ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

マスダンパーとルノーの失速

2006-07-29 23:41:30 | クルマ
ホッケンハイムの予選はPPがライコネン。
途上ルノーがマスダンパーの搭載をやめたとのコメント。そのせいで遅くなったのか?

マスダンパーはアクティブサスに考えは似ている。
ブレーキを残したコーナーへのアプローチ。ロールでフロントアウトに荷重が載るのでタイヤが消耗する。これを抑制するのが目的。

サスに取り付けられたダンパー(ショック)はロール速度を緩やかにすることしかできないが、伸び側と縮み側の速度差を使うとフロントアウトとリアインの荷重移動のバランスを取れる。これがメカニカルグリップの根拠。これはドライバが感じるGが根拠でブレーキとステアの操作でバランスを取るわけだ。

さて、マスダンパーシステムはバラストを車内に吊り下げているタイプと、バラストをアクティブに動かすタイプが考えられます。

どうもルノーのそれはサスに吊り下げているようで、あまりアクティブには出来ていないようですね。

後者のアクティブにバラストを動かすタイプは固体と流体に別れますね。
固体を動かすのは何かのレースでバラストがコンピュータ制御で前後左右に動いていました。これは結構有効かもね。

流体はタンク間でパイプを介して動かすことが簡単でしょう。
ブレーキマスターシリンダーにステアリング角センサー、Gセンサーを組み合わせて、本来の油圧系統とは別に荷重移動させるとか、それを冷却水で行うとか、前後左右のダンパーのオイルを繋ぐとか、色々出来そうです。

他にも禁止されていますがエアロパーツを動かす(これは飛行機と同じだね)も目的は同じ。

いずれにしても姿勢変化を少なくする(空力の姿勢変化を抑制)、ブレーキの高効率化になるだろう。

RRのポルシェがコーナリングで速いのは二つの要素
1)ブレーキの荷重が後輪と前輪に効率よく載る。
2)加速時に後輪に荷重が載るのでホイールスピンしにくい。
  その反面フロントは軽いのでどこへ行くのか判らん(笑)。

禁止するのは独走を拒むために良いことだけど、このまま最終戦でマイケルが逆転優勝するってのがFIAの望むシナリオか。




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