読書感想とロードバイク日記

色々のジャンルの本を読み、感想を書いています。最近は、ロードバイクに乗っているのでその話も少々。

「世界教育戦争」

2014-12-15 15:35:18 | Weblog
アマンダ・リプリー(中央公論新社)

 PISAは教育会では有名な世界の学力テスト。これに衝撃を受けた(一部アメリカ人)アメリカで取り組んだ調査研究の趣がある。

 フィンランドや韓国、ポーランドの成果の基を見つけようと留学し田アメリカの高校生もインタビューしてルポルタージュにした作品だ。ときどき「我が国」とあるのを「日本」と読んでしまいそうになるけど、それらのトップレベルの国ですらいろいろな問題を抱えていそうだ。それにしても大事なのは国民の教育に対する真面目に取り組む姿勢と教員の能力ではないか。日本は良いところを行っているはず。明示以降の教育に注いだ努力は無駄ではない。これを所与の条件としてさらに伸ばしていけたら再び「教育大国」になりうるはず。アメリカのまねをしていたら間違う。

内容紹介です。
『PISAの学力調査に衝撃を受けたアメリカ。好成績を収めるフィンランド、韓国、ポーランドで何があったのか。教育関係者必読の書。 ほぼすべての子供に高度な思考力を身に付けさせている国がある。どうしてそんなことができたのだろう。ほかの国でそれができない理由はなんだろう。2000年に始まった学習到達度調査PISAは、15歳生徒の読解力、数学知識、科学知識、問題解決を3年ごとに数値化するもの。アメリカは順位の低さに驚愕。一方、驚くべき国々がハイスコアを収めている。いま世界で、子供の教育に何が起こっているのか。衝撃の報告と重い問いかけ』

著者の紹介
『リプリー,アマンダ 
ジャーナリスト。ABC、NBC、CNN、FOX Newsなどのテレビ番組にも出演する。処女作の『生き残る判断―生き残れない行動(The Unthinkable)』(光文社、2009年)は、15カ国で翻訳出版され、アメリカの公共放送サービス(Public Broadcasting Service:PBS)でドキュメンタリーが制作された』

 ・・・ところで、作者「リプリー」の名前で思い出した尾のは、「太陽がいっぱい」の原作の署名が「リプリー」でしたね。関係ないけど。
教育関係者は、外国を絶賛する前に読んだ方が良い。

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