どうも。蕎麦がきハニーハント、片手袋研究家の石井です。この写真は休日の私…な訳はなく、我が家の巨大プーさんです。突然ですが、プーさんに関して皆さんも一度はこんな疑問を抱いた事はないでしょうか?
「プーさんはなんでオッサンみたいな声なのか?」
フォルムだけ見れば、ディズニーアニメ史上でも屈指の可愛さ。もはやネオテニーの塊。「プー」なんて間の抜けた名前も愛嬌たっぷり。なのに声はどう考えてもオッサン。これ、日本の吹替だけでなく、元の英語版もオッサン声なんです。
『クマのプーさん』の原作は1926年にイギリスのA・A・ミルンが発表した児童文学です。物語の主人公であるクリストファー・ロビンはミルンの実の息子の名前。『クマのプーさん』に登場する様々な動物達の多くは、クリストファーが実際に遊んでいたぬいぐるみがモデルになっているのは良く知られた話。つまり元々は父親が息子のために書いた極めて個人的な物語だった訳です。この大前提と私自身が父親になってみて経験したこと。二つを合わせて考えてみた時、私、プーさんがなんでオッサンの声なのか分かっちゃったんです。
子供をあやしながら遊ぶ際、お気に入りのぬいぐるみなんかを使いますが、その時、私みたいなオッサンでもそのぬいぐるみになりきって声を出す訳です。男梅みたいな顔面を持つ私が、「リカちゃんよ!」とかいってピンクの電話よろしく、バリバリ甲高い声を出すんですよ。それで分かったんです。
「プーさんの声は子供をあやす父親の声だったのか!」(※この構図、最近ではハリウッド版『名探偵ピカチュウ』でも用いられていますした)
何冊かあるプーさんの原作の方は最後、クリストファー・ロビンがプーに「自分はもう、何もしない、をする事が出来なくなってしまった」と告げ、プーと再会を約束し別れて終わります。これ、クリストファーの幼年期が終わりに近づき、大人の階段を上っていく描写であると同時に、父親(プー)との別れも意味しているように読めるんです。
そう考えると本当に涙が出てくるんですが、自分もそう遠くないうちに「お父さんとは遊んでいられない」と言われる日が来るんでしょうね。
☆蜂蜜クリームチーズの“その先”
その結果、砂糖醤油やナンプラーなど意外過ぎる調味料が高得点を叩き出しましたが、参加者の齋藤さんは蜂蜜に高得点をつけました。しかし同時に「美味しいけどその先がある気がするので限りなく10点に近い9点!」という意見を述べられたのですが、それを聞いた私は完全同意したのです。何故なら、私は蜂蜜にクリームチーズを添えたものに最高得点である10点をつけていたから。美味しいけどほんの少しの物足りなさも感じさせる蜂蜜に、クリームチーズの濃厚さが加わってめちゃんこ美味かったんです。でも10点をつけておきながらこんなことも思っていました。
(これ、その先のその先がまだあるな)
なので今回は「蕎麦がき+蜂蜜+クリームチーズ」の可能性をさらに突き詰めてみます!冒頭、何故かプーさんの話を長々書いたのは蜂蜜から連想したからだったのだ!
☆何をどう改良するか?
前回、「蕎麦がきにはスイーツとしての可能性がある」という意見も出ました。蜂蜜とクリームチーズはその方向性になると思いますが、スイーツとして蕎麦がきを用いる場合、食感の重さがネックになるな、と常々思っていました。勿論、蕎麦がきの重厚でモチモチした食感は最大の魅力でもありますが、蜂蜜の優しい甘さを活かすために今回は少し軽めにしたいと思いました。
で、全体的な仕上がりは本当になんとなくなんですが、「パンケーキみたいにしたらどうだろう?」と思いつきました。これらの要素を実現するために、私は今まで全くやったことのない手法も取り入れてみる決意をしたのです。『蕎麦がき研究入門』なんですから、どんどん実験してどんどん失敗するべきですよね!
「蕎麦がきのパンケーキ風 蜂蜜とクリームチーズを添えて」(2人前)
(材料)
☆蕎麦がき
・蕎麦粉・・・・75g
・砂糖・・・・・20g
・牛乳・・・・・150ml
☆その他
・蜂蜜・・・・・・・・適量
・クリームチーズ・・・適量
・粉糖・・・・・・・・適量
・バター・・・・・・・適量
(作り方)
①蕎麦粉と砂糖を鍋の中で良く混ぜる
②牛乳を加え良く混ぜる
※蕎麦がきの食感をいつもより軽くする目的だったのですが、蕎麦粉に砂糖を加えたことも、水以外の液体で溶いたことも初めてなので罪悪感が半端なかった!
③火にかけて蕎麦がきを作る
※砂糖と牛乳が入ったので焦げるかな?と思いましたが大丈夫でしたね
④蕎麦がきを丸く成形する
※いつものことながら、この工程は手を水で濡らして行って下さい。火傷に気をつけて下さいね
⑤フライパンにバターをしいて蕎麦がきをこんがり焼く
※このくらい色がつくまで焼いた方が、表面がカリッとして美味しいです
⑥お皿に盛り付け、クリームチーズを散らす
※めんたいチーズの時みたいに蕎麦がきの中に入れて焼くか迷ったんですが、今回は上に散らしました
⑦蜂蜜をたっぷりかけて最後に粉糖をまぶして完成!
☆実食
私、蕎麦がきって20年近く作ってるんですが、ここまで「甘い」に振り切ったのは初めてですね。あと水じゃなくて牛乳で溶いてみる、ってのも初めてでした。
蕎麦がきができた段階で「砂糖を加えて牛乳で掻いた蕎麦がきってどんなもんだろ?」と思ってつまみ食いしたんですが、これだけでもすごく優しい味がして美味しかったです。
そんでもって、蕎麦がきをナイフとフォークで食べるのも初めてでしたね。今回は初めて尽くしの蕎麦がきカーニバルだよ!
蕎麦がきの断面、こんなに詰まり上がってるんですがやはりいつもより軽い食感。バターで表面をこんがり焼いたのも大正解。よく言う「外はカリッ、中はフワッ」ってやつですね。
っていうかこの写真を良く見て欲しいんですけど、「あ、断面撮らなきゃ!」って思った時はもう殆ど食べ終わってました。つまり、あっという間に食べ終わってしまうくらい、めちゃくちゃ美味かった!これは完全にお金取れる領域まで行きました!
あとはお好みでフルーツとかも添えたら豪華な朝ごはんになると思いますし、ちょっと迷った「蕎麦がきの中にクリームチーズ挟んじゃう方式」も試してみたいな。いずれにせよ、「その先のその先」には文句なく到達できました。
うちの子がいつか私の元を離れても、これを食べる為だけにたまに帰ってきてくれるかもしれない。そのくらい自信を持てるレシピが出来上がりました。
本日のレシピにあう片手袋は勿論こちら!
さてさて、次回はどんなレシピを試そうかな?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます