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ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

Emerge, Rainy, Powerful なごみの湖

2007-05-19 22:40:11 | 釣り
2週間ぶりのなごみの湖。現地着は6時15分。途中のコンビニでの昼食調達時間を…爆走自慢はやめておこう。

前日夜中は雷雨。明け方も雨が降っていた。濁りが入っているだろう。途中の和束川の水量も豊かだ。受付を済ませるが常連さんの陰がない。朝の雨で出遅れたんだろうか・・・。てな事を考えながら坂を上る。頂上で第一桟橋に行くか中央桟橋にするか一瞬悩むが、新しいフライボックスにたくさん巻いたDry FlyやSoft Hackleを使うのなら浅い目の中央桟橋と0.5秒で決断した。坂を下りると青臭い薫りがする。多分栗の花だろう。晩秋になると毬栗が転がっているし。

中央桟橋から見回すと予想通り笹濁り。第一桟橋近傍の藤の花の花粉だろうか、細かい黄色い粉末が水面に見える。ライズは散発。まずは#14のパラシュートを投げてみるが、反応がない。3分ほどで濁っているから水面に興味がないのか?と見切りをつけ黒いリーチをCD3で引っ張ってみるとニジマス(6:53)。魚が確認できる濁りは1m程。しかしリーチが続かない。表層を徘徊しているサクランの影が見えてくる。ここで頭をフル回転して以下の条件が何を意味するのか考えた。

・ライズは散発しているが水面にハッチしている虫は見えない。
・水深1m程度は見える。
・魚は表層だがシルエットがはっきりしない。

この様に仮定した。
魚は水面を認識できるが、水面の虫ではなくemergeしつつあるpupaを狙っている。たまに水面の虫を食うこともあるからライズが見られる。弱い濁りだと明るい水面直下でも何となく影や動きで虫の存在が分かるのだろう。

なればSoft Hackle。ボディは何色にでも反射するクリスタルフラッシュ系(品名は分からないが、茶色にも緑にも反射するもの。モーターオイルみたいな色かな)にしておけばまさにEmergeするために体内に気泡をまとった様にも見えるだろうし、キラっと光ると魚にアピールするだろう。金属光沢ほどギラギラしていないし、色も変わるし、光がなければ黒っぽいし・・・。サイズは#10以下なら良いだろうが#16程度だとmidgeっぽいと思う。

結果は大正解(数日限定)。たまに手を換えるためにOrangeやBlakのSilkでも良かったからボディにこだわる必要はなかったかも。でもサイズは重要だったかも。リンク先の写真は雨具を来ている私がルースニングをしているようですが、これは隣がでかいのをかけたのでフライを回収している所です。

今日はキャストも比較的上手く行ったし、ルースニングよりも釣っただろうから結構気分がよい。と総括してしまったが、どんな感じだったのかPhotoexif情報を基に振り返ってみましょう

06:53 黒いリーチ r これは上述の通り
07:32 44  7時過ぎに5Xをぶち切られる
08:17 49  8時過ぎと8時半に5Xをぶち切られる
 9:49のんは下流の立木前。
09:02 18 35 10時前に5Xを2連続でぶち切られるorz...
この時点でSoft Hackleが減り始める。5Xを5発切られて頭の線が切れそうになる。
ぶち切られたのは全てリーダーとティペットの接続部で結び目がリーダーに残るタイプ。
・リーダーはVARIVAS Tapered Leader STANDARD NYLON 5X 9ft
・ティペットはSeager Grand max 0.8号 (0.148mm 5X相当)
さらに10時前の2回目は二重ティペットにしていたのに・・・。ついにティペットをSeager Grand max 1.0号 (4X相当)に変更。
リトリーブの釣りだとヒットと同時に切れる事が多い。Soft Hacklelはマラブーとかよりもアタックが凄いのか?巨大ニジマスのひったくるような衝撃にフロロカーボンはナイロンに劣るのだろうか? 
10:02 19 53 59
4Xにしても釣れるが少しコツがある。それはフライをユニノット等で締め付けずにサージェンズループというと聞こえがよいがループを作ってフリーノットにする。これはFly Fisher 2006 03 P070 "TIGHT LOOP"に太いティペットをスモールフライに使う時の手段として紹介されている方法である。フライのアイをティペットで締め付けないからフライの向きが自然になるし、自在鉤だからフックセットも良いだろう

雨天中断(11:20-12:00)
11時頃から雲行きが怪しくなってくる。桟橋を誰かが歩く音の様な遠雷も聞こえる。携帯電話でオークレーダーを見ると本降りが30分ほど続きそう。
家で画像を加工したもの。左の画像と雲の流れから本降りを確信。右の画像は釣り場に戻るときに坂の上で受信したモノ。まさに雨が上がろうとしている。
昼飯のお握りとお茶を持って桟橋から撤収。坂の上から府道の方角を見ると白いカーテンがある。予想通り雨がこっちへきているようだ。
事務所に入って席を確保すると大雨。昼飯を食べてルアーの常連さん達と雑談を交わす。

・新しいブルーギルの稚魚を摸倣したjointed ルアーが絶好調とのこと。
・桟橋直下のへち釣りがよくない。
・カワムツを口にくわえながらスプーンに食らい付いた大イワナ。
・小さいサクラマスを襲ってるデカニジ(荒巻鮭クラス)
→結果的に小型のサクラマスが減った。
・パーマークの付いたニジマスが釣れることもある。
→適度に増えている?
ライトエリア下流で新子ニジマス増殖中
・ニジマスはベジタリアン?

と情報交換していたら小降りになったので現地へ戻る。
魚はさらにライズするようになっている。表層に影がよく見えるから活性が上がっているようだ。そこででかいマラブーフライを投げてみるが追うだけだった。ということでSoft Hackleに戻す。
12:26 32 52 59
サクラにニジと楽しい。
13:09 26 38
お隣のエッグ系ルースニングが厳しい状況で表層連発(バラしても又ヒットとか)。
14:09 13 26 34
サクラ連発。ただし3連続ヒットで連続バラシ。3回目に取り込む(笑)
15:23 35 48
でかいニジマスでも4Xだと安心してやりとり。普通は5Xでやりとりしているから気になるのはエラ洗いの鈎外し。
16:01 04 40
16:01が撮影された添付写真のモノ。
17:31 45 58
17:45はブラッシーで。連発したが二回目は4Xブッちぎる。こういう事もあるか。
18:03 18
最後の18:18は下流の立木右横。狙った場所でヒットしたから嬉しい。
結果はサクラン:9、イワナ系:1、ニジ:24、ラインブレイク:6、バラシ5~8。50が見えてたのか・・・。ま、課題はラインブレイクだけじゃなく確実な合わせかも。ジャンプ一発ぽろりは哀しい。

ソフトハックル表層リトリーブでリーダー+ティペットは12ft。4Xでループ接続。
引いてくるとフライラインの後方でライズ!チュボっと水面を吸い込むヤツもいるし追いかけて食らい付くヤツ、遠方からダッシュして横から引ったくるヤツ(こいつがニジマスに多い。そしてこれが一瞬にしてラインブレイクする原因)。下から跳び上がりそうな勢いで喰らうヤツと、ドライフライの静寂を破るヒットシーンとは違っても表層の見えるヒットシーンは楽しい釣りでした。

この釣りがいつまで続くのだろう。

ただ、冒頭に記したとおりMidge size のSoft Hackleのリトリーブだから案外真夏まで続くか?真夏前はシンキングリーダーで丁度良いかも。

-------2007/05/20 20:15~23:35追記----------
合わせ切れはフロロカーボンの宿命かも知れない。
AFTMA 5X=0.152mmだが、VARIVASでは0.148mmである。破談強度を考えるとナイロンのリーダーよりもフロロのティペットの方が強そうだ。しかし「伸び」はナイロンの方が上回る。
色々調べるとナイロンの伸び率が20~40%, フロロが15~30%とある。フロロの伸びの小ささはアタリを鮮明に捉える反面、衝撃吸収力に欠ける。

クレハのサイトでは「がんばった」とあるが、ある意味どうしようもないかも知れない。

さらにフライラインを「メンカタ」Ridge Lineにしているから衝撃吸収力に欠ける可能性は高い。

と、素材系の衝撃吸収力欠損をどうやって補うか。ロッドとラインに少し角度をつけるのが有効と田中さんに教わる。もう一つはフロロを諦めてナイロンにする。
どうも鮎とヘラの0.8号で・・・A-YUがあるじゃないか(笑)



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7 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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今のなごみは… (ひげオヤジ)
2007-05-20 23:06:57
ならおう様、こんばんは。この記事の前々日に、「なごみ」には行ってないことになっているひげオヤジです。
 「ソフトハックル!」ですよね。当日、湖に出る前に「ドライか表層引きがGOOD…」というアドバイスをもらっていたので、ここは自分もと考えたのですが、なぜかソフトハックルの入ったボックスがない。(っていうぐらい何の準備もなかった釣行でしたから)ということで手持ちに中では唯一のサーフェス対応のマドラーを使い、その後はいつものように「タコのルースニング」で遊んでいました。
 とはいえ、やはり魚の意識は表層にあるせいかただほっとくだけではダメで、ある程度誘いをかけてやるとアタリが出ました。ここはやはりならおう様同様、小さめのソフトハックルで狙うべきであったなあ・・・と今さらながら痛感しています。
 さて記事にもありましたとおり、桟橋から水面下を眺めていると、表層にはパーマークをつけたチビ魚の群れを見つけることができます。「なごみ」では確実に一部の鱒が繁殖しているようです。このまま、放流せずに10年間、釣りも禁止にしておけば、完全なネイティブの50センチオーバーにお目にかかれるのかもしれませんが、まあ、田中さんの職場を奪うこともできないので、もちろんそれは夢のまた夢・・・ということになりすね。ではでは
返信する
同じ太さなら (Yujiro無精ヒゲおやじ)
2007-05-20 23:18:41
こんにちは、ならおうさん。

>衝撃にフロロカーボンはナイロンに劣るのだろうか? 

その通りですよね。

ナイロンvsフロロ。同じ太さならナイロンの方が強く、
また伸びのあるナイロンは衝撃吸収性がフロロよりも
勝りますよねえ。

ただしフロロは水を吸いませんからナイロンより初期
性能を維持する能力に長けることも有りで、ライン選
択というのほ難しいもんですね。
返信する
コメントありがとうございます。 (ならおう)
2007-05-20 23:43:52
ちょろちょろっと追記しました。

>ひげオヤジ殿
完全に急降下爆撃タコが出番を無くしています。各種リーチ系もしかりです。ソフトハックルに出るのはヒレピンばかりなのでかなり「Wild」狙いならこちらですね。
もう少し暑くなると又沈めると思いますが・・・。


>Yujiro無精ヒゲおやじ殿
フロロの高感度が伸び率の低さに因ることは知っていましたが、これが合わせ切れの連発になるとは思いませんでした。フックとの結束部ではなく全てリーダーとティペットの接続部なのが不思議でした。
次はスパイダーヒッチでダブルラインにしようかなぁと思う自分が居ます。ビミニツイストをティペットに使うにはめんどくさすぎですし(笑)。

ナイロンに逃げるかも知れません。
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悩み深く、そしておもしろい (Yujiro無精ヒゲおやじ)
2007-05-21 12:05:16
ライン選びとかノットをどうするか?
奥深いテーマですよね。

実直径、実強度、比重、しなやかさ? 逆に張り感?
自分が作るノットの強度それ自体。

それとフライを始めて思いましたが、ティペットなどさほど長くない使われ方のライン。

フロロにもある程度の伸びがあるわけで、ルアーなど長い距離に使う物なら対衝撃性も十分なのですが、いかんせんFFのティペットは短い分で不利になろうとも感じています。
返信する
そうなんですよね・・・ (ならおう)
2007-05-21 20:41:04
釣り方に合わせてティペットも交換すべきだったのでしょう。
今回のソフトハックル引っ張りでのティペット切れの主要因が「ニジマスでかすぎ」だったと思いますが、耐衝撃性に優れたティペットを選ぶのも悔しい思いをしないテクニックと思います。
ドライフライならフライが沈下するのを避けるためナイロンを使ってますから合わせ切れは少ないでしょう(多分)。
重いニンフのフォーリングはアワセが弱いのでラインハンドに衝撃は来ません。
シンキングで引っ張るときはフライラインに3X等を直結なので、ラインハンドに衝撃が来てもそれでブッチギられる事はなかったですね。
フローティングラインでの引っ張りはナイロンの方が良いような気がしてきました。
鮎用かヘラ用をゲットしようと企んでいます。

シンキングリーダーも必要ですね(笑)。
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切られますよね…。 (つきちん。)
2007-05-21 22:59:22
ならおう様、こんにちは。
なごみの湖に消えた、うちのオレンジパートリッジや黒リーチは、かなりの数です(泣)。
師匠にはリーダーはナイロン、ティペットはフロロって教わったんでずっとやってます。

「合わせない合わせが究極の合わせ(笑)」って、 FunToFlyで、スギサカさんがゆーとりましたが…(笑)。
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リーチは・・・ (ならおう)
2007-05-22 23:08:59
つきちんさん>
太いティペットで勝負ですよ(笑)。3X 1.2号はまず切れません。邪道フライの時も3X使ってた様な気がします。

合わせない合わせってLLの時ですね。ラインが入りかけたらちょっとテンションをかけて尋ねるような合わせが多いので。
それで乗ったらテンション強い目でがっちりフックセットですね。
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