気ままな日記~弘前にて~

日々の雑多な出来事や印象深かったいろんな思い出など

カラオケ考

2008年04月26日 | 「健康」掲載コラム
 今から約20年前、私が大学に入学したばかりの頃には、カラオケも今と違い(当然通信カラオケなんてない)、歌詞がモニターに出るような高度なシステムは学生が飲みに行くようなとこにはなかった。「与作は125ページです」みたいに歌詞カードをめくって歌っていた。音楽に合わせて、テンポをずらさずに歌えるだけで「結構うまい」と評価されたものだ。よそのおじさんが2テンポほど遅れて調子っぱずれで歌っている光景は日常よく見られたものだが、最近はみんなうまくなったものだ。モニターに歌詞が表示され、歌い終わった部分の色が変わっていく、というのは画期的だったと思う。
 少したってカラオケボックスが出来はじめた。初めてそれを知った時、歌は好きだが酒に弱い私は「酒を飲まずに歌が歌える!」と、とても感動した。一人で何度か通い(朝日会館の2階;医学部からすぐだった)覚え立ての歌を練習した。カラオケボックスは練習用で、飲み屋で歌うのが本番、という感覚があり、カラオケボックスには一人またはごく親しい人同士で出かけ、レパートリーを増やすべくいろんな歌にチャレンジしていた。
大学を卒業して社会人となると、学生時代と違い、仕事で辛いことがあった後などに飲んで歌う機会もできた。「どんなときも」「それが大事」「wow wow TONIGHT」など元気が出る歌を歌う事でずいぶん救われた気がする。今、たまに昔の歌を歌うとそのころの自分の気持ち、悩み、喜びがその時代の雰囲気とともに一気によみがえり、現在の日常の中で忘れてしまいそうな大切なものを思い出させてくれるような気がする・・・。年をとってきたという事か。
(第4回掲載分)


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