衛星劇場HD
19時30分~
https://www.eigeki.com/series/S73074
【作】井上ひさし(吉川英治「宮本武蔵」より)
【演出】蜷川幸雄(オリジナル演出) 吉田鋼太郎
【出演】藤原竜也、溝端淳平、鈴木 杏
塚本幸男、吉田鋼太郎、白石加代子
大石継太、飯田邦博、井面猛志、堀 源起*、齋藤慎平
*さいたまネクスト・シアター
【収録】2021年8月28日/彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
【上演時間】3時間00分(一幕:1時間25分、休憩:20分、二幕:1時間15分)
2009年の初演以来、重厚なテーマの中に笑いを盛り込んだオリジナリティ溢れるエンターテインメントとして国内外の話題をさらってきた『ムサシ』。
演出家・蜷川幸雄の七回忌を前に、お馴染みの超豪華キャスト&スタッフが集結し、記念の再演が実現した。
『ムサシ』は劇作家・故井上ひさし氏が書き下ろし、命の尊さ、復讐の連鎖を断ち切ることの大切さを描き、2009年に初演。
翌年にはロンドン、ニューヨークから招待され海を渡り、大喝采を浴び、その後も世界6カ国10都市、計210ステージで約20万人を動員するほどの名作舞台となった。
初演から一貫して宮本武蔵を演じるのは藤原竜也。
武蔵に対する小次郎を溝端淳平。
加えて、第28回読売演劇大賞で大賞と最優秀女優賞を受賞した鈴木杏や、舞台や映像で揺るぎない存在感を放つ白石加代子、シェイクスピアから現代劇まで多くの作品に出演する塚本幸男ら、蜷川作品には欠かせない超豪華キャストが再集結。
今回、オリジナル演出の蜷川氏に加えて、「演出」に名を連ねるのは吉田鋼太郎。
本作はもちろんのこと、数多くの蜷川作品に参加し、2016年には彩の国シェイクスピア・シリーズの芸術監督のバトンを受け継いでいる。
【あらすじ】
慶長十七年(1612)陰暦四月十三日正午。
豊前国小倉沖の舟島。
真昼の太陽が照り付けるなか、宮本武蔵と佐々木小次郎が、たがいにきびしく睨みあっている。
小次郎は愛刀「物干し竿」を抜き放ち、武蔵は背に隠した木刀を深く構える。
武蔵が不意に声をあげる。
「この勝負、おぬしの負けと決まった」。
約束の刻限から半日近くも待たされた小次郎の苛立ちは、すでに頂点に達していた。
小次郎が動き、勝負は一撃で決まった。
勝ったのは武蔵。
検死役の藩医に「お手当を!」と叫び、疾風のごとく舟島を立ち去る武蔵。
佐々木小次郎の「巌流」をとって、後に「巌流島の決闘」と呼ばれることになる世紀の大一番は、こうして一瞬のうちに終わり、そして……物語はここから始まる。