NPO法人 地域福祉協会

清掃事業  森林事業(植栽・剪定)

マルクス主義に帰結したる近代の本質。

2018-04-29 | コラム
近代の諸相は
学校、工場、病院という
監獄の誕生に
象徴される。

哲学的には
マルクス主義
史的唯物論に
その本質が集約される。

存在論において
神、霊魂といった形而上学的な実体を否定し

経済的土台が
世界と人の観念を規定するとする。


神による
終末論的な救済論は

プロレタリア
工業労働者の階級と

それを先導する
前衛たる
政治的エリートの

理論闘争と
政治闘争
軍事的な革命に
還元され

世俗的で
不自然な共産主義国家を
顕現した。


イデオロギーが
階級によって固定されるなら
人類が
普遍的な価値を共有することは
出来ない。


したがって
左右の政治闘争は
不断に繰り返され

階級に属さない

高齢者や児童
ハンディを持った人

浮遊する知識人
芸能民
王座と聖座に属する人々が

経済秩序外的な存在として
近代社会で
疎外される。


マルクス主義とは
ある政治的な思想というより

ルネサンスや宗教改革という主観哲学
啓蒙思想の認識論、存在論
近代思想の総論と各論
近代の結論である。


したがって
福田恒存の自由主義と
福本イズムの共産主義の
根本的始源は
同じである。


近代の超克は
人間中心主義(ヒューマニズム)を
超克し

神と人間と自然が
渾然一体となった中世社会を復活させること
によってもたらされる。


王座と祭壇の権威を復活させることが
近代によって分断されたる諸国民を
平和と一致へ招くことになるだろう。





高橋記


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