『蕎麦がき研究入門』

知らない・映えない・バズらない。なのに昔からある食べ物“蕎麦がき”に今、光を当てます。普通に食卓に上がるその日まで。

基本の蕎麦がき〜トマト蕎麦がき〜

2020-07-17 19:31:00 | アレンジ蕎麦がきレシピ
今回はちょっと番外編。というか前回気付いたことを再検証してみたいと思います

前回「蕎麦がきのトマトソース煮込み」を作りましたが、その際、「トマトソースなら蕎麦がきもトマト風味にするか」と軽い思いつきでやってみました。

具体的には蕎麦粉を水で溶いていたのを、トマトジュースでやってみたのです。このトマト蕎麦がきをトマトソースに投入する前に味見してみたら、これだけですごく美味しかったのです!なので今回は、基本の蕎麦がきのバリエーションの一つに加えるべく、このトマト蕎麦がきを改めてちゃんと作ってみます。

トマト蕎麦がき(2人前)
(材料)
蕎麦粉・・・・75g
トマトジュース(有塩)・・・150ml
パルメザンチーズ・・・・小さじ2
シュレッドチーズ・・・・ひとつまみ
塩、胡椒・・・少々


①蕎麦粉にトマトジュースを加え、よく混ぜる
②塩・胡椒、パルメザン、シュレッドチーズを順次投入し、よく混ぜる




③チーズが焦げないよう、普段よりやや弱火(とはいえ中火くらい)で掻いていく。

※今回はシュレッドチーズも入っているので焦げないよう、掻く手を休めず回し続けましょう。特に鍋肌を意識して大きく混ぜるのが大事です
④完成!

うん、やっぱりこれだけで食べてもすごく美味しい!チーズが入ってるのでただでさえモッチリした食感の蕎麦がきが、モッチリモチモチモチ!くらいに大変身!トマトジュースにチーズまで入れても、蕎麦粉の味が消えてないのも凄い。やはり蕎麦粉って相当個性の強い食材なんですね。ちょっと塩分を強めにしたら、本当にこれだけで十分、一品として成立する料理ですよ。

本当はもっとチーズ感を出したかったのでシュレッドチーズ100%にしたかったんですが、なんか焦げそうな気がして。そこでシュレッドチーズは程々にして、パルメザンを加えました。粉チーズなら火にかける前の段階である程度水分に溶け込むので、火加減さえ気をつければ焦がす可能性は低いと思います。チーズの種類は今後、モッツァレラとか色々試してみても良いですね。

今回はさらに、幾つか味付けを試してみました。

①オリーブオイル+塩

やっぱりイタリアンを想起させる見た目なので、シンプルにオリーブオイルから試してみました。案の定、バッチシです。最初から最後までトマト蕎麦がきだけで食べるのは飽きる、という人は用意しておいたら完璧だと思います。

②バター
個人的にはこれが一番美味かった!ただ、私はバターが異常に好きなバター野郎なので、ちょっとバイアスがあるかもしれません。

③タバスコ

まあ、これも合いますよね。普通にいけますよ。

④アヒージョ


ちょうどこの日の晩ご飯がアヒージョだったのでかけてみました。まあ、オリーブオイルと塩が合うんだから当然いけます。最初からアヒージョに投入して煮込んでみたらどうなるんだろう?それも美味しいかもしれない。油を吸いすぎちゃうかな?

今回、「トマト蕎麦がき」にたどり着けたことは、今後の『蕎麦がき研究入門』にとって大きな収穫となりました。だって蕎麦がきって基本的には、蕎麦粉と水だけで作る工程も味もシンプルな料理じゃないですか?なので今まではそこにどういう味付けを施すかを追求してきたわけです。しかし、まさか「水」の部分に工夫のしがいがあるとは。

考えてみればこれまでも、「蕎麦がきのパンケーキ風」「ミルク蕎麦がきぜんざい」のときは無意識のうちに牛乳で溶いていたりしたんですよね。この「蕎麦がき革命期」を迎えた今、「蕎麦がき研究」というからには取り組まなければならない、と思っていたあることにも着手できそうです。

まだまだやるべきことはたくさんあるぞ!