丹下和彦(岩波新書)
古典の勉強は、特別の興味関心を持たない学生にはつまらないだろう。それを『古典文学グルメ紀行』などと謳えば、ゼミも盛況となるらん。
良い手だなぁ。第1章が少々堅苦しいが、第2章以下が、酒から始まった『グルメ』レシピなど、楽しくなってくる。66ページの二日酔いに「キャベツ」が有効だなんて知らなかったが、酒飲みは苦労していたのですなぁ。77~78ページに著者の美味しそうなランチ体験があって、よだれがでそうだ。丹下先生はタイガースファンのようですね。97ページの蛸もおいしそうだ。全編、何か食べに行きたくなる。ずっと前にアテネにいったことがあるけれど、こんな楽しみ方はしなかったので今思うと残念。と言っても現時点は政情不安かなぁ。
内容紹介では『英雄アキレウスは何を食べていたか? アテネ市民は魚好きだった? ギリシアでも鰻は蒲焼き? ワインが水割りなのはなぜ? 二日酔いにはキャベツが効いたって本当?──食文化の名残を求めて広くギリシア古典を渉猟し、人類普遍の営みの描写に古代の人間観を読み解く。「食べる」人びとの姿に、古典が楽しくなる一冊』とある。
ちょっと楽しい一冊です。
古典の勉強は、特別の興味関心を持たない学生にはつまらないだろう。それを『古典文学グルメ紀行』などと謳えば、ゼミも盛況となるらん。
良い手だなぁ。第1章が少々堅苦しいが、第2章以下が、酒から始まった『グルメ』レシピなど、楽しくなってくる。66ページの二日酔いに「キャベツ」が有効だなんて知らなかったが、酒飲みは苦労していたのですなぁ。77~78ページに著者の美味しそうなランチ体験があって、よだれがでそうだ。丹下先生はタイガースファンのようですね。97ページの蛸もおいしそうだ。全編、何か食べに行きたくなる。ずっと前にアテネにいったことがあるけれど、こんな楽しみ方はしなかったので今思うと残念。と言っても現時点は政情不安かなぁ。
内容紹介では『英雄アキレウスは何を食べていたか? アテネ市民は魚好きだった? ギリシアでも鰻は蒲焼き? ワインが水割りなのはなぜ? 二日酔いにはキャベツが効いたって本当?──食文化の名残を求めて広くギリシア古典を渉猟し、人類普遍の営みの描写に古代の人間観を読み解く。「食べる」人びとの姿に、古典が楽しくなる一冊』とある。
ちょっと楽しい一冊です。