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Eagles 『One Of These Nights』 - アルバムレビューvol.70

2014年06月02日 17時07分59秒 | EAGLES


1.One Of These Nights
2.Too Many Hands
3.Hollywood Waltz
4.Journey Of The Sorcerer
5.Lyin' Eyes
6.Take It To The Limit
7.Visions
8.After The Thrill Is Gone
9.I Wish You Peace


1975年6月リリース


1970年代を代表するアメリカのロックバンド
イーグルスの1975年の作品「One Of These Nights」邦題『呪われた夜』です。


イーグルスといえば一般的には「Take It Easy」「Hotel California」のイメージが
強いと思います。前者はウエストコーストの明るめなカントリーロック。後者は全編に渡る
ギターワークの秀逸さがウリの彼ら最大のヒット曲。


そんなイーグルスの過渡期の作品がこの『呪われた夜』です。おどろおどろしいジャケット
からも連想できる通り、アルバム通してなにやら重たい雰囲気を感じます。イーグルスという
バンドはメンバーの入れ替わりが活動年数が少ない割には頻繁だったりします。


1971年のデビューから1982年の解散まででオリジナルアルバムは6作品。
そのアルバムでそれぞれに在籍していたメンバーが微妙に違うおかげで6作品ともに
毛色が違っているのが魅力です。


やはりオリジナルメンバーのグレン・フライドン・ヘンリーの二人なくしてはありえない
とは思います。僕が彼らの作品で一番のお気に入りがこの『呪われた夜』ですが、
シングル曲3曲の存在が大きい。


「One Of These Nights」という1曲目。これはもうイントロのうねるベースで心を奪われ
ました!なんちゅうかっこいいベースなんだ、って(笑)ちなみにこの時のベーシストは
ランディ・マイズナー。しかしギターのドン・フェルダーがかなりファンキーなプレイを
していてこれも素晴らしい。個人的にイーグルスで一番好きな曲です。
ちなみに全米1位を記録する大ヒット曲でもあります。


「Lyin' Eyes」はグレン・フライのボーカルで爽やかに歌われる初期イーグルスを彷彿と
させるアコギの音色が心地よいカントリーロックです。が、歌詞の内容は全然爽やかなどで
はありません(苦笑)なんでも裕福な男性と結婚した女性の結婚生活の絶望を歌っている
ようです。う~ん、それをそんなに爽やかにしちゃう彼らはある意味スゴイ。
こちらも全米2位の大ヒット&グラミーポップボーカル賞という名誉付き。


「Take It To The Limit」は前述したランディ・マイズナーのリードボーカル
のバラードですが、彼の高音ボーカルがとてもドラマチックなのです。僕個人としては
「Desperado(ならず者)」「Best Of My Love(我が愛の至上)」などのイーグルスの
有名バラードよりこの曲を推します。結局ランディは次作『ホテル・カリフォルニア』の
後に脱退してしまうのだけど・・・イーグルスでマイベストを作ると必ずラストに置きたくなる
曲です。
全米4位を記録。


という長々と書いてしまうほど魅力満載の3曲を軸に全9曲の構成しています。


あと「After The Thrill Is Gone」で聴ける、グレンとヘンリーのデュエットボーカルは
美しいの一言。レノン・マッカトニーと比べても遜色ないと思います。


「I Wish You Peace」はオリジナルメンバーでバンド名の名付け親であるバーニー
・レドンの脱退前の置き土産的な1曲で、彼のリードボーカルをバンドの美しいコーラスが
サポートする形で作られています。


そして翌76年には新メンバー、ジョー・ウォルシュを迎えたイーグルスは大名盤
『ホテル・カリフォルニア』を世に出すことになります。ちなみに同年には初のベスト盤
『Greatest Hits 1971-1975』もリリースしておりアメリカで史上最大の売り上げを
記録している(約2900万枚!!!)


そんなイーグルスが最大瞬間風速を巻き起こした76年~77年の前にスッと出した
『呪われた夜』というアルバムはそうなるポテンシャルを秘めたこれもまた名盤だと
思います。


評価:★★★★★




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