最近空いた時間があればitunes movieを見るようになってきてしまった。
コンテンツが優れているわけでもないのに、ここ数年レンタル店に足を運んでいないユーザを掘り起こして商売を
成立させてしまうところは流石Jobsというところ。
で。
現時点では大したコンテンツもないのだけれどランキングに入っていてレビューで絶賛(?)されていた
「イヴの時間」をレンタルして鑑賞してみた。
お話的には「未来、たぶん日本。"ロボット"が実用されて久しく、"人間型ロボット(アンドロイド)"が実用化されて間もない時代」に、主人公リクオはとあることがきっかけで「人間とロボットを区別しない」ことをルールとする喫茶店「イヴの時間」に踏み入れることに。そこで様々な人(?)と関係を持つこととなるが...という感じ。元々はオムニバス形式の短編アニメーションだったようで、映画でも連続しているとは言えなんとなく短編を継ぎ足したような話の流れとなっている。
感想としては...確かに良作。「アンドロイド是々非々」な世界観をうまく生かしつつ、人間とアンドロイドの共通項と相違点の狭間で喫茶店に居る人間とアンドロイド達が七転八倒する様は良くできた舞台劇を見るようでもある。が、舞台劇同様、(途中色々ありながらも)その世界は喫茶店という狭い世界を飛び出すことなく完結してしまう。外部の世界(現実)と如何に帳尻を合わせてオチを付けるか。どうやって話を決着させるのか...そんな展開を期待していた者としてはやや不完全燃焼な印象になってしまった。
とはいえ、劇場版だけではさっぱり明かされない設定や背景が沢山ある上、完結したつもりもなさそうなので続編等が
あるようならば是非見てみたいものである。
イヴの時間:★★★☆☆(5段階評価、星3つ)