先般の
とやま口分田プロジェクトの
ノビル植栽は
成功裡に終了しました。
しかし
今ひとつ
皆さんに
趣旨が伝わっていないようですので
概要を述べておきます。
昔、江戸時代に
庭に
栗などの救荒食物の植栽を推奨した
上杉鷹山公がおられました。
その真似です。
家庭菜園や市民農園
1反(10アール)ぐらいの
自給農家を普及し
販売農家、大規模農家中心の現代農政を
変えることです。
近代貨幣経済のなかで
販売農家、専業農家で生活を成り立たせるのは至難の技です。
機械化、大規模化、肥料、人件費等を勘案すると
結局
バナナのプランテーションになり
集約農業、集落営農になり
面白くないので
地主さんは
土地を貸すだけになり
棄農になっていきます。
現代大規模農業は
サステナブルではないです。
私は
人力で出来る範囲の農業を唱えております。
果樹も
日本に自生する
サルナシ、ヤマナシ、アケビ、クワ、クマイチゴ、ヤマブドウ、オニグルミ、クリ、カキ、ナツハゼや油脂を取るヤブツバキ、アブラチャンを栽培するのが良いと思います。
原生種は
甘くないといいますが
甘くないから良いのであります。
原生種の果実の方が
糖質が少なく
健康に良い成分が多いです。
イメージは
庭か地域農園、農地に
上記の果樹、有用樹木を混植し(アグロフォレストリー)
畑でノビル、アサツキ、ヤマイモを植えることです。
すでにあるカキ、クリ、ナシ、リンゴ等の
果樹は農業ボランティアで作業を手伝い
報酬を収穫物で頂きます(但し、甘くて大きいものを大量に収穫しようとする欲を捨て、無肥料な自然農法を推奨します)。
ハレの農作物も
繁忙期に農業ボランティアで手伝い
報酬を収穫物で頂きます(米、小麦、大根等)。
昼間に
釣りや漁業を手伝い
報酬として
水産物を頂きます。
同様に
介護ヘルパー、送迎、買い物、通院、外出旅行、清掃、草刈り、剪定、ナチュラルガーデニング等のボランティアを行い、報酬として上記の食物を寄贈し、貨幣の謝礼は無償ボランティアの基準(交通費、昼食費)とします。
つまり
様々な助け合い
高度に専門的でない部門はボランティアで行い
農林水産業の大部分を
自給自足の小規模化、非貨幣化して
現物自然経済、贈与経済化していくことです。
現代の林業は
経済林にも環境林にもならない
とんまで的はずれな森づくりをしているので
あらためて述べてみます。
おわり
高橋記(尊敬する人:藤原不比等)