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ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

なごみの湖も「夏」

2010-07-10 22:27:29 | 釣り
二週間ぶりになごみの湖へ行ってきました。梅雨が明けると水温が一気に上昇して本湖は釣りになりません。ここしばらく比較的よい釣りを堪能できているのでそれの締めくくりの時期かも。

前日(7/9)の金曜日に放流(入学式)したとの情報をつかみ、新入生はルアーへの反応が高いので第一桟橋はルアー屋さんでいっぱいになるだろうと考えたこと、新入生よりもむしろ居着きの方がフライへの反応がよいこと、また金曜日の夕立で流れ込みに魚が集まっているかもしれないことから第二桟橋を選択しましたが、なんと貸し切りで楽しむことができました。さ・ら・に・この桟橋は他の桟橋よりも日陰の時間が長いのと上流の堰堤の落水で打ち水効果が期待できるので「人にもやさしい」です。
早朝は比較的好調でしたが10時頃にはつらくなってきました。これは下の記録をご参照いただくと昼過ぎには待機時間になっています。とはいうものの、昼過ぎの記憶がキャッチ15本のロスト6本、とこの調子だとそこそこ?と思っていたらキャッチ23本のロスト9本と悪くない結果でした。
今回、記録は偶数本目としました。奇数本目はなるべくネットにも入れずにリリース(するには5Xが必要)していました。

さて、フライですが午前中は管付きセイゴ12号にV-Ribの赤(Blood Red)を巻いたRed Large Pupa が効果的でした。
日が射してくるまではFloating lineにIntermediateのSinking Leader、Tippetは6ftほど5X(GM FX)。濁りが差しているので太い目にしました。
リトリーブRhythmは前回のThe Police "Do Do Do, De Da Da Da"と、Blackmore's Night "The Times They Are A Changin'"
前者はサビの頭に使う決めの♫(多分機種依存文字:八分二連音符)で誘いをかける訳です。後者はワルツです。4拍や8拍のロックyR&Bでもかまわないと思います(笑)。いずれ、ヒラを打つってのが必要で、この辺の細かいことは後述する予定。

日が射してくるとIntermediate lineにIntermediateのSinking Leader、他はそのまま。第一桟橋のように深いとSinking LeaderにFast Sinkを使うところですが、ここは水深が4-5mでさらに上流に位置する桟橋側が浅くなっていますので、Fast Sinkだと手前で根掛かりします。
沈黙の真っ昼間(笑)からはフライが小さくても黒いCross Ostrich#14(TMC100)に変更。このフライは効きます。ただ、5Xの結束強度よりもフックが弱いのでやり取りは慎重にしないとフックが伸されてしまいます。


桟橋が陰ってくるとFloating LineにSinking LeaderはFast SInk。そしてFast Retrieveによる強制捕食(反射喰い)。実際虫は高速浮上している訳ですからImergeを模していると言っても過言ではないかも。フライはPupa (管付きチヌ鉤1号に光素材と透明ゴムを巻いたもの)。この手の単純すぎるフライの方が虫っぽさを強調しているのだろう。曇るとライズが出るなど、明るい時に濁ると水中の乱反射で表層が見えないのだろうという感じの反応が出る。

湖面に影が伸びるとSinking ReaderをFloating(これは普通のリーダーと違って沈まない)。にして7-8ftのロングティペット6XでSoft Hackle#18(TMC900)。これの水面直下Retrieveでヒットするので、ドライも試すと放置プレイよりもTippetの表層破りのための処置(一旦フライとTippetを沈めてフライの浮力で浮かす。Tippetは水中にあるがフライは半沈状態で浮く。)後、同じようにして誘うと出ます。どうも非選択性指向が強く(selectiveではないってこと)、この辺、管理釣り場っぽいところですが、ドライで攻める人が少ないとこうなるのかもしれません(人跡未踏地ではこういう傾向が強いらしい、逆に釣り人の多いところではフライを見切るが、これはTippet、フックの違和感、フライの変な動きか。単に捕食下手だけではない)。

終了間際の時間帯はライズ狙いですが、放置プレイではなく、微妙な誘いでガボっと楽しめましたが、乗ってもバレが多くなりました。

偶数本目の撮影記録時刻
記録時刻 間隔(偶数)
06:50 20分
07:18 28分
08:06 48分
09:03 57分
10:20 77分
11:44 84分 バラシが積算されていく。
12:04 20分
15:15 191分 長い辛抱の時間
15:54 39分
17:12 78分 棚間違い(沈めてたら魚は上層狙い)
17:56 44分
釣り開始が受付6:30のため6:40と考えられるのではじめの一時間で5尾で結構いいペース。この調子だと50尾超え?と色んなメソッドを楽しめるのとわくわくしましたが、魚はどうみても居着きなので、放流効果はこの桟橋には届いていないからそういう考えは無理かな?。と思っているとだんだんとヒット間隔が長くなっていきます(同時にバラシも増えていく)。昼過ぎの記憶がキャッチ15本のロスト6本なのでそこからが長いです・・・。この時間帯は直射日光が上から差すので魚は深く深くに沈んでいるか、日陰でじっとしていますね。今回は濁りがきつい目だったので光量が多いと散乱して何も見えない状態なのかも知れません。(この辺未検証です。思いつきで書いていますが、余分な光が無いとコントラストはあがるのかもしれません)
夕方五時頃の困惑タイムは棚間違いです。沈めてました。魚は浮いていました。表層早引きが有効・・・。
ただ、この時間帯の偶数撮影前のバラシは多かったです。(単に釣りがへた)

魚の興味とリアクションとヒラうち
まず、動くものへの注意。これは生物がプランクトンの頃から獲得してしまった能力。動かないものはゴミ。
これは情報処理能力から類推できる。動かないもの(静物)は敵である可能性は限りなく小さい。また、餌が逃げている可能性は高い。
高度な情報処理能力を持つようになると動かない餌を食らうようになる。匂い、音(心拍数もか?)画像(映像)分解能(逆に擬態で逃げられる)、赤外線探知(ガラガラヘビ)などが代表的だろう。
さて、魚にとって匂いを出さない餌(疑似餌)を食らうのはなぜか?音は側線で感知しているし、臭覚感知器官で匂いを感知している。目は餌かゴミかの判別もできるだけの解像度を持っているだろう。個人認識もできるようだ(飼われている魚は飼育員を認識できる)。それでも餌のようなよくわからんが、それっぽいものが目前でヒラを打ったり、逃げたりすると「餌かもしれない、少なくとも生きている。ならば口にしてみよう、食えないものなら吐き出せばよい」という(考えではなく本能)行動を取るのだろう。これがリアクションバイト(反応食い)となる。じれったくて口を使ってしまうと考えるとよい。知恵が付くと尻尾でたたくとか体当たりするという行動もあるようだ。
一方、匂いを出して動かない何かは魚卵など「餌」の可能性が高い。匂いに惑わされてスイッチが入るので食らいつく。この幻惑スイッチを用いた釣りはゲーム性が低くなると思うのでこれ以上述べない。
さて、漂っているものへの対応をどう考えるか?という課題も生じる。
ルースニングでぶら下げたままのエッグフライなど。これへの反応は魚の視力(解像度)が高いことを間接証明することになる。茫洋感の差異がヒットの差異になるということはある程度の解像度が無いとそういう判断ができないことを示す(閑話休題)。
さて、動かないフライへの反応は・・・
匂いは出さない、だが(フワフワとして:エッグは)なんか餌っぽい、死して沈みつつあるものか?(なんてことは考えない)、そして重要なことは自分の目の前にあるということ。鼻先で突いてみる(前アタリ)、そして口にして(吸込んで)吐き出す。ここで柔らかいものだと結構奥まで吸い込んでしまうようだ。ちなみにpupaとかだと吸込んでも固いからすぐに吐き出すかもしれないね。
引っぱりの釣りはその動きが魚の視野に入ったときに興味を引く琴線に触れる。そして食えるものかどうか見極めるために追尾し、ヒラを打った時に反射的に口にしてしまう。そういう意味ではアクティブに誘わない辛抱強い釣りとも言える。ただ、止水でインジケータを眺めたままじっとしているというのは画面できない体質なので余り好まない。以前にも書きましたが河川でのニンフにはインジケータで引っ張っていくこのつり方は悪くないと思っています。これは適度に投げ返さないとあかんしね。

ということで今回の釣りといろいろはおしまい。









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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Regal Close)
2010-07-12 07:29:07
暑くても好釣果ですね。流石です。
リトリーブが「Do Do Do, de Da Da Da」(笑)、今度使わせていただきます。
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Unknown (ふりーすとん)
2010-07-12 22:31:38
水温が上がり本湖の釣りも厳しくなりますね。
でもこの調子だと来週もいけるのでは?
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Regal Closeさん。リズムは効きますよ (ならおう)
2010-07-12 23:26:56
ルアーではStop and GoってのがRapalaの説明書に記載してあるほど一般的です。進化させると「ぐりぐり」とか「くえくえ」となりますし、ツイッチもヒラを打たせる技です。
フライはどちらかというと流しっぱなしで「誘い」を避ける傾向がありますが、リトリーブの釣りは「誘い:lure」なのでリズムは効きます。一番難しいのはただ引きかもしれません。
お試しください。
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ふりーすとんさん。来週はまだいけるでしょう。 (ならおう)
2010-07-12 23:30:11
梅雨明けとなる祇園さんのあと、天神祭が本湖のラストチャンスでしょうね。ただ台風とか大雨があると真夏でも結構楽しめます。管理人さんも毎年夕立を期待しています。来週は連休だった事に今頃気づきました。
真夏はライトエリアでのんびりするつもりです。
家から40分ほどってのは捨てがたい魅力です。
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