツの方が多いのであるが、天分なのか努力が足りないのか残念ながらスポーツで名を成すことはできなかった。とかく中高生にとってはスポーツがもてはやされやすいが、勉強をがんばって進学したり職についたりする事の方がスポーツで好成績を挙げたりプロの道へ進むことよりもかけた努力が報われやすい気はする。どちらもいくらかは天分というものが存在している事は事実だろうが、努力する事の大切さは変わらないはずだ。
医師となってからもスポーツは意識して続けるようにしてきた。加齢とともに確実に体力は低下していくようなので、「体力をつける」「スポーツを楽しむ」など、何らかの意識付けがないと働きながら運動を続けるのは結構困難である。
外科系の医師としての文武両道は、文=確実な診断(医学的知識)と武=正確なメス捌きによる手術(外科的技術)、といったところか。これは外科医なら誰もが目指していることだと思う。そして民医連の医師としては、文=医師としてのすぐれた力量、と武=昨今の医療改悪に立ち向かい阻止していく力、の両立が必要ではないかと、最近特に感じている
(第12回掲載分)


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